FGOイベント ぐだぐだ帝都聖杯奇譚 プレイ日記04 若造と年寄





コハエースでの書文といえば、本来は老書文……なのだが、今回はFGOにも参戦済の若い李書文での出番となった。
結果的にはこっちはこっちで、すごく面白い話になっていて、良かったと思っている。
だが……それはそれとして、老書文の実装も楽しみにしているぞ! 最近おじいちゃん鯖も増えてきているし、流れキテますよ!
しかしその場合は老書文でアサシンになってしまうのだろうか? クラス入れ替わるのか? というかそもそもなぜ若書文でランサーだったのか?? ……など、謎は尽きない。

FGOのプレイ日記は、どうしてもプレイ速度と日記の進展度に大きなズレが出てくる。
「リアルタイムで抱いた感情や感想」は出来るだけそのまま書くようにしているので、たまに時系列に対してトンチンカンなことを言ってしまうこともあるかもしれない。
 

 












今回のイベントは、ミッションの進行具合に合わせて「陣地制圧」といった形で進行可能箇所が増えていく仕組みになっている。
“陣地を広げていこう!”なんて事前情報の段階では、どういう意味なのかよくわからなかったけれど、要するに今までのミッションスタイルイベントの「見た目」を少し変えただけの仕様だった。

ややこしい新システムだと(私の頭が悪いので)理解し難そうで困るなぁとやや不安だったが、特に取っ付き辛いこともなく、ホッとした。
新スタイルの新イベントも楽しいけれど、従来のシステムを洗練させていってくれるくらいが個人的には気楽だ。
もちろん、たまに新しいものに挑戦する気持ちも、運営には大切にしていってほしい。何様だ?















一時的に協力してくれることになった岡田以蔵。
言動も態度も安いチンピラな彼は、この節ではある意味主人公でもあった。
敗北や挫折を知り、学んで前に進む主人公……になれるか否かは、今後の彼次第ではある。
だが、成長できるだけの「器」がある、と、信じたいところだ。















煽る以蔵に、ちょっとムッとした様子の沖田オルタ。
前回に続いて、沖田オルタの「人間らしさ」が少しずつ育っていっているようにも見える。
天然だったり、変にズレていた沖田オルタの内面が、周囲の影響によって徐々に普通の価値観に寄って行っている……ように、私には見える。

その結果、彼女がどうなっていくのかが、今回のイベントの見所のひとつなのだと思っている。
ゆっくりじっくり、沖田オルタの変化を見守っていこう。











アサシン・岡田以蔵の能力は、「戦線にいるサーヴァントの位置をおおよそ把握できる」というもの、らしい。
情報収集能力としては破格の代物だが、以蔵の性格では、彼一人で判断するうちは“奇襲”・“暗殺”くらいにしか使いこなせていないような気もする。

今後も積極的に協力していけたらお互いに心強いはずだが、やはり彼の性格的に、そう巧くはいかないだろう。
さしあたって「今回」は、ランサーを倒すために共同戦線を張っているが、あまり長くは続かないように思える。















この戦線を本来保持していたランサーを倒していた、先客。
クエストのアイコンが槍だった時点で予想していた通り、ランサー・李書文がそこには居た。
もちろんカルデアの記憶などない、今回の聖杯戦争の参加者のひとりにすぎない彼は、当然この場では主人公たちの敵だった。

何も知らない以蔵が、全力で敗北フラグを立てまくっていく。
あまりに「見極め」られていない、短慮すぎる言動だが、それもまた彼の才と未熟さとが合わさったからこそのズレだ。
笑ってはいけない……けれど、ベタすぎて、やっぱり少し笑ってしまう。















一方その頃、龍馬&お竜さんは「薩摩か長州か問いかけ妖怪」とバトル開始していた。
このシーンで土方さんの出番終了……なんてことはないよな?
この文章を書いている段階では、まだ先のことはわかってはいない。
無かったらちょっと残念だな。

今回の事件における土方&沖田のやりとりだとか、沖田や沖田オルタについての土方さんの意見だとかも、ぜひ聞いてみたい。
まだ何かあると信じて、待ってみよう。















場面戻って、再び主人公サイド。
先程立てたフラグが見事に回収された瞬間だった。
伏線からの回収の速度が早すぎる……。さすが敏捷B。

戦線や聖杯からの支援を受けているわけではなく、李書文の勝利は「ただ強かったから」、だった。
己の才を信じ切っていた、敗北など想像すらしていなかった以蔵にとっては、そう簡単に受け入れられない事実だろう。















