ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記002 からっぽ島での第一歩




前回から既に感動していたけれど……本作は、操作性etcの進化がマジでスゴい。
ビルダーズ1で感じていた不満や悩みの多くが改良・改善されている。

難易度だけで言うならば、圧倒的に2のほうが易しいだろう。
建築やビルドはもちろんだが、シドーのような仲間が共に行動してくれる点や、接触ダメージが減った点など、戦闘や行動面でも色々な部分が楽になった。

しかも、まだまだ『先』はある。
おそらく、新しいシステムの全ては、まだまだ残っている……。
すげぇゲームだ。ヤベーな。

 







からっぽの島

遭難です










目覚めると……そこは、海の浅瀬のような場所だった。
ヒビの入った木材が周囲に散らばっているけれど、これは船の残骸なんだろうか?
船長……。悪い奴ではなかったような気がしなくもなかったのにな……。

少し移動すると、辿り着いた場所の地名めいたものがドドーンと表示された。
はじまりの無人『からっぽ島』
正式名称というよりは、単に名前がないってことなのかもしれない。

浜辺には砂やコンブがあって、周りは岩場っぽい感じだ。
奥地に行けば、土や緑を見つけることもできるのだろうか?





謎の少年との出会い










周囲を探っていると、人の声が聞こえた。
第一島民発見かと思ったが、どうやら主人公と同じく、遭難者のひとりのようだ。

喋り方がやや荒っぽい、謎の少年。
しかし天国や地獄がどうこう言っている姿は、それなりに知性も感じられる。

本能と暴力のままに動く野生児ってタイプではなさそうで、安心した。
変な奴と無人島で二人きりとか、普通に怖いしな……。
とりあえず、それなりに友好的なコミュニケーションを取れる相手で良かった。















そんなに悪い奴じゃない……と思いきや、「面白いものを見せてやる」からの「みんな死んでやがるんだ。おもしろいだろ!?」は、なかなかブッ飛んでいる。
サイコパスや狂人とまでは行かなくても、倫理観には欠けている少年のようだな……。

彼は自分の名を、シドーと名乗った。
破壊神と同じ名前だし、どう考えても色々と複雑な関係がありそうだけれど、シドー自身に“隠している、騙している”様子は見られない。

生死への考え方が雑だったり、言葉遣いが野蛮だったりもするけれど、それは『純粋』だから、にも見える。
悪意や敵意で行動しているようには、現時点では思い辛かった。










みんな死んでやがる、とシドーは言っていたけれど、ひとりだけ息があった。
例の、牢屋で騒がしかったピンク女だ!

周囲にはそれ以外のビルダーっぽかった男や、船の乗組員だったと思われるスライムも打ち上げられている。
話しかけてみたが、彼らは完全にしかばねと化しているらしく。そのまま波に攫われて消えてしまった……。
悲しいなぁ……。





口がきけないようにしてやるか?










生きていた女は、状況が把握できないからか、ギャアギャアと相変わらずやかましい。
シドーもそう感じたからか、「口がきけないようにしてやるか?」だの、「やっぱり息の根を止めようぜ?」だの、非常に物騒な提案をしてくる。
気持ちはちょっとだけわからないでもないが、そういうのは良くはないぜ!
もっと平和的に関係を構築していく努力をしよう! 努力を……しよう!

ピンク女の名前は、ルル
彼女はどうやら、ほぼ只の一般人に過ぎないらしい。
共に牢屋に入っていた男たちはビルダーだったが、彼女は違ったようだ。
ルプガナという町でハーゴン教団に両親を殺された彼女は、なんやかんやあった末に、あのビルダーたちと共に捕まってしまったらしい。















ルルの問いかけに応える形で、主人公たちも自己紹介をした。
どうやらシドーは記憶喪失らしい、ということが改めて明らかになる。
名前は憶えているようだが、ここに来るまでの記憶は全て失っているようだった。嘘ではないように思える。

