FGO第二部 Lostbelt No.2 プレイ日記15(完) 虹





第二章感想、最終回!

第二章におけるメインヒロインはオフェリアだった。
それでも感想の最後を飾るのは、スカサハ・スカディこそが相応しい。

感想が長くなり過ぎて、アップするタイミングも無茶苦茶になってしまったけれど、第二章プレイ日記もようやく完結だ。















秘されていた空想樹の姿が、ついに明らかになった。
平穏な北欧異聞帯の背景に、白くてうっすらと赤い植物のような生物のような巨大なものが紛れ込む姿は、“異様”としかいいようがない。
どう見たって不気味だし、恐ろしいし、気持ちが悪いように思えてしまう。
それでも、スカサハ・スカディは、この空想樹を今もなお守ろうとしている……。















最後にはどうしたってこうなるだろうと、初めからわかっていた。
それでも、対スルトのために協力したことで、あるいは戦いを避けられるのではと少しだけ期待もしてしまったけれど……やはり、お互いの目的を考えれば、無理だった。

ホームズも、新所長も、誰もがこの戦いに乗り気にはなれない。
しかしスカサハ・スカディが、その弱気を許してはくれなかった。

そこで情に訴えて弱味を突くわけでもなく、真正面から向き合って正々堂々とぶつかろうとするスカサハ・スカディは、こういった言い方が正しいかはわからないけれど、優しいひとだと私は思った。















北欧異聞帯を守る側に残ったのは、もはや女王と戦乙女ひとりだけだ。
とても寂しく、心細くて悲しい。

スカサハ・スカディは最初から、この北欧異聞帯を守ることだけを考えていた。
しかし彼女の愛は、私が想像していた“神の愛”よりもずっとあたたかく弱々しいものに、今は見えた。

『いらないもの』と斬り捨てられた現実、明日がない北欧世界の弱さ、その全てを理解したうえで、スカサハ・スカディは「奇跡」と言った。
この「奇跡」を与えたのが大神だろうが異星の何かだろうが、そんなことはどうでもいいと言い切れるくらいに、彼女はこの異聞帯を愛して、この世界の全てを守りたいと思っているのだろう。

最後のチャンス、最後の奇跡を、絶対に逃したくはない……と叫ぶ姿は、もはや女神や女王とも少し違うのかもしれない。
超然とした雰囲気や神の恐ろしさ、絶対的な力の無敵感が、今の彼女からは薄れている。
スカサハ・スカディというひとりの個人が、我武者羅に人間臭く足掻いているようにしか見えなかった。
同時に、大切なものを守ろうとする美しい母で、女王で、女神だった。











……今まで、これまでのシナリオでのスカサハ・スカディも、とても素敵なキャラクターだった。
けれど私は、この瞬間に、「あっ。スカサハ・スカディ、めっちゃ好き」と改めて思った。
とても優しくて少し怖くて、愛が広いけれど決して浅いわけではない、超常的なようで身近で女神なのに人間臭くて……そんな矛盾だらけのスカサハ・スカディは、本当に奥の深い人だ。
本当に魅力的なキャラクターだった。















スカサハ・スカディを倒し、北欧異聞帯の空想樹ソンブレロを倒し、全ての戦いが終わった。

スルトとの戦闘に力を使い過ぎたスカサハ・スカディは、決して万全の状態だったとはいえなかった。
やはり彼女は、神としては優しすぎて甘すぎるヒトだったのだろう。

しかしそんな彼女の優しさと甘さが、この北欧異聞帯においては何度も何度も主人公たちの命を救った。
結末だけを見れば皮肉でもあり、異聞帯切除に助力してしまったともいえるかもしれないが、そんな可能性をもスカサハ・スカディは許して愛してくれたのかもしれない。











北欧異聞帯の終わりは、とても静かで物悲しい、独特の雰囲気があった。
スカサハ・スカディはもはや姿を見せることもなく、主人公たちも異聞帯の知り合いに言葉をかけることもない。
北欧異聞帯にとっては当たり前の“平穏な日常”のなかで、あたたかい眠りに包まれていくような光景だった。















ロシア異聞帯の“きらきら星”の結末とはまた少し異なり、明確に「終わる瞬間」が描かれたのが、人にとっては衝撃的でもあっただろう。
個人的にはショックを受けた、というよりは、美しさと悲しさに身震いしたというか……まぁ、なんとも難しい気分だった。
決して晴れやかとはいえないだろう。トゥルーエンドではあっても、ハッピーエンドではなかった。
それでも、ひとつの物語の結末として、素晴らしかったのに間違いはなかった。











……って、静かに切なく穏やかな気分にしばらく浸っていたかったのに、最後の最後にまた爆弾だよ!
いや最初からその予定だったし、予想も出来ていたけれど、感情のふり幅が激しすぎてクラクラするよ!!

