FGOイベント 虚月館殺人事件 プレイ日記05 ダイイングメッセージとアリバイ





本日25日で推理イベントは完全終了らしい。
周回どころか戦闘すらほぼ無い珍しいタイプのイベントだったが、「こういうものも出来るのか」という感じで、良い意味でFGOイベントの幅を広げてくれた、と思う。
セイレムでは半ばユーザー側の遊びとして成り立っていた「推理」「考察」を、公式から積極的に提示するとこういった形になった、ということなのかもしれないな。

ミステリーという題材やシナリオの好き嫌いは人によってあるだろうけれど、システムや仕組みそのもののバリエーションを増やそうと新たな試みをしたこと自体は、とても良い事だったと私は思う。

内容的にそのまま復刻は困難だろうが、「読み込み系イベントシリーズ」として、また似たような形式のものをぜひやってほしい。
その際は、再び推理物だとしてもあえてメインサーヴァントはホームズではなく、違う相棒鯖でも面白そうだ。
夢がひろがりんぐ。
 

 












「次に狙われるのはクリスかジュリエットかも」というホームズの言葉に慌てた主人公は、虚月館に戻ってすぐに彼女の安否を確かめる。
気持ちはわかるが、ちょっと動揺し過ぎに見えるな。もう少し冷静に行動したほうが良いぜ、なんてのはプレイヤー視点だから言えること。パニック映画やミステリードラマに対する視聴者のツッコミあるある。

さておき、照れながらの「バカ」は最高。
この反応を引き出した主人公、エライッ!















ではクリスの様子を見にいこう、というところで伍と出くわす。
タイミングが良すぎるし、「あいつの顔が見たかった」という理由もなんとなく妙にも思えるが、考えすぎだろうか?

犯人の目的が、人を殺してでも婚約を中止させるということだとしたら、次に狙われるのがジュリエットとクリスである可能性が高いことは容易く想像できる。
ホームズのような名探偵でなくともボンヤリ予想はできそうだし、だからこそ伍もクリスを気にかけたのかもしれない……なんて適当に推測できなくもないが、まーわからん。











デデーン!!











呼び出されたホーソーン医師が、軽く検死してくれた結果、死因は毒と思われることが判明した。
2・3箇所に小さく傷をつけただけで死に至らせる、となると、相当強い毒だろう。そういえばシェリンガムも、おそらく毒殺だろうという話だったっけ。
警察を呼べる状況であれば、各々の身体チェックや荷物検査などで凶器や毒を発見できるかもしれないが、現状では難しい。

そもそも、ここに集った面子的に、事件に関係ない凶器も毒もゴロゴロ出てきそうだ。警察の介入はどうあってもNG!
……そんな状況を犯人は悪用したのかもしれないな。















気になるのは、床に書かれたダイイングメッセージらしきもの。
指先を噛み千切って云々、というのは「いやいやwwwww手甲あるやんけwwwwwwww」と草を生やしてしまいそうになるが、この場は突っ込んだ方が負けだ。突っ込まない……絶対に突っ込まないぞ……!

「mor」と読める文字に、何か思い当たったようにも見えた伍。
しかし彼は、それ以上は語らなかった。

モーリスや野生の獣をも退かせるだけの手練れだったクリスを殺すというのは、一般的な人間にとっては困難だ。
それを指摘するジュリエットは、クリスの上役だった伍やアンをまず怪しむ。

しかし、大きな外傷が無かった点からして、クリスにとっては「警戒すべきではない」相手に「不意打ちされた」のかもしれないと仮定すると、伍やアン以外でもクリスの隙を突くことは可能なのではないかとも思う。











怪しむジュリエットに、伍は彼の驚くべき身体能力を披露してみせた。
彼は確かに、クリスを簡単に殺せるかもしれない。だがそれならば毒など必要ではないし、その気になれば館の人間を一瞬で皆殺し可能だとまで彼は言い切る。

ダイイングメッセージを残させた油断、「毒殺」という難易度の低い手段、などなどから、プロが関わった犯行とは思い辛い。
もちろん、そう見えるように偽装した可能性もまだ残っている。











しかし、伍がもし事件に関わっていたとしたなら、なんでもできる超人っぷりをここまで主人公やジュリエットに明かすことはなかっただろう。
次の被害者側を無闇に警戒させたり自身を怪しませたりするのは、犯人ならば得策とはいえない。
ひとまずは主人公もジュリエットも、伍を信じることに決めた。















叩き壊されていた時計も、もうひとつのクリスのダイイングメッセージである可能性が高い。
その時間帯の各々のアリバイを調べて整理することを、主人公は任された。

まず、ホーソーン・アダムスカ・アーロン・アンは、同じ部屋でポーカーをやっていた。
伍もその様子を眺めていたという。











ジュリエットは、妹と二人で部屋にいた。
身内の証言は、普通ならば証拠にはなり辛いが、今回はそんなことを言っている場合でもない。
基本的に、複数人で証明しあえる状況ならば、容疑者からはさしあたり排除していくことにしたようだ。











改めて全員を招集し、クリスの死を発表する。
クリスの遺体は、「それだけは自分が一人でやりたい」とアンが地下室に運んでいったという。

次の当主に決めたクリスの、あまりにも早すぎる死に、アーロンはかなりショックを受けているようだった。
悲しみよりも怒りを覚えている様子なのは、彼が参っている証拠だろう。















ダイイングメッセージの「mor」は、「morris」かもしれない……という予想に、モーリスが生きているかもしれないと喜ぶアーロン。
最高の弁護士をつけてやる、なんて、本気で本音で言っているわけでもないだろう。
そこまで単純に、簡単に気持ちを切り替えられるほど、アーロンは悪人ではないように思える。















一時、場は解散となり、各々わりと好き勝手に動きだす。
ビーチに出かける用意をするエヴァ、密かに何かを話しているドロシーとアダムスカ。
アダムスカの表情は、珍しく笑顔だった。











ドロシーとの会話の内容を、主人公に教えてくれることはさすがに無い。
だがアダムスカは、彼なりに家族を愛していることや、彼自身の立場の不安定さなどを主人公に教えてくれた。

アダムスカはおそらく婿養子なのだろう。
この世界に向いていない性格ながらも、妻を愛するが故に二十年間頑張り続けて、結果としてヴァイオレット家全体に責任を持つ当主となった。
そんな彼に、表立ってジュリエットの婚約を取りやめることはできない。しかし、望まぬ結婚をさせたくはない、という親心も確かにある。

……アダムスカにも、一応ホーソーンにも、「ジュリエットの望まぬ結婚を中止したい」という意味での動機は無いとはいえないだろう。
しかし、彼らは家の事情も理解している人間だ。婚約相手モーリスを殺して、次の婚約相手クリスを殺して、なんて手段で物事が解決するわけがないと、彼らならばわかっている気もする。











アダムスカには何やら「次の手」があるようだ。
だからこそ邪魔者排除に走ったのは彼自身に違いない……なんてのは短絡的か。そもそも彼にはアリバイもある。

果たして、犯人は誰なのか?
そもそも、探偵殺し・モーリス殺人・クリス殺人の犯人は、全員同一人物なのだろうか……?