FGO第二部 Lostbelt No.1 プレイ日記05 世界を救うことは、苦しい





くそーシリアスが続いて話がメチャクチャ面白いけど辛いぜ!
わりと第一章は最後までそんな感じだ!

エンターテイメントにオールハッピーエンドってわけにはいかないのがFateシリーズだ。
だがそこがいい。















「型月によくあるやつ~!」って指差しながらキャッキャしてしまったのは俺だけじゃないはずだ。

やっぱ、画面いっぱいに文字敷き詰めてナンボだよな。
でもホロウの最初のやつみたいな実写風はガチでビビるのでやめてほしい。















コヤンスカヤは、ひとまずこのロシアの異聞帯からは去っていったようだ。
敵が減った、というだけで少しありがたい。
彼女の真意や神父の考え方についてはまだわからないことだらけだが、このあたりはまぁ解明されるのはまだまだ先の話だろう。

わかったことといえば……コヤンスカヤにしても神父にしても、意外とカドック達に対しては悪感情を持っていない点だろうか。
一応同じ陣営なのだから表立って対立することはまず無くても、内心は見下しているか利用することしか考えてないかと思っていたが……。















ビリーを連れて、叛逆軍アジトに帰還する。
迎えてくれたアヴィケブロンから告げられる、緊急の事態。
この土地にとって、そして何よりヤガにとって食料不足は最大最悪の問題だ。















叛逆軍の人数がここまで増えすぎなければ、多少は凌げたかもしれない。
だがアタランテオルタには、助けを求める弱者を切り捨てるという発想はなかった。考えるまでもないことだった。

弱みを指摘した側に立ったビリーだが、アタランテオルタの言葉を聞いて表情を緩める。
厳しい言い方をすることもできるけれど、それは状況を冷静に判断できるだけであって、本質的には彼もまた優しい人間なんだろう。
うん、ビリーは良い奴だ。やっぱり信頼できる男だ。











凍土で生きていくためにエネルギー消費が激しいヤガたちに、猶予はない。
食料不足問題の打開策として、アタランテオルタは最後の手段と呼べる方法に打って出ることを決断した。
アタランテオルタも悩み苦しんだ末に決めたのだろう。だが、これは……。











アヴィケブロンに指摘されるまでもなく、悪手中の悪手であることはアタランテオルタもわかっている。
皇帝への叛逆を謳いながら、一般市民に手を出すのは最悪の行為であることに間違いはないだろう。
今、この時を乗り越えられたとしても、これがきっかけでズルズルと事態が悪い方向に転がり落ちていく可能性が大いにある。
……それでも、時間はない。そして他に手段もない。











パツシィの言葉が胸に刺さる。
そうだ、確かに彼の言う通りだ。
悪いヤツにならば何をしてもいい、なんて考え方は間違っている。
それをアタランテオルタもわかっているし、主人公たちもわかっている。

しかし、このロシアで生きるヤガたちは、長らく「弱者を切り捨てる」ことで生きてきた。
アタランテオルタの元でひとつになり、弱者を守ることも考え始めたヤガは確かに多くいるだろう。
それでもこのロシアでは、「切り捨て」なければ、やはり生きていくことはできない。
弱者の次は悪人。それとも強者。世界はすぐには変われない。















アタランテオルタは、汎人類史の知識を持ち、こちらの考え方に近いサーヴァントだ。
だから彼女も、本当は全部わかっている。
これでは良くないことも、このままでは落ちていくだけかもしれないということも……そして、わかっていてもどうしようもないことも、彼女は気付いている。

だから苦しい。
世界を救うことは、人々のために戦うことは、本当ならばもっと美しい行為のはずだった。
いや、美しくなくても、汚れることになったとしても後悔はしないし、迷いなく進めるはずだった。















アヴィケブロンが指摘する、虐殺の可能性。
燃え広がった炎を消すことは、きっと誰にもできない。
それでも、少しでも防ぐために、できることはあるはずだ。

作戦を練り、アヴィケブロンに手段を託す。
ここでもまた、頼りになりすぎるアヴィケブロンが眩しいぜ……。
頭が良くて冷静に状況が判断出来る点も信頼できるし、そのうえで最後には「君の望みに沿うだろうか?」と主人公を思いやってくれる。
なんだよ……こんなのズリーよ……。
こんな状況で優しくされたら、好きになっちゃうじゃん……。















「異星の神」に、「異星の巫女」。そして使徒。
イヴァン雷帝が聞いた啓示は、おそらくは「異星の神」によるものだろう。

薄々わかっていたことではあるが、やはり「異星の神」と「異聞帯」「クリプター」は完全な一枚岩ではない。
それぞれの目的がどこにあるのか、まではまだ不明だが……。











神父の言葉で、動き出したアマデウス・オルタ。
ピアノの前にいた頃は我々の知るアマデウス第三再臨の姿をしていたが、ここで外見すら変質した。
現時点では謎だらけのサーヴァントだが、彼が向かうのはヤガ・カザン。
差し当たっては、主人公たちが向かう村とは別の場所だ。















そして……第十二節。
タイトルだけで既に滅茶苦茶不吉でメチャクチャ怖い。
ああ……苦しい……。











新所長の癒し系新情報に触れている場合ではない。
無用な反抗を防ぐべく、高圧的に振舞ったアタランテオルタは間違っていなかったはず。
しかし、ピリピリした空気は兵の間に充満し、村人たちの不満も膨れ上がっていく。
いつ爆発してもおかしくない。











マシュは確かに、今この場にはいない。
だがおそらくは主人公と同じくらい傷付いて、苦しんでいる。
彼女のことだから、この場にいられないことそれ自体にも苦しんでいるかもしれない。

どちらが悪いわけでもなく、どちらもただ生きようとしているだけだった。
共に正当な理由があって、それでも奪い合う事しか今はできない。

そして、最悪のタイミングで、事は起きた。















一度起きた混乱は、そう簡単には収まらない。
燃え広がるジェノサイド。
アヴィケブロンの予想が、現実と化していく。















……と、ここで!
ああっ……ちくしょうっ……。

メッチャ良いところを持っていくジャンッ……!!











慌てず穏やかに、冷静沈着にアヴィケブロンが語ってくれるだけで、こちらの心も落ち着いていく。
仕事の内容自体も最高に素晴らしかったけれど……アヴィケブロン自身が、なんかもう、最高だ。最高に格好いいぜ……。















……このシーンは、予想できたことでもあるけれど、やはり辛かった。
他ならぬパツシィ自身、もうわかっていたはずだ。
気付いていて、目をそらしていて、それでも微かな可能性を願った。
そして現実は、当たり前のものだった。











誰が、何が悪かったというわけでもない。
仕方がない、運がなかった、これが運命だったんだ……なんて、そんな言葉で片付けていいものではない。
それでも、どうしようもなかった。

折れたパツシィを責めることはできない。
止めることもできなかった。















その頃、カドックたちはヴォーダイムのサーヴァントと思われるカイニスと渡り合っていた。
明らかに格上のカイニスに対しても、堂々と振舞うカドックはなかなか男らしい。
卑屈で悲観的なきらいのあるカドックだが、予想していたよりもずっと強い精神の持ち主のようだ。

カドックという目前の敵が、軟弱で底の浅い人間ではなかったというのは、これから戦うことを考えれば面倒だ。
敵は弱くて愚かな方が、戦う分には楽に決まっている。

しかし、物語的にはこの方がずっと面白い。
カドック自身の物語がどういったものになるのか、どんな結末に至るのかはまだわからないが……主人公たちの物語と同じくらい、楽しみだ。