FGO第二部 Lostbelt No.1 プレイ日記11(完) 青空





第一章感想、最終回!

「最終回のトップ画像はマシュかアナスタシアだな」と思って、最初から計算していたはずだった。
しかし、画像一覧を眺めていたら……この男を、選んでしまっていたんだ……。











熱すぎるクライマックスの中での貴重なほのぼのシーン。
お、俺はサイン欲しいぞ!
シャドウボーダーにサインしてくれ!!















第一章最大の敵として、物語の早期から登場していたイヴァン雷帝。
その姿も人格も、最終盤になってからようやく明かされた。
人格らしい人格が残っているのかさえわからないような状態が続いていたが、ここに至って、やっと冷静な彼との対話が成立した。

来歴や逸話、ヤガたちの話を聞いた限りのイメージでは、「恐怖」「狂気」の具現化としてしか捉えることができなかったイヴァン霊帝だが……話をしてみると、想像していたよりも、歪んではいないようにも思えた。

あまりに辛く恐ろしい世界の皇帝ではあるが、彼は彼なりに世界と国とヤガを守ろうとしたのは間違いないだろう。
優しさや甘さ、弱さを捨てざるを得なかったのは悲しい事だけれど、それでもイヴァン雷帝は己の信念の元で運命に抗っていたのだと思う。















ロシア異聞帯におけるキーパーソンの一人だった神父については、結局私はよくわからないまま終わった。
つまり……つまり、どういうことなんだ?
「あの人物」の疑似サーヴァントであり、マカリーを騙っていたというのはわかった。
しかし「あの人物」の望みはもう果たされて、異星の神の使徒でもあって、えーとうーんと、うん。
まぁいいや。またそのうち教えてくれるだろ(思考放棄)。

さしあたって気になるのは、最後にアナスタシアが神父に何を頼んだのか、という点。
カルデアのことか、それともカドックのことか、異聞帯のことか……。
これは今回では明かされなかった、よな?











主人公に突き付けられる、残酷な現実。
プレイヤーは気付いていたし、ダヴィンチやホームズも気付いていた。
マシュも薄々は感付いていたが……主人公は、どうだったのだろう。
気付かないように、意識をあえて逸らしていたのかな。











それでも主人公は、戦わざるを得なかった。
答えが出ないまま戦って、勝利して、イヴァン雷帝は敗者として消えていく。

上記でブツブツ書いた通り、イヴァン雷帝のことも私は嫌いになれない。というか嫌いなキャラが出来ることの方が珍しい。
雷帝の最後は、主人公にとっては納得できないままの終わり方だっただろう。
だがイヴァン雷帝本人は、受け入れ、何かに気付きながら消滅していった。気付けただけ、思い出しただけでも、安らかな最期だったのではないか……とも、思う。勝手な願望かもしれないが。

……しかし、この時点ではピックアップ2があるなんて想像もしていなかった。
てっきり武蔵ちゃん再ピックアップあたりがせいぜいだと思っていたから、見た時ひっくり返ったぜ。















チェックメイト。
この状況に追いやられた時点で、ほぼほぼ結果は決まっていた。
主人公が気付くまいとしていることも、雷帝との対話で答えられないままでいることも、おそらく計算した上での、会心の一手。

叛逆軍のモブヤガの言葉が、何よりも悲しかった。
彼らは、決して旧種全てを憎んでいるわけではなかった。
ただ生きようとしているだけだ。それを振り払ったり、ましてや傷付けてでも押し通るなんてことは、主人公にはできない。















……この第一章では、他の人物による視点のシーンや感情の描写が多かった。
それゆえに、客観的に世界や主人公たちを眺めることができたし、他の人物自身への感情移入にも繋がった。

それがここで、爆発した。















許さない、と、彼は言ったのだ。

挫けることも、負けることも、諦めることも、もうできない。
彼の願いに、応えなければならない。











ロシアの異聞帯の主人公は、FGO主人公と、カドックと、「彼」だった。
その物語のひとつが、終わってしまう。
しかし、まだ全てが終わるわけではない。















ロシア異聞帯でのアタランテオルタは、悲しい顔が多かった。
そして、ここでも、彼女は泣いていた。
辛い……物凄く、辛い。
結果だけ見れば、こんな立ち位置になってしまったけれど、それとて彼女が望んだわけでは決してなかった。
誰も悪くない。主人公に銃を向けたヤガたちでさえ、悪くはない。

……アタランテオルタの笑顔が、見たかった。
けれどこの世界では、どうあっても、彼女が笑うことはできなかったのだろうと思うと……物語の残酷さに、胸が痛い。
願わくば、アポクリファコラボイベントでは、アタランテが嬉しそうに微笑んでいるシーンを多く見せてほしいものだ……。











全てがカドックの目論見通りに動いたわけではなかった。
彼は少しぼやいたけれど、まだ何も諦めてはいない。
カドックにはカドックの目的と望みがあって、ここに立っている。
最後の戦いは、カドックと主人公が真正面からぶつかる戦いだ。

戦闘中には令呪によるサポートも使ってくるのが、滅茶苦茶熱い。
使い方自体はさておき、内容がいちいち熱すぎるので必見。
最後の令呪なんて、「カドックの最後の願い」感が強すぎて熱すぎて窒息しそうだった。











