ランス10 延長戦17 第十回食券感想まとめ
三枚目まで見終えた食券イベントについて語っていく不定期開催企画・第十弾。
イベント内容についてのネタバレを多く含んでいるので、ご注意を。
※延長戦記事では第二部の内容に触れることもあるためネタバレ要注意
①ペルエレ
シーラガ スゴク カワイイ。
ペルエレ食券一枚目は、ともかく最初から最後までシーラのカワイサが天井知らずでマジヤベー。
“ボールを持ってにこにことしている”→“何か間違ったのではと徐々に不安そうになってきた”の地の文の威力が本当に凄まじい。
言葉には出さずとも、表情の変化だけでシーラの内面がわかってしまうところにメチャクチャ萌えた。個人的に、ランス10シーラ萌え最大瞬間風速シーンのひとつ(?)。
ランス10のシーラの柔らかな笑み、その素晴らしさを改めて実感するな……。
姫らしい上品さと、小さなわんこのような愛くるしさがある。
俺はペルエレ&シーラのコンビがともかくすごく好きなんだろうな……。
ランス9の頃はここまで夢中では無かったような気もするのだけれど、改めてプレイし直したらまた印象は変わるのだろうか?
しかし、この“色々経て成長したシーラ”と、“色々経て丸くなったペルエレ”だからこその魅力と面白さも大きいのだろう。
真顔で最後までペルエレを信じ切る善人シーラと、その信頼をビミョーに裏切り辛い小悪党ペルエレはコメディでもややシリアスでも本当に良いコンビだ。
疑似姉妹丼の夢、いつか叶うって信じてる。
②マリア
こ・れ!
こういうところが、マリアはやっぱり良い娘だ。
最大の恋敵ともいえるシィルの復活と、シィルがいるからこそのランスを純粋に喜んでくれるところが、本当に偉いッ!
そのあたりはかなみ達、他のランスヒロインにも通じるところではあるのだが、マリアの“悩み方”はシリーズ通して長く描かれていた分、根深くて少しリアルな感じもあった。
愛の多すぎる男に想いを寄せてしまって、それだけならばまだ良かったのに彼には本命の存在も居て……という悩み方は、わりと明るくブッ飛んだ倫理観を持ちがちなエロゲ世界観では逆に珍しくて、正直損だ。
シリアス系の作品ならばそれを軸のひとつとして重たく切ないラブストーリーが繰り広げられるかもしれないが、ランスの場合はそうもいかない。というより、最初から結果はわかっていた。だからこそマリアも度々、色々な形で悩んできた。
そんなマリアも、やっぱり最後にはランスの選択とランスの笑顔と、シィルの存在を大切にしてくれる。喜んでくれる。
この結果もまた、エロゲ的で都合が良いとも言い換えられるかもしれないが、「いや待ってくれ。そんな簡単じゃないんだ。マリアはずっと深く悩んでだな……」などと言い始めると日が暮れるのでそろそろやめよう。
三枚目はマリアのヒロイン性ではなく、彼女のキャラクター性と周囲の変化にスポットが当たる感じで、これもまた興味深かった。
パイアールロボ&レイが、ランス陣営の仲間同士として会話をしているシーンはわりと珍しい気がする。他にもあったかな?
二人とも相変わらず冷めた距離感ではあるのだが、それでも自由都市に居た頃よりは穏やかになっている。
自由都市を襲った魔人コンビが、そっくりそのまま人類側に寝返って仲間同士になっている……というのは、よく考えるととてもシュールで面白い。しかも片方はロボになってるし、もう片方はロリ疑惑だ。カオス。
そして、そんな超技術元魔人&魔人から新しい発想を得そうになったマリアを、すかさず止めるクルックー。
マリア自身も言っているけれど、全ては“マリアを守るため”だというのがわかって愛おしい。
クルックーの側としては、イヤがられたり嫌われたりする可能性も覚悟していたのだと思う。
しかし、マリアはちゃんと「気遣ってくれてるんでしょ?」ってわかってくれているんだよなぁ……!
まったく、本ッッ当にマリアも良い娘だしクルックーも良い娘だよ!
こういうの見ちゃうと、簡単にぼかぁ感動しちゃうんだよ!!
