FGOイベント 雀のお宿の活動日誌 プレイ日記11 カルデア挙げての信用詐欺




以前のイベント、『虚月館殺人事件』にて、私は次に似たようなミステリーイベントが開催されたならば、ホームズ以外の探偵役でも面白そうだと考えて、勝手に想像して期待していた。
そして今回のイベント。
形式としては前回ほどのガチガチのミステリーではなかったが、ちょっとした推理要素やラストの詰めに至っては、まさに“犯人を追い詰める探偵の物語”じみていて、とても興味深かった。

ホームズとは全く別の人物であり、性質も立ち振る舞いも異なる『フィン・マックール』という男の探偵っぷりは見事であり、フィンらしさもありつつ頼りになる様がとても格好良かった。
今回の主人公はフィンだった! ……といっても、過言ではないと思う。
本当に良い描かれ方だったし、今までの“面白鮭おじさん”的な面を踏まえつつも新たな魅力を披露してくれた。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







騎士団長の推理ショー











『五つの宝』が無事に集まり、改築クエストも天守閣”を含めて全てクリアできた。
あとは竹取の翁と直接交渉するばかり……といいたいところだけれど、そんなに単純に巧くいかないであろうことは、最初からわかっていた。

そして、最後の詰めに何が必要になってくるのかも、おそらくフィンは初期の段階から想定していたのだろう。
多くは語らず、あくまでも助言レベルに留めつつも、彼が密かに思考を巡らせていたその結果が、ついに明らかになる。
天守閣が仕上がり、『500年前の事件当時と同じ状況、光景』を完成させたからこそ見えてくるもの。

ここで“千里眼”の名前が出てくるのがニクい。
FGOでは不憫スキルの代名詞ともいえる千里眼……!
設定的にはメチャクチャ強力なチート性能であるはずの千里眼……!
強化クエストを経て“千里眼(麗)”になったフィンの千里眼が、ついにその真価を発揮する時が来たぞーッ!
これには千里眼応援勢も胸熱(※想像)。















更に第二の宝具たる“親指かむかむ智慧もりもり”まで披露!
ヒャッホー、フィンの特技の大盤振る舞いだ!
フィンタンフィネガスの表記はシリアスバージョンもあるとのことなので、いつかそっちverで披露される日も来るといいネ。

そんなこんなで、叡智の宿った親指を噛んだフィンが『今』視ているものは何かというと……。















犯人当ては簡単だ、とフィンは言った。
実際に、プレイヤー目線で見ても、どう考えても妙だった。
しかし証拠らしい証拠もなく、罪を立証する手段も思いつかない。

だからこそ、今まで表立って“わかりやすく”捜査や検証を行い辛かった。
こちらが何を狙っているのか、フィンや玉藻の前がどこまで気付いているのかを、敵側に見せる訳にはいかなかったワケだ。

それ故に、彼らは常に半歩ほど引いた姿勢のままで、『その時』を待っていたのだろう。
そして……今ここに、『その時』は成った。条件は揃い、準備は整い、最後の詰めの目前に至った。















嘘を見抜く清姫。嘘をついた者を裁く紅閻魔。
『最後の悪巧み』について、フィンは語りだす。

こう……話し方が巧いというか、魅せ方が巧い男だよなぁと改めて思う場面でもあった。
冷静沈着な探偵役であるホームズとはまた異なる、“知識のある男”であり、“仲間に気を配り、いざとなる時に纏め上げるリーダー”でもある。
そんなフィンならではの特徴や魅力のようなものが、本イベント終盤にかけてはググッと詰まっていた。

もちろんホームズはホームズで格好良いし人情も(時にわかり辛いけど)ある男ではあるのだが、フィンはよりわかりやすく親しみやすさもあって、時には道化的に振舞うこともできるあたりが……こう、“憧れの騎士団長”って感じだ。
こういう人の元で働きたいだとか、こういう人が居れば安心できるし楽しいみたいな、そんな感じとでもいえようか。
『上司にしたいサーヴァントランキング』とかあったら、上位入賞の可能性大。晩年のトラブルの話はやめよう。







最後の悪巧み











竹取の翁と約束した、返済日。
主人公達が事情に気付いていたことを知って、紅閻魔は申し訳なさそうにしていた。しかし、この場に至って尚、『手出し無用』と憤るような女将ではない。プライドがありつつも柔軟な、出来た女将だ。良い女だよなぁ。

そして、騒動の気配を嗅ぎ付けたのか単なる野次馬か、呼ばれてもいなさそうなのにロビーに集まってきた閻魔亭の三匹の居候。
蛇庄屋はいつもの調子、虎名主もまたいつも通り無口だが……猿長者だけ、なんとなく感じが悪い。
閻魔亭の危機を「ほほ」と笑うなんて、味方側なら考え辛い。冗談だとしても、空気が読めていなさすぎる。















竹取の翁は、最初から態度がどこか横柄だった。
以前はチラリと覗いただけだったので、性格まではハッキリとわからなかったが……改めて、「こいつは嫌な奴だな」と思えた。
被害者だとしても、閻魔亭や紅閻魔に対して必要以上に不遜で無礼な態度と物言い。
正直、決定的な証拠が得られるまではまだ半信半疑な印象もあったけれど……この対応は、クロだ。明らかに不自然で、明らかに悪意がある。“良い人”のフリさえ、もう出来なくなっている。
ゴールを目前にしたことで油断しているのか、ボロが出まくっている感じだった。















竹取の翁が求めるのは“姫との思い出”とやらが詰まったという、本物の宝。
代替品ではなく、そっくりそのまま、思い出のある本物の品。

翁が「そう主張し始める」ことは、最初からわかっていた。
だからこそ、この『最後の悪巧み』が用意されたのだった。

カルデアの最後の策については把握していなかったらしく、翁の態度は少しずつ挙動不審になっていく。
ボロが更に出てきて、ボロボロになっていく。焦ってやんの。ウケる~。















ご存知、ないのですか!?

彼こそ鮭から叡智を掴み、英霊の座を駆け上がっている、輝ける超時空シンデレラボーイ、フィン・マックールです!!















マシュの「がんばれ(ハート)、がんばれ(ハート)」を聴いていると胸が温かくなるナリィ……。
女性陣の熱いサーヴィスを背景に、状況も〆にかかる。
事件も終盤、推理も大詰め。カルデア捕物帖も完結間近だ。
次回、「雀のお宿の活動日誌」プレイ日記最終回!