FGOイベント Apocrypha/Inheritance of Glory プレイ日記02 Apoファンへの殺意を感じるシナリオ





アポクリファコラボイベントは、全体的には「アポクリファファンのための物語」といったシナリオだった。
ファンには嬉しいドリーム共演だったり、Apo主人公の後日談だったり、キャラクター個人やキャラ同士の関係の補完だったり……と、「ファンなら」「知っている人間なら」とても嬉しい物語で楽しいシナリオだった。
原作を終えてマテリアルも発売されてアニメも完結して、最後の最後に作品とファンに向けた御礼兼ご褒美、という感じだったように思う。

そのため、「FGOである必要性」は、そんなには無かったかもしれない。
FGO&アポクリファのコラボだからこそ生まれたシナリオで、イベントであるのは言うまでも無い事だが、「アポクリファをあまり知らないFGOプレイヤー」にとっては、よくわからずに終わったという面もあったのでは、とも思う。

たとえば昨年のCCCコラボは「知らなくてもとても楽しめたので、原作ゲームをやってみよう」だとか、らっきょコラボは「知らなくても面白かった」だとか、そういった受け止め方も多く見られた。
そういう意味では、今回のアポクリファコラボイベントは、完全に原作ファンのために振り切った内容だった気がする……と、イベントシナリオを大体見終えた今、私は思っている。

その代わりというわけではないだろうが、今回のアポクリファコラボクエストは、素材的にとても美味しく、戦闘の難易度も程よくて、「仕様面ではFGOユーザー向け」のイベントでもあった。
シナリオ面では原作ファンに、システム面では原作を知らないFGOユーザーにも、喜ばれる形を取っていた。

どんな方法が良いとか悪いとかは、私にはよくわからない。
しかし今回のバランスは、なかなか良かったと思っている。
ストーリーでファンの心が潤い、素材でユーザーの懐が潤う。ウィンウィンの関係になっている……はず!

それに何より、私は楽しかった。
楽しかったし、嬉しかった!
完ッッ!!
 

 












↑の文章を、イベントシナリオ完結後(たぶん)に書き加えたところ、メチャメチャ長い序文になってしまった……。

イベント感想日記最終回に書くべき文だったかもしれない。
ま、ええやろ!
感想の書き惜しみなんて誰得だ!












起立、礼、に合わせてピョコピョコ上下する立ち絵に微笑ましさを覚える。
3章以降、キャラクターが増えてからもワイワイ楽しいけれど、この超序盤の少人数体制は、なんだか「小規模学習塾」感があってほのぼのしていた。

先生・ケイローンに対して、生徒の男子三人組がやや幼い印象もあるせいか、小学生くらいに見えてくる……。
塾の帰りに、コンビニでアイス買おうぜ! 俺チョコモナカジャンボ!











ケイローンの特技といえばわかりやすくてすぐに身に付く授業。
FGOの師匠は数居れど、師事するならケイローン一択……と思っていたが、どうしようもない状況下ではわりとスパルタなことが判明した。根性のない俺には無理だ。
もっとも、アキレウスもジークも、「乗り越える力がある」と見極めているからこその教育方針でもあるのだろう。

“ジークにも授業をしてやりたかった、と聖杯大戦では思っていた”的なケイローン情報が出ていたのは、どこでだったか。
アポクリファのマテリアルだったか?
うろ覚えなので細部は違うかもしれないが、確かそんな感じだった気がする。
だとすると、ケイローンの心残りが、これで果たされたということでもあるのか。















カルナやセミラミスはもちろんだが、つい先日にロシア異聞帯で散々世話になったアヴィケブロンと敵対するというのは……辛い……。
相手が正気ではない、というか思考能力さえない状態なのだから、仕方がないと呑むしかない。

さしあたって、ジークと共に相手するのはアヴィケブロン・シェイクスピア・ジャックの三人ということになった。
ジャック以外はサポート寄のサーヴァントなので、少人数でもなんとか対処できると思われる。
ケイローン&アキレウスはそれ以外の9騎を押し留めているわけだから、泣き言は言っていられない。















雪だるまでもベビーでもないホムンクルス、ジークが仮加入だ!
配布なので再臨はさておき、スキル育成にホムベビが不要だったのは少し意外だった。

けれどよく考えたら、「ジーク育成にホムベビ必須」なんてことになったら残酷さエグいよな。
普通に考えれば当たり前だった。
強化素材がジークフリートとちょっと似ているあたりがポイント。











決着戦以外では、基本的にサーヴァント一体との戦闘だ。
単純に欲しい素材優先でもいいが、今回私は素材よりも「周回し易さ」優先で参加していた。
どうしても足りていない素材、というのがあるわけではないのが理由のひとつ。
もうひとつは、単純に参加可能な時間が少ないからだった。

最初の三人では、戦いやすさは個人的にはアヴィケブロン>シェイクスピア>>ジャック、といった感じだろうか。
基本的に回避・無敵持ちは相手をするのが面倒くさい。
高速詠唱や黄金律持ちも宝具タイミングを見計らい辛いので困る。

今回はアポクリファ鯖に攻撃力ボーナスが付与されているのだが、殺に強い術のアタッカーとなると、アポクリファ内から選ぶのは難しい。
そんなこんなで、個人的にはジャック・セミラミスあたりは相手するのが大変だなぁと思う。
あと狂ヴラドがチョー便利。















無事、アヴィケブロン・シェイクスピア・ジャックを倒し切った……と言っていいのだろうか?
さしあたり、彼ら以外の9騎も撤退はしたようだ。

主人公が眠っている間に、差し込まれた第三者(?)の視点らしきものは、なんだったのか。
「捕捉」、「霊基情報確立」、「■■■に登録」、とはどういう意味なのか。















目覚めると、目の前に「意思を持った」ジャックが!
更に、アヴィケブロンとシェイクスピアも、いつの間にか復活していたという。

理由も原因も意味不明だが、正常な彼女たちとコミュニケーションが取れる、というのはありがたい!
つーか嬉しい! メッチャ嬉しい!!











うるせぇ!!!











「なる」「ほど」「なー」トリオがキュート。

単純に、味方が3騎増えたというのは心強い。
ケイローン&アキレウスの2騎だけで9騎を抑える、という最初の作戦がそもそも無茶すぎたもんな……。
そんな無茶でもできちゃうあたり、さすがはA級サーヴァントって感じだ。











ジーク・ケイローン・アキレウス以外はさしあたり敵か……と半分覚悟していたので、この展開はとても嬉しかった。
アポクリファ原作では成し得なかった出会いや対話に、胸が熱くなる。

サーヴァント側には記憶はなく、今回の出来事自体も下手をすれば記録には残らないのかもしれない。
これはプレイヤーやジークだけが認識できる、夢みたいなものでしかないのだろう。
それでも、嬉しいものは嬉しい。少しせつない気持ちにもなるけれど、やっぱり嬉しい。















ジークの人生と、思い出は少なかった。
だからきっと彼にとって、この夢の記憶は、とてもあたたかいものになるのだろう。

聖杯大戦では不器用な表情しかできなかった彼が、満面の笑みを浮かべているのを見ていると、その成長と変化になんともいえない気分になる。
FGOのお祭り感、ファンサービス過剰感はごくたまに「そ、そこまでするー?」って戸惑うこともあるけれど、こういうものが観られる度に心から感謝したくなる。
こう……劇場版というか、ホロウアタラクシアというか、まぁそんな感じだ。















早くッ……早く共演シナリオが見たいッ……!!