自己紹介を終えると、ルルに頼まれるまま、休む場所や食べ物を用意することになった。
なるほど、本作ではこういう形で『ミッション』が与えられるものなのか。
チュートリアルは船の上で終了したかと思っていたが、このあたりはまだチュートリアルの範囲内なのかもしれないな。

ミッションと共に三つのアイコンが表示される。
鳥山明テイストではない、見慣れないタッチの絵柄だが、なかなか可愛いイラストだ。
主人公が女だったなら、このアイコンの姿も女バージョンになるのかな?
だとしたら、アイコンだけでも結構な量の素材がありそうだ。










シドーはルルに言われるがままに動くことに、少し反感を覚えているようだった。
それはさておき、『モノをツクル』こと自体を知らないのは妙な話だ。
記憶喪失といっても過去などの部分的な記憶を失っているだけのようだし、ややブッ飛んでいるとはいえある程度の常識も持っている様子なのに、『モノをツクル』ことだけは初耳とは……。





無人島での夜





ようやくビルダー作業らしい作業をすることになって、料理については前作と随分とシステムが異なっていることに気付いた。
完成まで時間がかかる、というのはちょっと面倒くさい感じだな。
あと、複数個を一気に作成できないのも困りものだ。たき火をいくつも並べるべきなのか?
それとも、今後はもっと最適化できるようになっていくのかな?

空腹システムはわりと邪魔くさいんだけれど、その点は今作も引き継いでいるんだなぁ。
ま、『料理を作る』こと自体は新鮮味もあるし楽しいのだけれど、現時点では面倒くささのほうが勝ってしまうかもしれない。


ルルに頼まれた仕事を終えると、周囲が暗くなった。時間が過ぎるようになり、夜になったらしい。
ここに来て、ルルがようやくデレの片鱗を見せ始めた。
ふむ、悪い気分ではない。
男二人女一人……無人島……何も起きないはずがなく……。










主人公の物作りを眺めていたシドーが、「やってみたい」と言い出した。
『モノをツクル』ことが何なのかさえわからなかったのに、随分と意欲的だ。
「ほんの少しだけおもしろそうだ」なんてややツンデレたことを言っているけれど、興味深々といった様子だった。










しかし……不思議なことに、シドーには『モノをツクル』ことがまるで出来ない。
ビルダーじゃないから出来ないのかとも思ったが、もっと複雑な理由があるようにも見える。
“破壊に特化していて、創造は決して出来ない存在”だとか、そんな理由があるのかもしれない……けれど、現時点では主人公はもちろん、シドー自身すら、なぜなのかわからないようだった。

わりと本気で物作りをやりたがっていた様子なので、なんとなく可哀そうにも思えてくる。
捻くれた物言いをするけれど、シドーの感情は基本的にわかりやすい。
こう言うと失礼かもしれないが、本当に純粋で単純で、隠し事が下手な男だった。















物作りができず、少し不貞腐れた様子のシドーに、専用の武器“こんぼう”を作ってやった。
「ハーーーッハッハッハ! いい ふりごこちだぜ!」などと高笑いして物騒なことを言うシドー。悪者の台詞にしか聞こえねぇぞ。

しかし本気で嬉しかったらしく、丁寧に御礼も言ってきた。
『モノをツクル』ことは知らなくても、『御礼を言う』ことは知っているんだな。
そういうところは意外とちゃんとしている。















武器を作ってやったり、一緒にモンスターを退治したり、『はいたっち』をしたりと、徐々に仲良くなってきたシドーと主人公。
一日が終わる頃には、友人とも呼べるような雰囲気になっていた。

シドーははっきり言って怪しい奴だが、純粋で素直でわかりやすい男だ。
良い奴だなぁ。船長に続き、早くも私は気に入った。
何よりも、一緒に戦ってくれるのが良い奴!
あと、素材集めも手伝ってくれるあたりも超良い奴だ!

最終的にストーリーがどうなっていくのかは全然わからないけれど、最後までシドーとは仲良くあり続けたいな。
そしてエンディングをクリアした後も、一緒に開拓や冒険を続けていけることを願っている。