FGO 序/2017年12年31日 プレイ日記07 その台詞は裏切れない



『一般的な感覚』を示す役回りをさせられがちなムニエル。
そのせいか、わりとイヤな台詞を言わされたりと、貧乏くじを引かされがちなようにも見える。

しかし、決して悪人ではないはずだ。愛すべき一般人(※優秀なスタッフ)のひとりとして、良い味を出している。男の娘好きに悪い奴はいない。

新所長&ムニエル&フォウくんの3周年記念礼装もすごく良かったよな。
あの絵柄、メッチャ好き。





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※第二部第一章・第二章のネタバレを含みます





ダヴィンチの工房






プレイ日記01 はじまりのおわり」の最後に軽く紹介だけされていた、謎のトランクについての説明がようやく入った。

主人公が今まで契約した英霊の霊基情報……“縁”が記録されたグラフ。
まさに先程、管制室でコヤンスカヤが「まだ見つからないの?」なんて愚痴っていた代物だ。
元々はゴルドルフ氏対策として保管場所を移していたらしいが、それが幸いしたとダヴィンチちゃんは語る。
情報を奪われてしまったら、どうなってしまうのかな。英霊の情報が洩れて、敵(仮)に好き放題召喚されてしまうとか? もしくは主人公たちが二度と召喚できなくなるとか?


そしてもうひとつ、カルデアスについての注意も促された。
真っ白くなって、皹さえ入っていた、管制室のカルデアス。
見たイメージでは、既に壊れているのでは……とも思ったが、ダヴィンチちゃんによると『何らかの攻撃が加えられていて、カルデアスを封じている』『今のカルデアスは物理的に壊れてしまう可能性もある』、とのことなので、まだ完全に破壊されているわけではないのかな?

万が一壊れた場合の修復は不可能、との怖い話もあった。
カルデアスを完成させたのは亡くなったマリスビリーだったはずだし、彼でなければ修復できないということか……?

でもマリスビリーの死に関しても、正直まだまだ謎だらけだしなぁ。
第二部以降に絡んでくるのか、どうなのか。
マリスビリーといいオルガマリーといい、いつか“何か”あるような気もするが、なかなかその時は来ない。そんな状態で早くも二~三年くらい経っている。









何にせよ、今はまず自分たちの身を守らなければ。
ダヴィンチちゃんと共に、改めて格納庫を目指す。

途中で戦闘は避けられないけれど、NPCとして編成にダヴィンチちゃんが追加される点は安心。
マシュとは異なって、レベルやスキルに問題も無い万全の状態でパーティーインしてくれる。

が……工房を出ていく直前、主人公の姿にダヴィンチちゃんが軽く語ったのが、どうにも気になった。
こういう台詞は、こう……不安を煽る。
今後の展開を知っている今はもちろんだけれど、何も知らなったプレイ当時ですら、“嫌な予感”をこの時点で抱いた。


苦しみ足掻きながらも成長し、様々なものを乗り越えて、たとえ一人になっても前へと進み続けるのが『物語』だ。
それが主人公や登場人物たちの役目であり、Fate世界をはじめとする奈須作品で描かれる生き方だ。

……しかし、弱っちい私個人の考えとしては、“どんなに弱ってもいいから、好きな人と共にいたい”とも思ってしまうんだよなぁ。
こういう考え方はむしろ奈須作品では悪……とまでは言わずとも、堕落や誘惑や良くないものとして描かれてしまうとわかっているんだけど、そう考えてしまうのもひとつの本音。

もちろん、それはそれとして、大事なものを失いながらもひとつの未来に手を伸ばす物語の美しさに魅了される、というのもまた本音だ。
この『FGO』という作品が、どんな美しい結末を魅せてくれるのかを楽しみにしながら、日々遊んでいる。





所長の嘆き






辿り着いた格納庫には、何やらすごく大きなコンテナが鎮座していた。
プレイヤー目線では格納庫自体が初見だが、そうではないマシュにとっても、「今まではありませんでした!」らしい。

“その時”が来るまでは、存在は秘されていたのかな?
少なくとも主人公やマシュたちには知らせていなかったようだ。
妙な不安を抱かせないように、と周囲が気遣ってくれたのかもしれない。

