ランス6 プレイ日記085 グリーン隊、再出発




首都ゼスにおける衝撃的な展開を乗り越えて、ようやく一段落といった心地だ。
仲間も戻り、やっと通常運転に近い感覚になっていく。
メインストーリーはもちろん、サブミッションも受注可能になっていくはずだ。

できることは片っ端からやってからメインを進めるつもり……と言いたい所ではあるけれど、状況が状況になってきてしまったので、引き続きなんとなく心理的に寄り道がし辛い。
まぁ、クリアまでに処理できなかったサブクエスト類は、挑戦以降にゆっくりと進めよう。




※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







シャバの空気











魔物軍の手から無事に逃げきって、脱出集団キャンプの元にまで戻ることができた。
自由だーッ! 空気がウメェーッッ!
いやマジで一時はどうなることかと思った。
ランスがあんなノリなのでそこまで暗くもシリアスにもなり辛いけれど、絶望的な状況だったからなぁ……。

実際に、これがランス以外の人間だったならば、あの日まで生き残り続けることさえ出来なかっただろう。
女性陣は言うまでもなく、パットンだとしても、二日目の“あの行為”を平然とこなせるとは思い難いし……。
ちょっと落ち着いた状況になった今思い返すと、改めて恐ろしいし、とても悲しいな……。
キューティとはほぼ敵同士だったとはいえ、なぁ。















アベルトだけがカミーラの傍に、しかもカミーラの側の立場のように居たことについて、ランスから話を聞く仲間たち。
ランスもシィルたちも、まだアベルトの異変や詳しい事情には気付いていない様子だ。
『カミーラに捕まって身動きが出来ないでいる』くらいに考えているのかもしれない。

ウルザだけは“あの事”を知っているため、アベルトの行動に怪しさを感じ取っているようだが、現時点では何も断定はできないからか、ランスの言葉に「はい……」と何か言いたげにしつつも黙ってしまった。
アベルトはウルザ視点でも危険で怪しい憎らしい男ではあるけれど、カミーラの部下や使徒であるという発想までは至れないのかもしれない。
いや、至った上で、判断材料がないから口にしていないだけかな?















ま、アベルトについては現時点では何もわからないし、すぐにどうこうできるわけでもない。

ここで改めて、ガンジーから直々に、ランスへと今後の協力を要請した。
更にウルザも付け加えて、ランスに「是非、私達と一緒に戦って下さい」と頼む。
ガンジーだけならまだしも、ウルザからもここまで言われれば、ランスとて嫌な気分ではない。
首都脱出直前から続いていた『ランスの反抗期』が、ようやくここで収まった瞬間だった。















反抗期が終わってよかった……と喜んでいたカーチャン(※ピンクのもこもこ)。
救出作戦に参加してくれていたロッキーやパットンも、もちろん喜んでくれていた。

どこにいたのか、仲間たち全員がこの場に集っている。
口々にランスへの愚痴を言ったり、復帰を喜んだりと反応は様々だったが、全員がなんとなくランスの動向を気にし続けていたことに変わりはないだろう。










改めて、ランスと仲間たち……“グリーン隊”の再出発だ!
いやー嬉しい。仲間が復帰してくれたのがともかく嬉しい。
SP不足で拠点とダンジョンを行き来し続けるのはもう沢山だYO。







ナガールモールが堕ちる日











ランスの機嫌も直って、光明が見えてきた……と思ったタイミングで、辛い情報が入った。
首都が放棄されたことを、知ってすらいないのかもしれないナガールモールの長官たち。
救援を待っているようだが……そもそも、その救援はどこから来ると思っているのか?
「我々がいなくては、ゼスの政治の未来はない」なんて言っているけれど本気なのか?

……たぶん、本気なんだろうな。
彼らは本気で、魂の底から、『そういう』風に出来上がってしまっている。
己や思想に疑問を抱くことなんてないし、反省して変わっていくこともできない人間なのだろう。















自分たちが窮地の状況にあることへの自覚さえない長官たちに、叩きつけられる現実。
ウスピラは冷静で、どこか穏やかなようにさえ見えた。
「覚悟を決めて下さい」と告げにやってきた彼女は、彼らより先に、既に覚悟を決めていたのだろう。

魔法使いだけでは戦いには勝てない。
守ってくれる戦士が、魔法使い以外の人間がいなければ、満足に術を唱えることさえできない。
子供でもわかるような、当たり前の事実だ。
平常時の長官たちならば、まだある程度理性的にそのあたりを判断したうえで、『肉壁としての奴隷』は残していく……といった、これもまた非人道的な手段を講じたかもしれない。だが彼らは混乱と興奮のあまり、感情に全てを任せてしまった。
非魔法使いへの憎しみと差別意識と、ドス黒い嫌な感情イロイロに全てを任せたままに命令して、ウスピラたちを無理やり従わせた末が……こんな、馬鹿馬鹿しい結末だった。










最初から最後まで冷静に話し続けていたウスピラ。
内心は、言葉にならないほどの強い感情が渦巻いていたのだと思う。怒りや悲しみ、長官たちへの憤りと自己嫌悪……。様々な感情を抱えたうえで、長官たちに最後の言葉を叩きつけたウスピラは、それでも一度も「!」を用いた台詞は口にはしなかった。

静かに冷静に長官たちを突き放し、ウスピラは最後まで戦うために部屋を出ていった。
それは勝利や生き残りを望んでいるのではなく、玉砕とわかった上での自殺行為にしか見えなかった。

……彼女の気持ちはわかる。その怒りも、自己嫌悪も、よくわかる。
もはやどうしようもできない状況であることもわかるけれど……ウスピラの『自分の生への執着感の薄さ』は、見ていてやはり悲しい。
死を覚悟して戦う姿は美しいけれど、できればウスピラには、ウスピラ自身の意思の元でも、生き足掻いてほしいな……。







魔人と使徒











場所が変わって、今度は首都。
カミーラとアベルトが、ランスについて話をしていた。
その後、言葉には出さないまま、アベルトは“何か”命じられたらしい。まぁ、何なのかは大体予想できる。


知り合いなのかと尋ねられて、「記憶をなくしていた時に、関わり合いはありました」とアベルトは答えていた。
そう間違っているわけではないけれど、少し誤魔化しているようにも見えた。
カミーラ自身が詳しくは尋ねてこない、というのを大義名分に、記憶喪失時代の詳細を説明していない、のだろうか……?
ランスやウルザのことも、ダニエルの存在さえも語ってはいなかったりするのかな。そのあたりはどうなんだっけ。










そうすることでアイスフレームの元仲間を守ろうとしている……なんてことは、おそらくない。
この時点では、まだまだアベルトはカミーラ様に全力で尽くそうとしている。ように見える。

うーん。正直、アベルトの考えってよくわからないよな。
基本的に、誰に対しても“裏”を抱え続けようとしている性分って感じなんだろうか?
別に何でもいいけれど、せめて主であるカミーラさんには誠実であるべきだよなぁ。
数十年に渡って探し続けて、やっと再会できた使徒に隠し事をされる(うえに後には〇〇)とか、カミーラさんが普通にかわいそうじゃないか?