FGO第二部 Lostbelt No.3 プレイ日記13 麗しの君
ヒナコと蘭陵王の関係については、更に深く掘り下げる余地もあるようにも見えたが、わりとサラッと流されたような印象も受けた。
ヒナコにとって重くなり過ぎないことを、蘭陵王自身も望んでいたのかもしれない。
けれど、個人的にはもう少し詳しく知りたくもあったな。
ヒナコと蘭陵王が個人と個人で語り合うシーンは、第11節のシナリオがほぼ全てだったように思う。
異聞帯突入時に見た『過去』『約束』が興味深かったこともあって、やはりもうちょっと、彼女たちの会話や空気を眺めてみたかった。
今後のマイルーム会話や幕間での補完に、少しだけ期待しておこう。
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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています
それぞれの別れ
今後を考えて、シャドウボーダーを追うチームと村人の護衛と、全部で3つの組に分かれることになった。
ここからしばらく、哪吒&モードレッドとは別行動だ。
最後には共に咸陽攻めすることになるけれど、離れ離れになるのは少し寂しく心細い。だが仕方がない。
村人たちにとっては災難ともいえる状況だ。
文句を言われようと罵声を浴びせられようと、受け入れるしかない状態だったが、彼らはそこまで憤ってはいなかった。
それどころかスパルタクスの死を嘆いて、自由への興味や探求心をも抱きつつある。
これも全ては、スパルタクスが成したことのひとつだったのだとも思う。本当に……本当に、凄い人だ。まさに英雄だ。
一方、こちらは衛士長に素手で昏倒させられて以来、久々の出番となったコヤンスカヤ。
牢屋っぽい部屋に拘束されているところへ、ヒナコが初めてやってきたらしい。
「プレイ日記05 今までの異聞帯との違い」でも意外と落ち着いた距離感ではあったし、我々の知らない部分で何か通じているようでもあった。
そうでなくても同じ側(?)として、コヤンスカヤはヒナコが助けてくれると期待していたようだが……ヒナコの返事は、想像以上に冷静かつ冷酷だった。
クリプター会議の時のように、感情を露にして声を荒げることはないが、だからこそ、強い嫌悪と拒否がハッキリと表面化しているように見えた。
「本当に味方同士」だの「古い付き合い」だの、色恋沙汰や古代種がどうだの……コヤンスカヤは、ヒナコの事情をかなり深く知っているようだった。
事情や背景、そして彼女の本当の願いすらも察している上で、それなりに親しみを抱いていたらしい。
オフェリアに向けていたものとはまた別ベクトルで、コヤンスカヤなりにヒナコを認めていたのかもしれない。
しかし、この窮地で手を振り払われた以上、もはやコヤンスカヤにとってのヒナコは『売り物』のひとつと化したようだ。
お互いにクールというか残酷というか、なんというか……。まぁ、イメージ通りではある。どう見ても仲良しガールズコンビってノリでは無かったし。
……と、一人で苛立ち続けるコヤンスカヤの元に、今度は『異星の巫女』が現れた。
コヤンスカヤを助けに来た……のか?
そういう行動ができるのだろうか??
少なくとも、コヤンスカヤは彼女の“言葉”を理解はできていないようだった。
『異星の巫女』については、未だにわからないことだらけだ。
正体も真意も考えも不明だけれど、『異星の』巫女を名乗る以上は、やはり『異星の神』側なの……か……?
うーんやっぱりよくわからん。
コヤンスカヤも「どんな言葉を投げかけ、どんな事を記録しているのか、キリシュタリアなら理解できるのかしら」みたいなことを言っていたあたり、よくわかっていないのかもしれない。
しかし最後に「空想樹もアナタの苗床になる前に~」とも語っていたあたりは、つまりそういう……ああいう……どういうことなんだ……。読解力/zero。
リョナはよくないよ
壁に向かって云々と言っているあたり、『異星の巫女』は始皇帝には見えなかったのだろうか?
もしくは、ギリギリで姿を消したのか。
消すこともできそうだけれど、なんとなく今回は前者だったような気もする。なんとなくだけど。
カルデアに裁定を下したから、改めてコヤンスカヤの裁量も行おうと言い出した始皇帝。
いよいよ解放かと思いきや、そう巧くはいかなかった。
このあたりの始皇帝とコヤンスカヤの会話からして、クリチャーチたち魔獣の件に関しては、まず間違いなくコヤンスカヤの仕業だったのだろう。
しかし、その目的や経緯については、未だはっきりと明かされないままだった。
単に人々を虐げたり苦しめたりする“だけ”が目的ってわけではないとも思うのだけれど……うーん。
今回の問題のシーン。
下品なリョナ趣味疑惑。雑な拷問。キャーコワーイ!
