FGO 序/2017年12年31日 プレイ日記10(完) 新たな旅へ



『序』振り返り記事、最終回!

隙間産業記事だったので、かなり間の空くシリーズになってしまった。
間に第三章が公開されたり、第二部時間軸の新イベントが始まったり、色々あったけれど……無事に最終回まで至ることができて、とりあえずよかったよかった。





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※第二部第一章・第二章のネタバレを含みます





カルデアの閉館






小さなダヴィンチちゃんと初対面した、その続き。
ホームズ曰く、小さなダヴィンチちゃんは「虚数潜航艇シャドウ・ボーダーのナビをするために作られた人工サーヴァント」でもあるらしい。
彼女が制御管に座って眠るような状態になることで、ボーダーの機能は十全に発揮されるのだという。なるほどわからん。

もう少しゆっくりと話をしていたいけれど、状況が状況であり、まだまだ危機の真っ只中だ。
ゴルドルフの趣味のアマチュアレースに関する知識はさておき、窓の外の様子は……。









主人公にとっては、初めて知った新事実。
人理保障機関カルデア本部は、南極大陸にあったのだった。バーン! ドーン!

周囲が雪だらけの僻地、というだけでも、「南極っぽいよなー」とは前から思ってはいた。
それ以外の高地・山脈系の可能性もあったが、候補のひとつではあったので、想定の範囲内。
カルデアの位置が南極だったことはそこまで大きな驚きではなかったが、今重要なのは、『その南極カルデアが、今まさに終わりを迎えようとしている』こと。


国に属さない最後の開拓地だからこそ、カルデアはこの場所に建設された。
止まる事のない吹雪……神秘の残り香によって“隠されていた”山脈を魔術結界で補強し、その所在と機密を隠匿し続けた地球最大にして唯一の人理観測所。それが人理保障機関カルデアだった。









カルデアに残された、疑似天球カルデアス。
二千年もの間、アニムスフィア家が抱き続けてきた夢。

神父は、「レイシフトによる過去修正。それだけが、我々にも防げない脅威」と言っていた。
その“我々”は誰を指すのだろう?

そして、気になることがもうひとつ。
2019年の正月イベントにて、シオンの技術協力の元に彷徨海からの『レイシフト実験』も行われた。
その時のシナリオはあくまでも単なる季節イベントの一環に過ぎない空気ではあったが、これは神父たちにとっての致命的な脅威に繋がるのでは……?
遡れる時代に制限がある、などの縛りがあるため、まだまだ神父たちが危惧する事態にまでは至っていないのだろうか?


……ともかく、カルデアに存在した疑似天球カルデアスは、皇女の手によって凍結された。物理的に完全破壊されたといっていいのだろう。
カルデアスを恐れ、破壊を望んでいた“皇帝(ツァーリ)”や、謎の皇女が“アナスタシア皇女殿下”と呼ばれた件については、第二部第一章で明かされていく。





マシュの嘆き






カルデアスの運転停止、カルデアの崩壊は、シャドウ・ボーダーにも伝わっていた。
言い辛いことだと伝えた上で、ホームズは「カルデアは崩壊した」と断言する。

その言葉に、強く反発したのはマシュだった。
戻りたい。奪われてなんていない。どんな事になっても、皆との思い出が残っている……。
「プレイ日記05 黒い兵士と白い皇女の襲来」で、無理をしながらも武装して、カルデアや仲間を守ろうとした時と同じだ。
マシュはカルデアに強く執着していた。生まれや過去を考えれば当然でもあって、彼女がカルデアに対して抱いていた感覚や感情は、外部からやってきた主人公や他のスタッフ達が抱くものよりもずっと濃くて重かったのだろうとも思う。









気持ちはわかる、と言いたいが、実際にはわかってはいないのかもしれない。しかし、マシュの自己嫌悪や苦しみを看過するわけにもいかない。
マシュの身体の現状について、ホームズは「霊基との同調もできないまま武装すれば、その負荷は全て肉体に返ってくる」と言った。

心身共に傷付いて、ボロボロになっているように見えるマシュ。
どこか危うくて、儚げでもあって……とても、心配だ。
ダヴィンチちゃん(大)を失っただけでも大きなショックだっただろうに……。





光が堕ちる






そして、まだまだ事態は終わってはいなかった。
窓の外に見える、『宇宙から落ちてくるかのような、何か』。
カルデアの周波数を用いて外部から聞こえてきた、『全人類への通達』。

通信音声は、キリシュタリア・ヴォーダイムを名乗った。
七人のクリプターを代表して、「カルデアの生き残りに」――「今や旧人類、最後の数名になった君たちに」通達する、と話した。


彼の話した内容は、正直この時点では意味のわからないことだらけだ。
理解も追いつかないし、何が何やら、ともかくわけがわからん。
それでも、内容を書き起こしておこう。

「この惑星はこれより、古く新しい世界に生まれ変わる」
「人類の文明は正しくはなかった。我々の成長は正解ではなかった」
「よって、私(ヴォーダイム)は決断した。これまでの人類史―――汎人類史に叛逆する」

