FGO第二部 Lostbelt No.2 プレイ日記06 「およめさん」という言い方がキュート





うーん、ナポレオンは言うこと成すことがいちいちヒーロー的というか主人公的というか、“誰もが思い描く正義の味方”という感じだ。
元々の史実の彼がそうだった、というよりは、人々が彼に抱いた理想がサーヴァントとしてのナポレオンを形作っている……ってことなんだろう。ある意味で無辜の怪物めいている。
型月では、そういった“人々の願望で形成される”サーヴァントは大体が悲劇的というか、歪んだ姿形で表現されることが多いけれど、今のところナポレオンにそういった暗い要素は感じられない。
その点だけでも意外というか、逆に新鮮なキャラクターとさえ個人的には思える。


「誰にも小男なんて言わせないぜ!」という発言からして、アーチャー・ナポレオンは大砲や宝具のみならず、外見すら史実とは随分と変化していることがわかった。
見た目の変化については他の近代鯖にもよく起きていたが、ナポレオンの件では独自の理由もある、と彼自身は言っていた。
その理由、は今回明かされるのかな? それとも幕間だとか、今後の掘り下げシナリオ待ちだろうか?















主人公たちが去った後の集落の様子が、少しだけ描かれた。
あんな形で強引に儀式を邪魔してしまって、嫌がられたのではないか……と心配していたが、どうやらそんな感じでも無いようだ。
神の敵として恐怖されても当然だと覚悟していたけれど、そもそも北欧異聞帯の人々は、まともに“疑う”だとか“憎む”だとかを抱く感覚すら持っていないのかもしれない。そう考えると、単純には喜べないような気がしないでもない。

とはいえ、気まずい空気にならなかったのは良かった。
特にゲルダは、悩みつつも大人たちの無事を心の底から喜んでくれているようだし、あの選択は間違いではなかったと安心できた。















集落を後にした主人公たち。
汎人類史の英霊であり新たな仲間ナポレオンは、この北欧異聞帯についてのいくつかの情報を教えてくれた。
北欧神話の最終戦争にあっても死なず、神のまま地上に留まって3000年に渡って神代を続けている、最後の女神。北欧異聞帯の支配者、氷雪の女王……スカサハ・スカディの名が、彼の口から明らかになった。

スカサハ、という名からはどうしてもケルトのスカサハを思い出してしまうけれど、この場合はほぼ別人と言ってもいいのだろう。
北欧神話で冥界系女神だとヘルを想像してしまいがちだが、wikiによると多少掠ってはいるのかもしれない。とはいえ伝承や文献によってスッゲーこのあたりの設定は色々あるので、まーよくわからん。
FGOにおける現時点での確定情報としては、スカサハとスカディは部分的に習合している、ということだけがわかった。


今まで戦ってきた巨人たちが“仮面”を付けていたのは、女王が彼らを抑えつけるためのものらしい。その仮面の力で、彼女は巨人に対する絶対命令権を持っている。が、完全に支配・操作しきれているというわけでもないようだ。















スカサハ・スカディについてなどは、“情報源”からナポレオンは情報を得たらしい。
この“情報源”については、その後もちょくちょく話題に上る。注視していきたい。

そして、会話中のナポレオンにちょくちょく自ら絡みに行くフォウくん。
この時点では「犬は嫌いじゃない」と言い張っているナポレオンだが、初接触の時点でめっちゃキョドっていた。言葉がグズグズじゃねーか。ワロス。















ナポレオンは、見た限りではとても良い奴だ。
語る言葉も熱く、まるで少年漫画のヒーローのように格好良く、強引に信頼を勝ち取る魅力がある。

北欧異聞帯は既に敵地である以上、簡単に初対面の人間(鯖)を信じていいのかと不安を覚えないわけでもないが……さすがに、ここまで堂々と断言されてしまうと、疑うのも難しい。
ここは彼の格好良さを素直に認めて、信頼することにしよう。
もし裏切られたら、三日くらい泣こう。















ばたばたとゲルダたちの集落を離れ、ナポレオンと共に行動をしているのは、“拠点襲撃”のためだ。
氷雪の女王やオフェリアが居るであろう、あの氷の城への潜入……。
ペーパームーンの奪還や空想樹についての調査が主な目的ではあるが、簡単には行かないだろう。