肝心なアレソレは詳細不明にボカされているが、なかなかショッキングなシーンだった。
見えないからこそグロい。悲鳴がエグい。
純粋な少年少女プレイヤーが〇ョナに目覚めたらき〇こと虚〇の責任。
コヤンスカヤが痛い目に合う場面ではあるのだが、異聞帯の枠を超えた世界の平和や種としての人と世を守ろうとする始皇帝の視野の広さが露になるシーンでもあった。
言動も考え方もぶっ飛んでいるし、汎人類史からすれば異常で恐ろしい暴君に見えるが、始皇帝なりに真剣かつ最善のつもりではあるんだよな。
そこがやはり恐ろしくもあるけれど。うーん秩序・善!
また、『コヤンスカヤの重さが、サーヴァントたちとは異なる』という、気になる新情報もあった。
霊基の質量が10万トン近いとかドン引きだと言われた瞬間、今までにないほど獣性と悪性をむき出しにした表情を見せたコヤンスカヤ。
やっぱり重いって言われて怒ったのかな……ビミョーな年頃の女子だし、きっと色々と気にしてるんだろう。体重と年齢に関する話題はNGダ・ゾ!
呂布の愉快な仲間たち
シャドウボーダーを追う主人公・マシュ・荊軻チームの前に現れた謎の男。
彼らこそは、スパルタクスの献身から生じた祈りに応えてやってきた、異聞帯へのカウンターとも呼べる英霊たち!
……という、超燃える展開のはずなのだけれど、どこかテンポがズレている。
大体UMAのせい……と言いたいところだけれど、知的軍師であるはずの陳宮の発言もわりとブっ飛んでいる。
これは推理でさえない憶測にすぎない考えだが……もしかして……呂布の周りって、イッちまった奴ばっかりなんじゃない?
うわぁ馬だ!
っつーか戦闘キャラ完成してんのかよ!!
項羽といい、中国異聞帯で出会う輩の馬率高くないか?
ケイローン先生呼んだ方がいいか?
ここだけのハナシ、フリークエストになった後、シャドウサーヴァント状態になった敵エネミー赤兎馬と項羽を一度間違えた俺。
「なにィっ!? シャドウ化すると項羽はライダーになるのか!? つまりヒナコのライダー志望はこれを意味して(ハッ気付き)」まで数秒で考えてしまった。ワイ・アホ。
陳宮は戦闘には登場しないあたり、まだ戦闘キャラは用意されていないのだろう。
ここにまた一人、実装待ちの男が生まれた瞬間だった。
しかし、戦闘の終盤になると、“陳宮の策”として茶々を入れてくる。
スクショ失敗ッ……! なんというッ……なんというッ……!
脳筋バトル野郎共との肉体会話も無事に成立。
新たな仲間を得ることができた、心強く胸の熱くなる展開のハズ……だが、荊軻さんはどこか遠くを見ているような表情だった。お願い、しっかりして荊軻! 荊軻の心が今ここで折れたら、新所長と主人公の命はどうなっちゃうの!?
そして陳宮の策が『そこです。自爆しなさい』しかないことが馬の口から明らかになった。
……他にもあるよな? き、きっとあるよな??
目指すは安康の収容所
捕まっているはずのダヴィンチちゃん&ホームズと、ここで無事に通信が繋がった。
なぜ通信装置がバレないのか不思議だったが、『テクノロジーは始皇帝がほぼ独占している』ことを考えると、そういった認識自体を持たなくてもおかしくはない。
一般の民草たる主人公たちひとりひとりが“小型”で“効率良く”“大量生産可能”な通信装置を持っていること……そして、下手をすれば、“始皇帝を介さず、民同士で通信する”ことさえも、思いつかないのかもしれない。
汎人類史よりも数段先をゆく超技術・超文明として、万能で恐ろしい……なんてイメージを抱いていたけれど、ここに来て『隙』が見えてきた。
粗とまでは言わないかもしれないが、その微妙な認識の差や考え方の違いが、今後の戦いで重要なパーツになってくるに違いない。
そんな世界にありながら、一歩遅かったとはいえ“通信機の小型化の発想”にまで至った韓信は、やはり凄い人物なんだろうな。
なんだか光が見えてきたような気がする!
……と思いきや、辛い事実も明らかになった。
中国異聞帯でもプリプリ怒ったりぼやいたり、わりと普段とそう変わりなかった新所長。
だがそれにしても、ちょっと大人しい感じもあった。ライターの違い故かとも思ったが、そうではなかったらしい。
新所長……。なんだかんだで、今回も頑張っていたんだな……。
早く元気になってほしい。そしてキャンキャン騒いでほしい。
そのためにも、早く助けに行かなければ!
ヒナコと蘭陵王
主人公達の行動を先読みし、始皇帝の許可を得て収容所に待機しているヒナコとセイバー。
ヒナコはやる気に満ちているが、蘭陵王は浮かない表情だった。
彼は「星が堕ちる」ことを憂いでいる。
スパルタクスが受け止めた凶星について、ヒナコ達がどう考えていたのかは今まで描かれてはいなかったが、少なくとも蘭陵王だけは、胸を痛めていたことがここでわかった。
やはり彼は優しすぎる、清廉とした武人なんだろう。
ほとんど罪もないといっていいような民が、無秩序に蹂躙されることを心から納得して受け入れられるような、そんな性格ではないのだと思う。
ヒナコのサーヴァントである彼は、基本的には汎人類史の英霊……なんだっけ?
