ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記005 モンゾーラにとっての宝物




ビルダーズ2では、からっぽ島以外のメイン舞台となる島々それぞれに『テーマ』めいたものがある。
そのあたりはビルダーズ1と同じスタイル、といえなくもない。

最初の島だから……というのもあったかもしれないが、個人的に最も“テーマが胸に響いた”のはモンゾーラだった。
モンゾーラでの物語や冒険が面白かったからこそ、一気にこのゲームに嵌ったのだとも思う。やっぱり掴みは大事。

 







小麦の収穫を目指せ

新しい種を探して





新しい種を探して、拠点から遠い地域まで冒険してみることになった。
目的地はこまめに全体マップに示されるし、方角も小マップでも指示してくれるので、迷うことはほとんどない。

また、前作はキメラのつばさを用いて拠点に帰還していたが、数も場所もほぼ制限なしでいつでも拠点や各地にワープできるようになった
これがまた、メッチャクチャ便利。
前作のように、『夜を越す』ための小さな小屋を各地に作る必要もなくなったし、そこまで用意を整えずとも気軽に冒険や探索ができるようになった。

冒険にはシドーが付いてきてくれる安心感もあるし、どこでもセーブもあるしで、難易度は激減といって良いかもしれない。
“余計なストレスを負わなくてよくなった”と表現したほうが、より適切かな?


相変わらず夜にはゴーストが出現するけれど、その頻度も前作よりマシに感じられる。
接触ダメージが無くなったのもデカイ。
……前作では時間制限お題をクリアするためには、寝る暇など無かった。
その分、ゴーストとの“付き合い”もなかなか大変だった。

前作のような『日数お題』めいたものは、本作には無さそう……? なのか?
だとしたら、スッゲー嬉しい。
いや前作も頑張ってフルコンプしたけれど、のんびり遊べないのは、どうしても気が急いてしまうからなぁ。
タイムアタックは、それはそれで面白い要素ではあるけれど、やはり“ゲームを満喫する”行為と両立はし辛い。










悪意のないかわいいおおねずみの傍には、妙なオブジェがあった。
「この地をおとずれし若きビルダーの成長のためにパズルをのこす」などと書かれている。

ビルダーパズルは島の各地に存在して、クリアするとちいさなメダルを手に入れることができた。
何の役に立つのかはわからないけれど、とりあえず片っ端からクリアして、集めておこう。
モンゾーラ島では結局6~8個(うろ覚え)のメダルをゲットしたけれど、パズルの難易度はどれも低めだった。
最初の島だから、という易しさかもしれない。







女戦士との出会い










目的地だった、ボロボロの農園跡のような場所に辿り着いた。
夜遅くなってしまったせいで、また画面が暗いな……。まぁ仕方がない。
前作のタイムアタック狙いでのクセが残っているせいで、夜でも強引にストーリーを進めてしまいがちだ。
スクショはもちろん、遊んでいても単純に視界が悪いので、もう少しゆっくり進めるようにしていきたい。


朽ちた風車のような建物には階段も残っていた。
登れるだけ登ってみると……ベランダのような場所で、座り込んでいる人間を発見した。
パッと見た外見だけではわからなかったが、話しかけて気付く。女の子だ!
ちょっと軽くてチャラい感じというか、ギャルっぽい喋り方の色黒の女戦士だ。















モンスターに襲われたうえに武器を失ってしまった彼女に、ひのきの棒をプレゼントする。
モンスター退治にも協力した結果、すっかり彼女からの信頼度を勝ち取ることに成功した。

やや馬鹿っぽいけれどもそこが可愛らしい、色黒美女の名はジバコ
彼女もまたハーゴン教団の一員として、ついさっきまでは農園跡地を破壊する気満々だったようだが、主人公達に興味を持って、「アンタたちの農園にアタシも連れてって!」と言い出した。















新しい仲間ジバコが村の一員に加わった!
これは嬉しい。どうやら前作での衛兵キャラと同じく、夜は眠らずに番をしてくれるタイプの住民らしい。
住民が増えてくるとベッドや部屋も足りなくなっていくだろうし、拠点の整備も進めていかなければ……。

……と、このタイミングで、チャコからメチャクチャ嬉しいプレゼント。
唯一無二の最強アイテム、『ふくろ』だッッ!!!