やや地味ながら、かなり好きな食券シーンのひとつだ。
③朝倉義景
「雪姫呼べや!!」って気持ちもわかる。
しかし個人的に朝倉の爺さんもわりと好きなキャラなので、登場してくれた&食券があったのはちょっと嬉しくもあった。
戦国ランスのイベントも好きだったな。無論、雪姫もメッチャ好き。
パステルのスゲー良い笑顔が見られる貴重な機会。
リセット食券と朝倉食券限定か? 他にもあるかもしれないが、ちと思い出せない。
ただでさえ気難しく、人間嫌いなパステルの機嫌をここまで直し、この笑顔まで引き出すとは、本当にすごい爺様だ。
コミュ力が半端ねぇよ。そりゃ子供もボコボコ産まれるわ。
子供の数だけで言うとランスさえ負けるのか? スゲーな……。
④バレス
「秘書お前かよ!」って気持ちもわかる。
だがわりと面白かったのでアリアリのアリ。ハニホンでは秘書枠はCVを付ける案もあったと確か書かれていたし、枠を無秩序に増やすのは難しかったのかもしれない。
しかしCVは無くなったことだし、アップデートでもう数人くらい追加されてほしかったな。
“チビにデレッデレになる爺”という図はわりとベタな絵だが、ここまで爺が一堂に会することもなかったので、ランスシリーズとしては新鮮なようにも思える。
爺が三人いるだけでも凄い絵面なのに、うち一人(3G)は三つも顔があるせいでもはやカオス。爺が多すぎて連鎖が起きて全消えしそう。
バレス食券は一枚目も三枚目も良いが、個人的にスゲー好きなのは二枚目。理由はアールコートがカワイイからだッ!
バレスのことを本気で尊敬しているアールコートはとてもカワイイ。
クリームにバレスを褒められて喜んだり、嬉しそうにバレスの話をしたり、娘の一人だったっけと混乱するレベル。父娘ではないからこその距離感が微笑ましいのかもしれない。
更に更に、バレスを軽んじた発言をしたランスに、珍しく「そんなことありません!」って強く反論するのがよぉッ……!
使徒タルゴ食券やカロリア食券といい、アールコートは本人以外の食券でもスッゴく良いところを見せてくれるので油断ならない。
⑤モダン
貴重な生モダン!
幽霊カラーじゃない先代女王シリーズ(?)はいつも新鮮。ちょっと得した気分になる。
パステルに憑依した時とは、やっぱり印象が異なるように見える。
そして幼女パステルがビックリするほど普通に幼女でかわいくてウケる。
幼女の時はカワイイ&カワイイ母娘だったのに、すっかり擦れてしまったな……。
だが、こんな感じで凸凹している母娘もやはりカワイイ。
カラー組とランスのやりとりはランクエでも描かれてはいたけれど、ランス10でググッと魅力が増したように思う。
ひとりひとりに食券イベントが用意されていることで、メチャクチャ出番も描写も増えたんだろうな。そもそもランクエはほぼ敵だったし。
ランス10初プレイの際は、三人の女王の中からビビットおばあちゃんを選んだ俺だが……今改めて選べとなると、性能を置いて好みだけだとスゲー悩む。
⑥クレイン
クレインの食券は、じーんとする内容が多い。
ランクエで初めて出会ってから今まで、彼女は半ばランスに流されたような形でランス城に留まっていたように見えていた。
内心愛着を持つようになっていたとしても、過去を考えると、感情は抑え込んで深く関わり過ぎるのを避けようとしているのでは……なんてイメージを個人的には抱いていたので、一枚目から、随分と柔らかい印象になっていることにまず驚いた。
『クレインもまた、ランスに救われていた』ことを、ようやく実感できたというか……そう彼女が感じてくれているのだとようやくわかったような気分だった。
なんていうと、ちょっとズレた感想だったりするかな? ランクエ周りも早くもうろ覚えになっている可能性は否めないしなぁ。
ランス城という場所を愛して、続いてほしいと願っていた彼女。
そのうえで、「一時である」ともわかっていながら、幸せそうに微笑んでいたクレインは……第一部の後に、どうしているのだろう?