シェルターを兼ねた頑丈なコンテナは、いざともなればレールから外に排出される仕組みも完備されているという。つまり脱出の準備は整っている、ということ。
「おまえたちが最後だ!」というムニエルの言葉に、マシュは喜んだ。
他の全員は既に乗り込んでいるのだ、と思ったようだが……それは……。









西館まで逃げられたスタッフは間に合った。
しかし東館は、一人の少女の手によって全て凍結させられた。
何人居たのかは不明だが、カルデアスタッフの多くは氷漬けにされてしまった……。

今まで共に戦ってきた仲間が、名も無いほぼモブとはいえ、呆気ない程にたくさん亡くなってしまった。
その事実も衝撃的で、信じたくはない。
更に、それを成した少女が『カルデア以外のサーヴァント』だということに、マシュもダヴィンチちゃんも驚きを隠せない。


マシュの盾以外での英霊召喚は不可能だとかつてロマンは言っていた。
……本来の、たとえば冬木のような舞台での英霊召喚についてはどうなんだろう?
冬木ではもう起き得ないという前提があるからこその、不可能という話なのかな?

何にせよ、“不可能”とまで言い切るのは認識が甘いのではないかな、とも思う。
想定外や予想以上の展開、理解の枠を超えた能力や現象なんてものは、型月世界には付き物だ……なんていうのはメタなツッコミなので、無粋かもしれない。









これ以上、残っているカルデアスタッフはもういない。
ならばあとは脱出して、魔術協会に救援を……という流れになっていた最中、スピーカーから“残った人間”のSOSが聞こえてきた。

相手が誰であっても、もう助けに戻る余裕はない。ホームズもダヴィンチちゃんもムニエルも、誰もがそう考えていた。
マシュと主人公もすぐには何も応えられなかったあたり、彼らの意見の方が正しいとわかっていたからだろう。

更に、その人物が他ならぬゴルドルフ氏だったとわかると、ムニエルに至っては「あんなヤツ、俺たちが助ける義理はない!」とまで言い切った。
現状を生み出した犯人のひとりではないにせよ、カルデアを無茶苦茶にしようとしたにっくき相手のひとりでもある。ムニエルの反応はやや攻撃的だが、緊迫した状況下では仕方がない考え方だろう。









スピーカーからはゴルドルフ氏の悲鳴と泣き言と、ヤケクソじみた愚痴が延々と流れてくる。
これは……キツい。一人の人間が死に瀕している様を、ずっと聞かされているようなものだ。
決して臨んで聞きたい話ではないけれど、ダヴィンチちゃんは止めず、マシュと主人公も静かに聞き続けていた。


そんな彼らを、あの“謎の女”は黙って眺め続けている。
様子からして、“謎の女”には誰も気付いていないかのようだ。

あの女は、目に見える相手ではないのだろうか?
確かにどこか幽霊っぽいというか、実在感はないけれど、何者なんだろう?

敵か味方かも、現時点では不明だ……が、なんとなく、「……敵ではないかも?」くらいの印象を、この時点での私は抱いていた。









彼の最期の言葉を聞き届けよう、くらいの気持ちだったかもしれない。
しかし、その台詞だけは、聞き逃せなかった。

思い出したのは、『所長』だった彼女の言葉。
特異点Fでは結局何もできず、彼女に何か言うことさえもできなかった。


ダヴィンチちゃんやムニエルの忠告を受け入れて、諦めようとしていたのだろう。直前までは。
しかし、ゴルドルフ氏の“その台詞”が、主人公とマシュの行動を決定した。









戸惑いも迷いもなく、『救出に向かう』ことを決めた二人。
ムニエルは驚いたが、ダヴィンチちゃんは彼らの気持ちをすぐに理解してくれた。

「今度は……いや、今度こそ間に合わないとね」と言ってくれたダヴィンチちゃんは、決して心の底からこの選択に賛成してくれたわけでもなかったのだと思う。
主人公やマシュが何も言わなければ、ゴルドルフを見捨てることを良しとしただろう。

それでも、主人公たちが望んだならば、舵をそっちに切ることを全力で助けてくれる。気持ちに寄り添って、笑顔でその選択を受け入れてくれる。ダヴィンチちゃんは本当に良いヤツだ。

そんなダヴィンチちゃんと共に、再び三人で上層に戻る。
この時、フォウくんはムニエルに預けられた。
そして、上層に戻っていく主人公たちを、あの“謎の女”はまだジッ……と眺め続けていたのが、とても気になった。