己を鼓舞する言葉すら、もはや少し悲しい。
確かに以蔵の才能は本物だった。それは確かに口だけではない、事実だった。
だが、「それだけ」では勝てない。最強にはとても至れない。
そんな当たり前のことさえ知らないまま、“若造のまま”以蔵が人生を終えたことを、書文は既に見抜いていた。











以蔵にトドメを刺そうとする書文の前に立ち、彼をかばう主人公たち。
書文は回避スキルを持っていることは最初からわかっていたため、スタメンセイバーには必中&無敵貫通礼装を持たせた。
用意していたこともあって、特に苦戦することもなくバトル終了。今回も死人は出なかった。

書文といい、前回の以蔵といい、今後の沖田といい、帝都聖杯奇譚イベントのボスは回避持ちが多い。
ストーリーを進めるときは、常に必中&無敵貫通礼装を装備していた気がする。















戦闘は、こちらが勝った。
消滅しかけながらも、書文の表情に憎しみや後悔は見られない。
相変わらず気持ちのいい武人だった。

恨むどころか、沖田オルタの迷いを払う言葉をかけてくれる。
本気で殺しあった後に、こんな風に穏やかに説教をしてくれる書文は、本当に格好いい男だ。















沖田オルタだけでなく、以蔵にも言葉をかけてくれる書文。
己の若い時分を思い出させる凶相に、彼は何を思ったのだろう。同情ではないだろうし、憐れんでいるのとも違うだろうし……こればかりは、ちょっと言葉にするのは難しいし、無粋かな。

生き残った以蔵に、「年寄りの忠告」を残してくれる書文は、優しさだとか親切心だとか、そういったわかりやすい感情で動いてくれるほど、甘いサーヴァントではない。
このシーンは、若造のまま死ぬしかなかった以蔵と、“年寄り”になれるまで生きることができた書文が対比されつつも、以蔵のひと時の成長を促す名場面だった。

コハエースGOでの以蔵VS老書文と照らし合わせると、なお燃えるのでオススメ。
今回のイベントで書文があくまでも若書文だった点には、イベント開始前には「あー老書文を実装する余裕がなかったのかー。だから代わりに若いほうかー。わかる、仕方ない、納得できるけどやっぱり残念だよなー」なんつって内心ブツブツ言っていた私だったが、このシーンを見た途端、見事に掌をクルクルさせてもらった。











コハエースGO本編のネタバレになってしまうので、あまり触れない方がいいのだとは思うが……あえて“以蔵と書文”の年齢と関係性をGOでのものとはズラして、その上で展開も“異なるパターン”に持ってくる、というのが、ともかく胸熱。
「わ……わかってるゥ~ッッ!」って唸らざるを得なかった。こんなんベタに燃えるって。

FGOに限らず、Fateシリーズの派生作品は「あえて本編とは異なる展開」を、「本編をオマージュしたり本編で描かれた成長あってこそ」のやり方で「覆したり、新たな視点を与える」という手法が多く見られる。
それはサーヴァントの設定が原因で、同じサーヴァントが多くの物語や世界に登場可能だからこそのデジャブで、“神視点のファンだからわかる”サービスのようなものだ。

乱発されると新鮮味が薄れるだろうし、バランスは難しいと思う。が……やっぱ、アツい。すき。











書文の最期の忠告について考えているであろう以蔵は、この場で主人公たちとは別れることを選んだ。

書文と出会い、戦い、敗北を味わったことで、確かに以蔵は何かを学んだのだろう。
しかし、そのことを公にしたがる性格ではない。
ひとりでしばらく考える時間が必要なのだろう。











そして少し気になるのが、沖田オルタの変化と成長。
あのセイバー……沖田さんを見てから、身体の動かし方がわかってきたと言った沖田オルタ。
それはなぜなのか?
沖田さんと沖田オルタは、単純な“オルタ化”の関係性にはとても思えない。
謎が深まる中で、なんとなく不安も感じてしまう。