FGO第二部 Lostbelt No.1 プレイ日記10 クライマックスの熱量がヤベーってレベルじゃない





このロシアで描かれてきた世界と人々と、サーヴァント。
そして「第一部」から続いてきた、マシュの物語。
ソロモン、時間神殿、ドクター、ギャラハッド……。

全てがひとつの熱となって、私の胸に物凄い勢いで叩きつけられていく。
こんなの、盛り上がらないわけがない。呼吸が苦しくなるくらい、感情を揺さぶられるストーリーだった。











私はアナスタシアは未召喚なので、カルデアでの彼女を詳しくは知らない。
なので、この異聞帯でのアナスタシアとカルデアのアナスタシアの違いについては、まだわからない。
さしあたっての印象は、初対面から異聞帯でのものになる。

まず……思っていたより、彼女はずっと少女らしかった。
「序」でのアナスタシアはもっと冷たくて人形のようなイメージもあって、私の中では恐怖や不安の対象でしかなかったと思う。
それは、雪国のお姫様といった風貌からくる先入観もあったのだろう。
あとは、カルデアを壊滅させた恐ろしくも強大な敵としてしか見ていなかったから、というのもある。











異聞帯のアナスタシアは生き生きとしていた。
本人の気持ちがそこまで楽観的なものだったかはわからないが、傍から見る限りでは、彼女は自分の目的のために迷いなく行動しているように感じた。
悲観的なカドックを時に引っ張り、時に引っ張られている彼女は、マスターや国や異聞帯に縛られてはいても、自由に見えた。

そんな彼女は、彼女たちは、間違いなく敵だった。
打倒すべき、乗り越えるべき相手だ。特にカルデアを襲い、多くの仲間の命を奪った件については、絶対に許せない。
それでも私は、異聞帯のアナスタシアのことが、結構好きだったのだと思う。


「序」も、また読み直すべきだろうな……。
ショックが大きすぎたので、まだあまり読み返せていない。















サリエリの胸に蘇る記憶。
彼は既に、アマデウスと「会っていた」。
アマデウスと会い、語り、既に託された身だった。


無辜の怪物。サリエリがサーヴァントで、アヴェンジャーである以上、本来の彼らの在り方や関係とは異なっているのだろう。
異なったうえで、新たな関係が成り立って、このやりとりを経てあの結末に至るのが……辛いけど綺麗で、胸が苦しくなる。

はっきり言って、私は音楽史にも音楽自体にも詳しくはない。
そんな私のような人間でも、感動させたり興味を抱かせたりするのだから、すごいよな……。

こう、頭が悪く語彙がないのを自覚したうえで恥ずかしげもなく言ってしまえば、「なんかすげー!」「なんかすごい辛い!」「めっちゃ重いってことはわかった!」……といった感じだった。















アマデウスの出番、という意味では、確かに尺としては短かった。
けれど、これ……メッチャメチャ、重要だったよな?
下手すりゃ、アナスタシアと双璧を成すレベルの第一章メインサーヴァントって呼んでもいいレベルじゃないか??

ああでも、そういう意味では正しくはサリエリがその立ち位置になるのかな……。
アマデウスがその立ち位置を譲った、みたいな感じだものな。
ともかく、出番の尺は短くとも活躍っぷりと輝きっぷりがえげつなかった。

星属性はこれだから汚い……と書いたところで、そういえば自分は星属性鯖に弱いのではと気付いた。
ジャンヌとかダヴィンチちゃんとかドレイクとかも大好きだからな……。
星属性鯖ってこう、歴史や世界の星であり光である感じが、こう主人公感ヒロイン感強すぎて、なんか見ているだけで泣ける。俺の涙腺が弱いだけ説。















夢が醒めて、神の獣が目覚める。
ついにこのロシアで最大最強の敵が、その姿を露わにする。

……いやー、無茶苦茶なサイズですわ。
ランス10をやっていたのもあって、「バボラの足」ってちょっと思いましたわ。ちょうど周囲も寒いしな。
そういえば夏のレースでも「足」との戦闘があったな。覚えてますかライダーイシュタルさん。















謎だらけだったカドックの立ち回りは、全てこの時のためにあった。
……正しく言えばもう少し先まであるけれど、彼の策のほとんどはこの瞬間のためにあったと言えるだろう。

魔術師としてはランクは低めで、感覚も普通で主人公に嫉妬して劣等感が強くて悲観的で……そんなことを散々彼はモノローグで語っていた。
しかし、「それだけ」では、やはりなかった。
ここまでのことを、彼はしてみせた。それは間違いなくカドックの能力で、成果だ。















サリエリが主人公すぎてヤベーよ……。
あとアマデウスもヤベーよ……。

クライマックスはあっちでもこっちでも燃えるシーンがあるわけだが、個人的にはこのあたりで一番感極まってしまったかもしれない。
アマデウスに比べれば凡才、と言われるサリエリ。そんな彼が、足掻いて叫んで、怒って狂って、それでもピアノから離れない姿が最高に格好いい。

ではご唱和ください。











そういうところだアマデウス!!















絵面だけ見れば大怪獣大決戦だが、実際は心と心、精神や信念の戦いなのだとも思う。

アヴィケブロンの遺志を継いだゴーレムVS雷帝が熱い。
「世界を救う」主人公とカドックの共闘と対比が熱い。
苦悩しながらも怒りを奏で続けるサリエリが熱い。











悩み続け、苦しんでいるのに再び盾を持ったマシュの姿が、眩しくて嬉しくて悲しくてともかく熱い。















(もはや何も言えなくなる俺)











……怒涛の展開に次ぐ怒涛の展開で溺れそうになる。
感情が揺さぶられすぎて、泡を噴いて失神しそうなレベルだ。

しかし、第一章は「熱さ」だけではない。
どうしようもなく苦しい事実とも、まだ向き合わなければならない。