FGOイベント サーヴァント・サマー・フェスティバル! プレイ日記02 黒髭、ルルハワに降り立つ





今回のシナリオ……こう、なんというか、シンプルに楽しい。
なんとも表現し辛いのだが、型月らしい悪ふざけが基本になりつつもバランスが良いというか、今のところそこまで「やりすぎて」いない感じも個人的には好印象。

そして全体的なノリが2000年代というか、オタク文化としてはやや昔懐かしい感じがこう、ノスタルジックで趣深い。
あまりディープになりすぎず、ライトに明るく愉快な感じが楽しい。
……と思ったけれど、“オフセ”だの“コピー本”だのの単語が飛び交う時点で、既にライトではないのか?
 

 
















ガイドブックを読み込み、知識においてはハワイを知り尽くした女・ジャンヌオルタは、ハワイに起きた異変にすぐ気が付いた。
地形の変化についてはプレイヤー目線ではフュージョンの瞬間を見ていたけれど、主人公たちはここで改めて知ることになる。

オアフ島とハワイ島が合体した、この特異点の名は「ルルハワ」。
ステージ名だけでもかわいくしようと努力したBBちゃんネーミングらしい。
かわいくないとは言わないが、なんか若干業界用語感もある名前だ。















特異点とはいっても、基本的には平和で開放的な常夏空気が漂っている……と思いきや、突然現れるENEMY!
悪即斬! 成敗完了!

……と、完了してしまった今更ではあるが、そのスキル名には覚えがある。
ターン制限のないレアガッツスキル、“海賊の誉れ”! “海賊の誉れ”じゃないか!!
完全に首を刎ねられた後にスキル使用していたようにも見えたけれど、ギリセーフだった模様。











なぜか着ていたENEMY衣装を脱ぎ捨てたその姿は、我々もよく知っているエドワード・ティー……ッッ!!??
新立ち絵!?
新立ち絵だよなコレ!!??


霊衣は今回ご用意されていない(仮)っぽいが、これは驚いた。
前提の思い込みとして、「霊衣発表されていた男鯖&水着女鯖以外は既存絵だろう」と考えていたので、これは嬉しい驚きだ。

いやティーチのTシャツ姿が嬉しいか否かは個人の嗜好や趣味にもよるだろうが、“霊衣なし・水着なしのサーヴァントでも夏イベ用の新立ち絵がある”という前例を作ってくれたというのがデカい。
まさかティーチひとりだけで終わるわけもないだろうし、これは他のキャラクターの新立ち絵にも期待が高まる。ワクワクしてきたぞ!















そんなティーチから、今回のイベントの概要……というより、主人公たちにとっては初めて知る“ルルハワの現状”やサバフェスについて、教えてもらった。
BBちゃんは何も教えてはくれなかったので、こいつはありがたい。

ティーチは良い奴だ。色々な意味でもギャグシナリオで扱いやすく、便利な男だ。
これで三年連続夏イベ皆勤賞か……。フツーにスゲーな……。なるほど、それ故の新立ち絵(ご褒美)だったのかもしれない。















「サバフェス」は、要するにサーヴァントによるコミケってことらしい。
色々とツッコミ所は多いけれど、そういうものだと理解して受け入れる以外に道は無い。

“コミケ的なもの”であって、実質はもっとフツーのお祭りイベントなノリかと思いきや、わりとガチで“同人誌”なる言葉が飛び交っているのに「お、おう。いいのか? 本当にいいのか??」とワクワクとオロオロが胸の中で行き交う。

ティーチやおっきーはまさに“そういうキャラ”だし、同人誌やコミケに紛れていてもまるで違和感はない。
しかしこう……個人的な感覚かもしれないが、ジャンヌやマリーがリアルコミケで壁サーになっている様をイメージすると、複雑な気持ちになってしまう、というのが現時点での私の素直な気持ちだった。
「そういう俗っぽいジャンヌもアリだぜ」という感情と、「マリーにはオタク文化に汚れてほしくない」という感情で板挟みになる感じ、あるよな。何の話だ?











ガッデムホット!!