「今一度世界に人ならざる神秘を満たす。神々の時代を、この惑星に取り戻す」
「そのためにソラから神は降臨した。七つの種子を以て、新たな指導者を選抜した」
「指導者たちは惑星を作り替える。もっとも優れた『異聞の指導者』が世界を更新する。その競争に汎人類史は参加できない」

「空想の根は落ち、創造の樹は地に満ちた」
「旧人類の全事業は凍結され、汎人類史は2017年を以て終了した」

「この惑星の歴史は、我々が引き継ごう」


……という、そんな話だった。
この記事を書いている2019年3月現在の最新状況では、ある程度理解のできる部分もある。まだよくわからない部分もある。







ひとつ気になったのは、『汎人類史を失敗扱いした動機』だ。
空想の根だのソラからの神はさておき、なんとなくの印象だが、ヴォーダイム自身も汎人類史を“劣ったもの”と下に見ているように聞こえる。
これはあくまでも、この通達を初めて聞いた時の印象ではあるが、なんとなくヴォーダイムの宣言には、彼自身の私情も混じっているように当時は思えていた。

宇宙からの外部の者が、やいやい言うのはなんとなくわかる。
そっち側や異聞帯に属しているコヤンスカヤや異聞帯サーヴァントがグチグチ言うのもなんとなくわかる。
クリプターが向こう側に付いたのも、他に選択肢が無かっただとか、生きるためだとか、なんとなくわかるといえばわかる……しかし、『汎人類史に、ビミョーに冷たい』ニュアンスがあるというか、空気が悪い理由が曖昧というか……。

でもまぁ……よくわからん(投げた)。









ヴォーダイムの言葉やソラからの光も気になるが、今は目前に危機が迫っている。
陸地にも海にも、もはや逃げ場はない。
他の観測基地、たとえばアメリカ基地からの反応はなかった。“何も無い”、という。アメリカというと、今後のintroやoutro的にも色々と気になるが、まだ詳しくはわからない。

ホームズは「ここを生き延びる」ためではなく、「この先を考えるなら」と、ひとつの手段を勧めた。
そのやり方をダヴィンチちゃん(小)は受け入れて、次なる行動に移する。
虚数観測機・ペーパームーン、展開。シャドウ・ボーダー外部装甲に論理術式展開。実数空間における存在証明、着脱。
そんなこんなで……人類初の試み、汎人類史の新たな武器で新たな旅路、虚数潜航が実行されたのだった。





感想まとめ




「序を振り返ってみよう!」という思い付きの元で、コツコツ進めてきた本シリーズ。
ようやく完結に至った。

余裕がある時に書く、というスタイルだったため、わりと無茶苦茶なペースになってしまったけれど、最後まで書き切れてよかったと思う。
気になっていたことや新たな発見など、色々なことを改めて確認することができた。







『序』については、第二部が本格的に始まった今だからこそ読み直したい……と前々から思っていた。
なかなか実行に移せずにいたけれど、そういう意味では良い機会でもあった。

ロシア・北欧・中国異聞帯で、既にいくつかの謎については答えが出ている。
「難しい話だけれど、わかっている部分もあるので比較的理解しやすい」今のコンディションだからこそ、更に理解を深められた部分もあった気がする。

“神父が危惧していたレイシフト”、“オルガマリーやマリスビリーの謎”、“マシュのカルデアへの執着と危うさ”、“ヴォーダイムの真意”などなど……改めて、気になる点も増えていった。
第二部第四章以降のシナリオでは、そのあたりも注意していきたい。
2019年正月イベントのように、第二部時間軸な新規イベントも見逃せないだろう。
考えることが多い……!







また、これはごくごく個人的な感想で感覚だが、『ダヴィンチちゃんについて』も、改めて納得できたというか……受け入れられた、とでもいえるだろうか。
今までのダヴィンチちゃんを永遠に失ったことと、新たなダヴィンチちゃんと関係を築いていくことについて、少し落ち着いた冷静な視点から考えられるようになった。

……その一方で、時間が経てば経つほど、ダヴィンチちゃんへの想いは募っているような気もする。恋か?
まぁ、“いなくなってしまった人への想い”というものは、どうしたって半分トラウマにも近い形で深く刻まれてしまうものだ。
ロマニを失った傷も、まだ癒えていないユーザーは多いだろう。

しかし、癒さないことや忘れないことは、決して悪いことではないとも思う。
『再会』という形での救いが与えられるのか否かは今はまだわからない。
私個人の好みを言うならば……いや、まーいいか。どんな展開が訪れても、あるいは訪れなくても、受け入れるつもりで今はいる。







第二部が完結する時、FGOも完結する……という説が今のところは有力だ。
今度こそ私個人の好みを正直に言うと、「それでいい」と思っている。
美しい物語の終わりに向かって、引き続き全力で走っていこう。

まずは、第四章!
たぶんそろそろ来るだろう!
感想記録にネタバレ回避にと忙しい日々が、またやってくるぞ……!