「大令呪」、という単語も気になるが、それどころではない。

あの結末は必然だった。
カドックが身を挺してアナスタシアを庇ったのは、いつだったかな。サリエリと初対面した際だったかな。
あれを思えば、尚更当然とも呼べるような結末だ。











アナスタシアの最後の願い。それとも皇帝の最後の命令だろうか。
あまりに美しい姿とやりとりと、言葉だった。

この言葉がある限り、カドックはもう死ねないだろう。
それが嬉しくもあって、無茶苦茶悲しくもある。
もう二度と、カドックとアナスタシアが会うことはない。
これが今生の別れになる。
それは人間と人間にとっては当たり前のことで、普通のことだ。しかし人間と異聞帯のサーヴァントという事実は、それ以上に残酷なことにも思える。











これで終わりではない。
まだ最後の仕事が、主人公たちには残っている。

このバトル……実を言うと……今まで全く使っていなかった令呪、使わされちゃったぜ……。
いやいや、ライダーなんて思ってなかったから!!
てっきり狂とか獣とかフォーリナーとか属性ナシとかだと思ってて、術サポーター入れた万能パーティ(※騎にだけは弱い)揃えてたからさ!!!

ゴールデンライダーが頑張って2・3回は樹を轢き殺してくれた(謎文)けれど、もうちょっと足りなかったから……。
面倒くさくなっちゃって、というか早くシナリオが読みたくて、令呪復活に頼っちゃったんだ……。

雷帝戦でもアナスタシア戦でも、使わずに終わらせたのにね。やっちゃったね。
カドックは主人公を殴ってもいいよ。











異星の巫女、と呼ばれていた人……だよな?
この一連のシーンには、まだ謎が多い。
異星の神が望むのは空想樹を根付かせること、だと思っていたが……。
うーん、どういうことなのか。















ともあれ、戦いは終わった。
ボロボロになった世界に、青空が広がる。
彼に見せてあげたかった、青い空だ。















最後まで協力してくれたサーヴァントたちとも、別れの時だ。
二人とも、メッチャクチャ頼りになったし最高に格好良かったぜ……。
君たちも、ぜひシャドウボーダーにサインをしていってくれ……。

というか、本当に今回は出てくる鯖出てくる鯖、片っ端から活躍しすぎの好感度上がりまくりで正直困るんだよ!
スキルマや聖杯やQPには限界があるんだよ!! 勢いでぶっこむわけにも、なかなかいかんのだよ!!
あとそもそもベオウルフは未召喚だよ! いつ実装だと思ってんだふざけんな!! あと既存星4狂だとテメーだけだぞ!! オラッ出て来いッッ!!!















サリエリとも別れ、主人公たちはシャドウボーダーに戻る。
新所長秘蔵のビーフジャーキーだって!
フォウくんにもベーコンをあげてるって話だったし、肉類を隠し持ちすぎじゃないかね君は!
おまえをジャーキーにしてやろうか!!















外出時の設定のまま、マナーモードでプレイしがちな俺だが、ここでは忘れずにしっかりと音量を戻した。
この世界にとっては、決してハッピーエンドというわけではない。
それでも、とてもとても、きれいだった。











失われることが決まっている世界、命、星の輝き、ピアノの音色……。
儚いものは美しいけれど、それだけではないのだと思う。
ただ穏やかに、きれいだった。











そして……最後の最後に、衝撃的な引き。
オイオイ、この状態でしばらく放置かよ!
そういうことを! FGOはやりがち!!



















……というわけで、FGO第二部第一章プレイ日記、これにて完結だ。

ロシア異聞帯を巡る第一章、全体の感想を言うならば……「すごく良かった」かな。
我ながらすっからかんな感想だが、まぁ仕方がない。細かい部分は、わりと散々触れたと思うしな。

物語そのものの出来はもちろんだが、「第二部導入として」「第一話として」のバランスもとてもよかった。
何もわからないところからの掴み、「世界を壊す」恐怖や迷いの描写、それを乗り越えることも納得できる丁寧なエピソードの積み重ね、新規サーヴァント既存サーヴァントの魅力と活躍、一般人にすぎないパツシィやモブヤガに感情移入させるだけの物語の厚み……。
熱かった面白かった感動した良かった、というのもあるけれど、何よりも感心したのは、やっぱりバランスの良さなのかもしれないな。











本当に、良い物語だった。
実を言えば個人的には、1.5部の断章シナリオは「面白い、けれどややもやっとする」みたいな感覚があった気がする。
第一部に比べると「……ん?」ってものも一瞬あったりして、もちろんゲームとして物語としては面白かったけれど、比較してしまうともやもやするというか……。
半分、イベントシナリオのような感覚が一年ずっと続いていたような気分でもあって、少しだけ残念でもあった。
さすがに第一部ほどの出来は無理なのかな、と、私の中での熱も2017年度は少しずつ穏やかになっていたように思う。

その点、今回はとても良かった。
引き込まれたし、今後の展開にとても期待が持てる内容だった。
こういうのを読みたかったんだ、と背筋が伸びた。











第二章がいつ始まるのか、今後の物語がどういった展開になるのかはまだわからない。
以前も言ったように、私は全然待てる。
たっぷり時間をかけてでも、極上の物語を見せてほしい!