中国異聞帯は英霊の座には繋がっていなかったはずだし、異聞帯の外で召喚したのかな。
何にせよ、蘭陵王の価値観が汎人類史寄りなのは、間違いないだろう。
だからこそ、素直に始皇帝の在り方に恐怖を抱くこともできる。
しかし、主たるヒナコは……。
『人間』に対する強い怒りと憎悪。
前から漏れ出ていたソレが、蘭陵王の前だと隠すこともなく露になる。
と同時に、蘭陵王もまた人間を守る領主であったことを思い出して、謝るだけの冷静さも残ってはいる。
彼女たち二人の関係は不思議だ。
ヒナコの“事情”を蘭陵王はおそらく知っている。
彼女の抱く人間への憎しみや願望も把握したうえで、蘭陵王は彼女のために戦うことを誓っているようだった。
マスターとサーヴァントの信頼関係、ともまた違うようにも見えた。
かといって、男と女の恋愛感情に基いた関係とも異なるように思う。
コヤンスカヤの憂鬱
アサシンスキルを活かした荊軻の頑張りと、陳宮・UMAによる派手な陽動が見事に結果を生んだ。
トラブルはもちろん起きている真っ最中だけれど、さしあたり無事にダヴィンチちゃん組と合流完了!
もう一度くらい何か大きな問題が起きるかとも思ったが、わりとスムーズに再会できて良かった。ホッとした。
そしてここで今夜のスペシャルゲスト!
憤るフォウくんッ!
そうだ、走れッ!
やっちまえッ!!
コヤンスカヤ的に、かなり不本意な展開と見える。
こっちとしても、わりとドキドキだよ!
解毒剤についても解放の条件として確約済みとのことだが、本当に信頼していいのか……?
コヤンスカヤはこう言うけれど、正直怪しい。まさに最近、始皇帝に約束を破られたばかりだしな!
コヤンスカヤは「人間と違って約束は破らない」ことにある程度の自負とプライドがあるのかもしれないけれど、んなもんコッチの目には見えないからね! プライドと拘りで腹が膨れるかってんだい!
……と、プレイヤー目線では怪しみまくってしまうけれど、こういう場面で一応相手を“信じる”ことができるからこその主人公属性。
ワイにはッ……ワイには、型月の主人公になり得る器などないッ……! 特になりたくないとも言う。
雛芥子の君
※蘭陵王との決戦
今回のヒナコの傍に、項羽の姿はない。
蘭陵王が率いるのは機械仕掛けの傀儡兵ばかりだ。
これでは彼の本領発揮とはいかない。
ブレイクによるバフ・デバフなども駆使してくるが、そこまでの強敵とは言えなかった。
戦闘終了直前に、ヒナコの令呪によって回復する蘭陵王。
更に戦いが続くのか、と思いきや……。
袂を分かった以上、汚い手もガンガン使ってガチで殺りにくるコヤンスカヤ。
引くわー。そう間違ってはいないはずだけれど、ありがたいと言えなくもないけど、なんか引くわー。
しかし、そこまでやっておきながら、ビミョーに仕留め切れていない残念な仕事。
……とはいえ、この場合、やろうと思えば本当に“仕留める”ことはできたのだろうか?
せいぜい活動不能にまで落とし込む、くらいのつもりだったのかな。
この後に明らかになるヒナコの正体からして、そう簡単に死に至れるとは思えないし。
コヤンスカヤは「蘭陵王をマスターに近付けないで!」と叫んだが、間に合わなかった。
そういうことはもっと早く言っておいてもらわんと……。
つまり大体コヤンスカヤが悪い。この後の展開も大体コヤンスカヤの責任(転嫁)。
致命傷を受けて血まみれになったヒナコの傍に付いた蘭陵王。
彼女に何かを語り掛けるも、ヒナコは強く拒否をしていた。
“それだけは”嫌だと、抗うけれども……。
蘭陵王は笑っていた。
彼は最後までヒナコのために心身をかけて、彼女の幸せを願っていた。
ここで思い出したのは、今回の第三章のCM。
一番最初に、口元を血で濡らしたヒナコの目の色が変わるシーンがあった。
あれは、“この直後のあのシーン”だったのかな?
元々はライダーを召喚すると強い希望を抱いていたヒナコ。
そのライダーが項羽を指していたのだとすれば、彼女は異聞帯で彼と出会えることがわかった結果、召喚するサーヴァントを変更したのかな?
彼女自身の一番の願いだったのは項羽との再会だった。
それが遂げられたならば次にと考えた時に、思い出したのが、あの『約束』だったのだろうか……?