……まさか、アナスタシアの初イベデビューがこんな形になるとは、カドックも想像していなかったことだろう。
だがアリだ。こういう愉快な一面も、アナスタシアにはどんどん見せていってほしい。

メイヴの名前を出した、ということは、また今後もメイヴと共に登場したりするのだろうか?
この場ではこれだけでアナスタシアの出番は終了してしまったけれど、再登場には超期待したいところ。
あと、アナスタシアが普通にサーヴァント仲間と触れ合っているのも察せられて、ちょっと嬉しくなった私だった。


現状、アナスタシアをはじめとする第二部サーヴァント陣は、正直扱いに難しい面も大きいと思われる。
今回は曖昧な時空でのイベントなので、彼女らの在り方などを深く描かれることはないのだろう。
でもいつかは第二部を踏まえた、第二部以降の時間軸でのイベントやサーヴァントたちも見てみたいものだ……。と夢想はするけれど、実現できるのかはわからない。















そしてこのタイミングでBBちゃん・リターンズ。
こんなに早く帰ってくるなら、最初から全部説明してくれてもよかったのでは?

今年のサバフェス主催者・BBは、改めて状況について語ってくれた。
しかしその内容についてはやや怪しいというか、絶対に何か隠しているというか……。
まぁ、信頼するのは危険だろう。彼女が善意や好意を示す時、大抵裏には何かがある。











サバフェスで1位になったサークルには聖杯贈呈、という驚愕の事実もここで知らされた。
聖杯の大盤振る舞いっぷりも、うさん臭さしか感じない。
BBならなんでもありだろうけれど、ポンポン聖杯が出過ぎだろう……。
FGOにおける聖杯の扱いは酷いもんだな! ツッコむのも今更だけれども!















正直、サバフェス自体にそこまで興味は……といった一行の空気をぶち壊したのは、BBの口にした優勝候補のサークル名だった。
ジャンヌとその友達のサークル、“st.オルレアン”……ッ!?
お友達が誰なのかは現時点では不明、と言いたいところだけれどシルエットでほぼわかる!
っつーか、ジャンヌの友達ってだけでほぼわかる!!

ジャンヌたちがサバフェスの超大手っていうのは……ギャグ時空だから深く考える必要はないとわかっていても、こう、「俺の中の剣ジル」が軽い抵抗を覚えてしまうのは否定できない。
ジャンヌはそんなことしない! なんて言い出したらキリがないので、まぁこのあたりはある程度心にゆとりを持っていくのがベストだ。術ジルになるんだ。

さしあたり、R18とかBLとかでは無さそうな点は良かった。
そこまで行きついてしまうと、俺の中の剣ジルが発狂してしまっていたかもしれない。
ジャンヌとマリーにはッ……いつまでも、美しく清らかなままでいてほしいッ……! たのむっ……!















ここで、ジャンヌ・オルタの口から「あの本」という言葉が飛び出した。
ひょっとしなくとも、シナリオ冒頭のカルデアで集めていた本に関係しているのだろうか?

しかし詳しくは説明してくれないまま、あれよこれよとサークル参加が決定した。
サークル名は『ゲシュペンスト・ケッツァー』。ドイツ語がすぐに飛び出てきた。

これは語学がどうというよりは、「格好良い言葉を思いついたから、いつか使おう」とジャンヌ・オルタが温めていたパターンだろう。
穏やかに見守って、聞き流してあげよう。中二病はいじらずいじめず、ただ優しく見つめ続けるべし。















そういったことに興味もなく、詳しく知ってもいないであろう茨木童子がイチ抜けしてしまった。ちょっと寂しい。
そして続いてロビンフッドも、サークル不参加を表明しようとしたが、“サークルのマネージャー”として、BBにブタになる魔術をかけられてしまった。
何がどういうことなのか全く理解できない……が、BBのロビン扱いが酷いのはいつものことなので、こんなもんだろう。















一部始終を横で聞いていたティーチにも、色々と感じ入るものがあったらしい。
素人が舐めた挑戦をすることへのオタクとしての反感がありつつ、素人が頑張ろうとする純粋さへの憧れや称賛の気持ちもある……という感じか。複雑な感情だ。わかる。そういうの、なんとなくだけどスゲーわかるよ……。

結果的に、なんだかんだでお人好しかつマスター想いなティーチの助言&場所の提供があって、主人公たちは野宿原稿の危険と戦う必要はなくなった。
これ、メッッッチャありがたかったよ……。なんだよ神か?











主人公やジャンヌ・オルタの本気を認めて、快く知識と場所を提供してくれる懐の広さ。
歴戦のオタクとしての矜持とプライド。
海賊としての危うさやたまに見せる恐ろしさ、チラつく狂気も道化に隠してしまう奥深さ……。

今回の黒ひー、オープニングのみで評価+10000点。
初っ端から、お色気水着鯖よりも早く一気に好感度を稼いでいった。恐ろしい男よ。