登場したキャラクターの名前に食いつけばいいのか、それともプロイキッシャーの話題に食いつけばいいのかッ……!
ええい、前者については既に語りつくされているだろうから、ワイはプロイに食いついてやる! なぜなにプロイッッ!! まほよ新作マダカナーッッッ!!!







<感想まとめ>







……というわけで、FGO第二部第二章プレイ日記、これにて完結だ。

第二章はロースターターというか、後半になるにつれてググッと面白くなっていき、ラストに頂点が来るようなタイプのシナリオだった。
最初から最後まで盛り上がりが度々起きたロシア異聞帯とは、当然だけれどかなり異なる構成だ。

序盤が少し物足りなく感じるのは残念といえば残念だったかもしれないけれど、最終的には「すごく良かった!」という印象で終わることができるので、これはこれで面白いバランスだったと思う。











オフェリア、ナポレオン、シグルドといった北欧異聞帯で初登場したキャラクターは、どれもこれも非常に魅力的だった。
とても好きになれたからこそ、オフェリアの最期は悲しい。非常に辛い。
真面目で儚げで、実はとても優しくて笑うとかわいいオフェリアと、もっと一緒に居たかったと心から思う。
マシュと少しずつ、今度こそ普通の女の子同士の友情関係を不器用に構築していく様を、保護者気分で永遠に眺めていたかった。

しかし、オフェリアとナポレオン、そしてスルトについては、「この異聞帯のこのシナリオだからこそ」最高に輝いて、素晴らしい物語として完結したともいえる。
仕方がないと受け入れるしかない……けれど、“IF”も考えてしまうよな。











個人的に想像していた以上によかったキャラクターは、なんといってもスカサハ・スカディ。
私はたまに捻くれた目線で物事を見るので、スカサハ・リリィと事前に噂されていた時点では実は「へぇ~、人気出そうじゃないですか」みたいに距離を置いて眺めていた。何様だ?

しかし、その内面を知っていくにつれてどんどん惹かれていって、最後のバトル前の長口上で完全にハートを撃ち抜かれてしまった。
い、良い……。スカサハ・スカディ、メッチャ好き……。
最後まで足掻こうとする様が、最高に格好良かったし美しかったし眩しかった。











一方で、個人的にちょっと気になったのは、前にも触れた唐突な巌窟王の存在感。
あとは、この土地に住む人々の描写がやや弱かったことも少し惜しく思えた。

第二部における異聞帯での戦いは、最後には“世界VS世界”のぶつかり合いになるので、そこに込める「罪悪感」「重苦しさ」「辛さ」みたいな負の感情こそが醍醐味なのでは……と私は思っていた。
そういった意味では、北欧異聞帯の王だったスカサハ・スカディが最後に見せた弱味や人間性はとても魅力的に映ったけれど、その分暮らす普通の人々の描写が物足りなく感じられた。

力がなく可憐で儚い花のようだったゲルダの存在感は、あれはあれで絶妙だったけれど、彼女以外のモブがほぼただのモブで終わってしまったのがやや残念。
第一章におけるアタランテオルタの元のモブ兵士やベオウルフの部下のヤガのように、“彼らも生きている”という印象は、第二章では少し弱かったかな、と思う。

とはいえ、第一章と第二章ではストーリーの構成や前提となる舞台が異なる以上は、仕方がない面もあったとは思う。
全てが初見の第一章では“世界と人々を滅ぼす恐怖”をとことん味わわせるために、あえてモブの描写や他キャラ目線の描写を増やしていた面もあった。
そういう意味では、第一章の謎の満ちたイヴァン雷帝に比べると、スカサハ・スカディは序盤から登場できたことで内面まで深く描かれていたともいえる。

結局は、それぞれのエピソードで色々な世界や状況があって楽しいね、で良いのかもしれない。











パツシィとはまるで異なるゲストキャラクターだったゲルダは、本当に良い娘だった。
“純粋無垢”すぎて不自然に思えたこともあったけれど、北欧異聞帯の在り方を知った後は当然だと納得できたし、そこからの深みもあった。
ゲルダはこの北欧異聞帯だからこそのキャラクターで、そんな彼女だから主人公や新所長にとっての傷に成り得たのだろう。


天然バカップルのようで微笑ましくかわいらしかったブリュンヒルデ&シグルド。
ともかく熱くて格好良くて、最後まで物語と主人公を引っ張ってくれたナポレオン。
神らしからぬ感情と、神だからこその結末が物悲しくも興味深かったスルト。
オフェリア、スカサハ・スカディ、シトナイ、ホームズに新所長にあらぶるフォウくん……。

色々なキャラクターが活躍した、面白い物語だった。
決して幸福な終わり方ではない、切なくて悲しい結末だが、心に残る。
次回も楽しみだ。