ランス6 プレイ日記002 潤いが足りない





ランス6のヒロインはウルザであり、マジックであり、シィルだ。
そして主人公はもちろんランスだが、もう一人の主人公がウルザとも言えるかもしれない。
戦国以降のウルザを想うと、違和感が強い。
こんな儚げな彼女が、どうやって過去を乗り越え、成長していくのか、改めて見守っていこう。
……挑戦モード以降もウルザを使いたいナリィ……。


※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります














オープニングを終えて、目覚めたのは奴隷観察場。
ラドンが自分の私有地に持っている、趣味の悪い貴族の遊び場だ。

ラドンに手を出そうとした罰として、ランスはここに放り込まれたのだろうか?
まぁ細かいことはさておいて、しばらくはここで暮らしつつ、脱出方法を探らねばならない。

そして現れたのが、「拠点画面」
ランス6では主に拠点とダンジョンを行き来してストーリーを進めていく。
拠点画面は、プレイ中に最も多く見る画面かもしれない。
初めて見たときも取っ付き辛さにオロオロしたものだが、久しぶりに見ると、やはり取っ付き辛くてややオロオロする。














まぁ、やっていればそのうち思い出すだろう。
とりあえず周囲を散策しつつ、少しずつイベントをこなしてストーリーを進めていくことを優先する。

現時点ではパーティはランス一人なので、正直戦闘は心許ない。
ピンチになったら、そそくさと“お帰り盆栽”で拠点に戻ることにする。
ランス6での“お帰り盆栽”は、制限がある場面以外では基本的に使いたい放題だ。
めっちゃ嬉しい。ありがたい。














スタート位置から一階上がった先にて、ラドン・エミ親子と、金融長官ズルキの姿をガラス越しに目にした。
典型的な「腐敗した貴族」ともいえる彼らは、ランスらの生死に興味などなく、娯楽としか見なしていない。
わかりやすいチンケな序盤の敵……のようにも見えるが、彼らはわりとハッキリと、ガンジーに対する批判も口にしていた。

「馬鹿王」呼ばわりされているガンジーは、仮にもこのゼスの国王だ。
私有地での陰口に近いとはいえ、国王への不満を口にして“おおっぴらにはやり辛い”娯楽を今もなお平然と続けているズルキ達からは、根の深いものを感じた。
これは……わかってはいたけれど、一筋縄にはいかないだろうな。














更にこの場に、四天王であるパパイアまでも居合わせている。
アチャー……。アチャーとしか言いようがない……。

この時点でのパパイアは、見た目や言動こそ違和感は少ないけれど、はっきりと狂っている。
彼女が正常に戻るのは、まだまだ先だ。
それまでに多くの苦しみがあり、その後にも苦悩が待っているが、仕方がない。
ランス10の食券も良い話。さぁ、ランス10をみんなも買おう。














また別の窓。スタート地点から、今度はひとつ降りた階層の窓際にて、シィルとガラス越しに再会する。
汚い通路とオッサンと雑魚モンスターばかり見ていたからか、シィルが一際かわいらしく見えるな。

ガラスが分厚すぎるせいか、声すらも届かない。
魔法で破壊を試みるから下がっていてほしい、というシィルのジェスチャーをすぐに理解するランス。
このあたりはランス10での冒頭イベントを思い出す。あの頃は更に練度が上がって、ジェスチャーだけで全会話を成立させるまでに至っていた。














しかし作戦は失敗。
白色破壊光線でも使わなければ破壊できない、と笑っているモブ貴族。破壊を試みたシィルを責めることさえもしないのが逆に腹立たしい。

「変わっていない……」と心の中で呟いたシィル自身も、ゼス出身だ。
色々な経緯があって、今ではランスの助手奴隷をやっている彼女も、ゼスがどんな国だったかは知っていた様子。
幼い頃は、シィルもそれなりにゼスの基本思想を味わっていたりもしたのだろうか?
差別的な在り方に疑問を持ったりしていたのか、それとも幼い頃は気付いてすらいなかったのか?














観察場の一番上の階層にて、最初の中ボスともいえるような敵・「ジャイアン」と戦う。
どこぞのタケシとは何も関係がないジャイアンは、奴隷たちの中で派閥を作り、ブイブイ言わしている猿山のボスキャラだ。
自分より弱い奴に平然と暴力を振るい、使いっ走っている。
ボスの座にも特に興味などないランスは、あっさりトドメまで刺したジャイアンを放置して散策に戻った。

この頃のランスは、モブや雑魚の男くらいならわりとズバズバやってしまう。
むしろこの頃のイメージが今も残っているので、10のリーザスでジャロが好き放題している時などは、「すぐやるだろ。え、まだやらないのか? え、まだまだやらないのか? ま、まさかやらないのか??」って私は逆の意味でハラハラしてしまった。
大人になったもんだよ……。嬉しいような、寂しいような。














ジャイアンを倒すことがフラグになり、ストーリーが進む。
新たな猿山のボス・スネオは、戦闘に入ることすらなく、ざしゅっとされてしまった。スネちゃまの出番終了ざます。

ジャイアンの使い走りになっていた男は、今度はスネオに使い走らされていたらしい。
結果的に、二度も助けた形になったことで、なぜかランスはこの男から一方的に感謝されることになった。














男の名はロッキー。
「いつか真の旦那様が現れると信じていた」などと、まるで夢見る少女のことを言い出して、ランスに仕えようとする。
……自分で例えて気持ち悪くなった。

ランスにとっては、ロッキーの考えも人格もどうでもいい。鬱陶しいと切り捨てることもできただろうに、そこまで短気ではないのがランスのたまにある長所。ただし短気な時も多い。
ここで一応ランスなりに、「何かの時の壁にはなる」「捨て駒としては便利」などと冷静に判断して、それなりにロッキーに自由を与えるところが意外とちゃんとしているなと今更ながら俺感心。
……6のランスってともかく無茶苦茶だというイメージが強かったけれど、こうして改めて描写を見直すと、意外とそうでもない気がする。














パパイアが言っていた「合成魔獣」とやらが、ここで観察場内に放たれる。
閉ざされていたBゲートが開き、1Fの行動範囲が広がった。
その先で、早速合成魔獣と戦闘になる。

正直現時点ではロッキーはまともな戦力ではない。
「ロッキーってこんなに使えなかったっけ……?」と驚くくらい、現時点ではどうしようもない。
私はロッキーはパットンに次ぐ二番手ガードとして育成する派。
強敵相手にはパットンが優先採用されるけれど、その時のために雑魚戦ではロッキーを使い倒しがち。














……と、そこにッ!
毎度毎度、オイシイところを持っていくことでお馴染みの謎の男がゲスト参戦ッ!


この男はいったい何者なのか!?
なぜ奴隷観察場にこれほど強い男がいるのか!?
恋人とはどこまで進んでいるのか!?
どうやって子供を作ったのか!?














この男とは、今はここで別れてしまう。
ランスが「あっちいけ」と言った結果、あっちへ行ってしまったからだ。

できればこのまま仲間になってほしいのだが、と思うプレイヤー。
本格参戦はいつ頃だったっけ……?