ランスやシィルに起きた事件とその後の歴史を、表情には出辛くとも、とても悲しんだ人物のひとりでもあったのだろうな……。
個人的には、いわゆるランス城面子としてはロナ&クレインが“その後が気になる”ツートップだ。
居場所のない組はシャングリラなどが引き取って幸せに暮らしたという話だったし、その中にクレインたちも含まれているのだと思いたい。
いつかどんな形でも良いから、元気にしているクレインを一目見てみたいな。
⑦セル
髪の毛ボサボサ差分といい、トロトロなエロ顔といい、食券・全裸イベ限定の立ち絵(表情)が多いセルさん。
何度見ても、このセルさんはイイ……。
拙者、普段髪をアップにしている女性キャラが髪を下した姿大好き侍。
逆パターンもをかし。
ランス10におけるちょいエロといえば全裸イベントだが、セルさんについては食券三枚目の方がエロい。
ミルとのねちっこい絡みからの、ランス大失敗の流れは定番。知ってた案件。
しかし、失敗の仕方がわりと珍しいパターン。
すっかり“良い奴”じみてきてしまった感がランスらしくもらしくなくもあって、ほのぼのと終わってしまった。
ランス6の頃では、こうは行かなかっただろうなと、6リプレイ中の身ではしみじみ思う。
エロゲ主人公とサブヒロインの1人っつーより、もはやおばあちゃんと反抗期の孫みたくなってないか? ウケる。
⑧使徒オーロラ
千姫のコワい顔が見られる貴重な機会。その名はオーロラ食券二枚目。
オーロラの過去の行動や罪状を考えるに、一歩間違えれば洒落にならない事態になっていたかもしれない。
千姫は本当に良い仕事をしてくれているな。最高で最強の保母さんだ。
千姫だったりリセットだったり、ランスの周囲の多くの人間のGJが重なった結果、ランス10ではオーロラは大きなトラブルを起こせずに終わったのだろう。
本人的には不本意かもしれないが、主人公側目線で見るとホッと安心。
策略が空振りし、結局人類側に就かざるを得なかったオーロラは、過去シリーズとは異なってわりと味方寄りムーヴが多かった。
その影響か、ユーザーの好感度もプラス寄り・同情方面に向いて終わったように感じる。
同情の気持ちが強まったのは、食券三枚目の影響もあるかな?
少なくとも個人的には、これを見てしまうと……結局、オーロラを憎み切れなかった。
ランス6でのウルザへの仕打ちだったり数々の所業だったりで、正直ランス10プレイ前は警戒心の方が強かったんだが、“こういうの”はやっぱズリーよ。やっぱり同情しちゃうって!
ジーク様自身も良い男(?)だったし、いつか復活や再会をさせてやりたいと思ってしまう。
鈴女だけでなく、トップ3くらいは追加してくれてもよかったんやで。010ではヨロシク頼む。
まるで話は変わるけれど、「ランス10では名称としてしかアベルトは登場しなかったな」と思っていたんだが、最近カード一覧をよく見ていたらアニスのLv88カード(6スタッフロールのSD絵)に魔人アベルトが見切れていることに気付いた。
やったねダニエル、アベルトが最新作に登場してたよ!
⑨ハニーキング
イベントCG呼ばわりにクッソワロタ。
背景も見えないので、実質ほぼイベントCG。
ハニーキング食券も、二枚目以降はバグでしばらく封印状態だった。
めがねっ子招来オーラでビスケッタさんやニミッツと絡むまでは想像の範囲内だったが、早雲は予想外過ぎて草不可避。
確かに属性的には完璧かもしれないが、そもそもの性別が男だぜ? 男でいいのか? えっハニーキングってそうだったんですか? やだこわい。
そんなハニーキングにメタいツッコミを入れた相手も想定外。
あの人と普段(?)はどんな会話してんの?
あの人はさておき、クエルプランには眼鏡適性があると思う。
⑩バスワルド
バスワルドの食券は、バスワルド自身の人となりというよりは、関係者の意見や行動が軸となるような内容だった。
追加イベントなだけあってか、ボリュームも多め&登場キャラクターも多めで面白い。
ミラクルの知識や推測も興味深かったが、アムちゃん&クルックーコンビが久々(ホラガ以来)に揃っているのも愉快。
ホ・ラガの時とは違って、話しかけてくるアムちゃんを無視しようとするクルックーというコメディタッチなやりとりも新鮮で楽しかった。
他のことは大抵クールに聞き流すのに、アムちゃんに対してだけは反抗期の娘のような反応を示すクルックーがすごくかわいい。
マリア食券でのレイ&パイアールのように、バスワルド食券では魔人姉妹&パイアールのやりとりがあったのも意外で嬉しかった。
味方側になった魔人同士のやりとりは、やはりフラグ的に複雑で扱い辛いからか、本編中には少なかったからな。
食券は条件設定がされていたり、特殊時空として細かい部分を放り投げられているからか、自由度が高いため様々なキャラクター同士の絡みが描かれているのは本当に楽しい。
サイゼルがパイアールに「意外といいとこあるのね」なんて言うシーンがあるとは、想像もしていなかった。
バスワルド食券は、バスワルド事件に関する魔人姉妹のエピソード……といった感じだった。
バスワルドの個人の掘り下げは、やはり設定的に難しい面もあったのかもしれない。
このシナリオはこのシナリオで、私としてはとても面白かったけれど、バスワルドと日常を過ごしてみたかったファンには残念だったのかもしれない。
バスワルド本人については、全裸イベントでもう少し触れられているので、そちらもオススメ。