北欧異聞帯の雪のほとんどを支配しているといっていい、スカサハ・スカディは、おそらくこちらの動きには気付いている。
ゲルダたちの集落で起きた事件も、こうしてナポレオンと主人公が共に行動して城に近づいていることも、わかったうえで見逃しているようだ。
完全に舐められているわけだが、その状況を利用するとナポレオンは言い切った。

「とっておきの奥の手が幾つかある」と、この時点で彼は語る。
情報源のことといい、ちょくちょく彼は隠し事をしてくる。
なんだか怪しい……と思わないでもないが、疑念を打ち消す以上の快男児なので、結局受け入れてしまう。
クソッ、ちょっと格好良いからって調子乗んなよ……!















再び、“二羽の鳥”について触れるマシュ。と、ナポレオン。
その意味は、まだよくわからない。
何度も触れる以上、絶対に何かの意味があるのだろうけれど、現時点では謎のままだ。

そういえば、この二羽以外に鳥はこの異聞帯に生息しているのだろうか?
集落内の湖に魚はいるようだったが、犬も馬もゲルダは知らなかった。家畜は居たっけ、どうだったっけ。















城に潜入するのが二度目だというナポレオンの案内に従って、地下を隠れ進む。
彼曰く、“一度目はある意味は成功だった”とのこと。
ある意味の成功、というのは、おそらくこの直後に発覚する件を指しているのだろう。















ついに氷雪の女王、スカサハ・スカディとの対面に至る。
できれば隠密に事だけを進めたかったけれど、まぁ無理だろう。そもそもここまで入り込めたのも、スカサハ・スカディが許してくれたから成功したようなものだ。

外見はケルトのスカサハによく似ているが、少しだけ若いようにも見える。
感覚や思い込みの誤差もあるだろうが、スカサハよりも神秘的で近寄りがたい、超常的な雰囲気がある。
一見穏やかで優しげに見えるからこそ、気を損ねたら最後、逃げる暇もなく首を刎ねられるのでは……みたいな、そんな想像をしてしまう。















城に満ちる魔力を、マシュは“第七特異点を思わせる”と称した。
第七特異点のウルクも、神代の終わりの時代だった。城という密閉空間とはいえ、女神ひとりの力でそこまでの魔力を満ちさせることができるとは恐ろしい。
今のところ、現戦力でまともに戦える相手には思えない。

スカサハ・スカディにはやはり主人公たちを殺す気はないらしく、ワルキューレ・スルーズに無力化を命じた。
集落の門で戦った量産型はライダーだったが、オリジナルであるスルーズはランサー。
ちなみに今回のクエストも「?」表記だった。グギギ素直ニくらすヲ吐ケ。















スルーズを一瞬押し負かしたところで、現れたシグルドとオフェリア。
オフェリアはすぐにシグルドをけしかけるのではなく、まずマシュとの会話を求め、マシュもそれに応じた。
彼女たちの会話は、少しぎこちないようにも聞こえる。直接話すのは二年ぶりという話だが、その頃のマシュは、本人曰く「会話をしていない」ような状況だったらしい。仲が良い悪いではなく、当時のマシュはまだ自意識が希薄で、他人とのまともな関係を構築する思考すらなかったのだろう。















マシュの変化を、おそらくは喜んでくれているオフェリア。
マシュが人間らしくなったことも、自分と話をしたいと考えるようになったことも、嬉しいと言ってオフェリアは笑っていた。
それでも、立ち位置を変えることはもう出来ないのだとも言う彼女に、マシュは諦めることなく言葉をかける。

マシュの一言一言に微笑んだり、悲し気に目を伏せているオフェリアは……やはり、どうしたって、悪人には見えない。
汎人類史焼却を喜ぶのはもちろん、快く積極的に企むような人物にはとても見えなかった。

今まで描かれている限りでは、オフェリアもまた魔術師とは思えぬほど“普通”の感性を持っている、普通の少女のように見えてしまう。
そんな言い方は、魔術師であるオフェリアには失礼にあたるかもしれない。それでも、似合わないように思えた。















言葉に迷うオフェリアへ、助け舟を出すように口を挟むナポレオン。
名前で呼び捨てているあたり、彼女とは既知の関係にあるらしい。
最初の会ったのは、一度目に城に襲撃した際だという。そして……。