『ふくろ』は、前作で言うところの大倉庫に近い。
ふくろ解禁を機に、膨大な種類と量のアイテム・家具・素材などを、自由に入れ替えたり保存したりすることができるようになった
しかも嬉しいことに、前作よりも収納可能量はかなり増えている。前作のフリービルドで遊んでいた身としては、これは嬉しい改善ッ! 素晴らしいッ……!!

こんな神アイテムをヒョイと用意してくれるなんて、もうチャコに足を向けて眠れない。
心の中でチャコ様と呼んで崇めよう。マジ感謝。マジリスペクト。







土づくりのプロ

くさった土地





ジバコから貰った小麦の種を畑に植える。
水やりは住民たちが行ってくれるし、成長を待つ間に次の行動に移ることにしよう。

チャコとジバコいわく、“くさった土をきれいにできる一族のまつえい”とやらが、このあたりをウロウロ……もとい、ウネウネしているらしい。
畑を広げるにも、健康な土が現状では圧倒的に足りない。大農園なんて、夢のまた夢だ。
早速、噂の“一族のまつえい”とやらを探しにいくことになった。


目的地はマップで示されているけれど、暇さえあれば寄り道をしてみる。
“ふくろ”が解禁されたことで、持ち物の数も気にする必要はなくなった。
どんどん素材を集めたり、あっちこっち探索したりしてみよう!
『時間制限がない(※予想)』って素晴らしい……! 楽しいなぁ!!










平原からふと見上げた際に、気になるものを見つけたので、土の塔のようなものを登ってみた。
まず、発見したのは“しかばね”。
どういった経緯で、こんな場所で死んでしまったのかはわからない。
けれど……なんとなく、事情が察せられた。
と、いうのも……。










しかばねの近くには、『高い場所に懸命に避難させた』かのような宝箱があった。
その中身は、“土”だった。ただの土、だ。
だがその貴重さを、今の我々はまさに味わっている最中だった。

こう……すごく、胸に刺さった。色々な感情が湧き出てきた。
この土、拠点に持って帰ろう。そして作物を育てよう。







ウネウネ










マップに示された目的地に辿り着くと、モンスター同士で何やらトラブっていた。
一方的にいじめられている“おおみみず”が、こちらに助けを求めてくる。

……えっ。
まさか、この“おおみみず”が、土作りのプロなのか?
マジか……。確かに道理を考えれば納得ではあるけれど、“おおみみず”はちょっとビビる。
チンアナゴだと思えばまぁ……。















ギャー!
喰われてるーッ!!


わけではない。彼と会話をすると、よくこの構図になるだけだ。
牙がズラッと並んでいるので、ちょっと怖い。

しかし、やや怖い外見とは異なって、おおみみずのみみずんはかなり気弱な性格らしい。
勝手に土を綺麗にしていたせいで、ハーゴン教団にもいじめられていたようだ。

よく見てみれば、確かにみみずんと出会った地面周辺は、綺麗な土が広がっていた。
せっかくなので、このあたりの土も採取して持ち帰ることにする。















みみずんと共に拠点に戻ると、副総督直々に、みみずんに対して高圧的に命令を下した。
いじめられっ子だったみみずんは、当然ビビる。
しかしそんなみみずんに、シドーが頼もしい言葉を率先して投げかけたのが意外だった。

優しいじゃないか……。正直驚いた。
ガサツで乱暴で、まだまだ情緒は未発達なイメージだったが、シドーも着々と丸くなっているんだな。
それとも、人間よりもモンスター系のほうが、シドーにとっては付き合いやすいみたいな感覚があったりするのだろうか?















シドーの言葉もあって、みみずんは改めて、この拠点で共に農園作りを頑張っていくと心に決めた。
みみずんが居れば、かかしの周りの土をきれいなものに変質させてくれる。スゲー! 実質コストゼロじゃん!

これには農園の仲間たちも感動して、涙さえ流していた。
モンゾーラはいつからくさった土に汚染されていたのだろう?
最近になって……という話かと思っていたが、想像していたよりも長い年月だったのかもしれない。
辛かっただろうな……。

土がきれいになっただけで泣き出してしまう仲間を見ていると、改めて、早くモンゾーラ島の緑を蘇らせてやりたいなと思った。
まだまだ具体的な方法まではわからないし、根本的解決ができるのかも不明だが……今やるべきことをコツコツと進めていけば、きっと道は開けるさ!