ランス6 プレイ日記101 リーザス女王の宣戦布告




仕事と良心の間で、いつも通り前者を選び、心を押し殺そうとしているかなみ。
詳しく説明せずともすぐにランスを信じ、彼のために動いてくれるウルザ。
『今回の件』は、そんな彼女たちの人柄や魅力を再確認できる機会でもあった。
そんな右も左も良い女だらけの素晴らしい環境の中……ついに、あの女も姿を現す。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







ゼス上層部の緊張











首都から長い旅路の末に、脱出集団キャンプの一団はアダムの砦に辿り着いた。
脱出から現在までで、居なくなった者は約5万。
大移動作戦開始時の人数は約550万人だったという。
人数で単純に考えていいものでもないだろうが、千鶴子も言っていた通り、奇跡に近い数字だと思う。
この距離とこの期間、この状況で、よくそれだけで済んだものだ。

しかし、新たな困難が既に待ち受けてもいた。
国境のリーザス側から、大軍がこちらに移動している。この行動が意味することは、誰もがわかっていた。
そして、既にガンジーは覚悟を決めているようでもあった。










サイアス軍に防衛準備を呼びかけて、自らも前線へと出ていくガンジー。
彼の言動に千鶴子は動揺し、カオルとウィチタは黙って付き従う。

……そして、このシーンでひとつの発見。
サイアス軍に対するサポートとして、ガンジーは「右翼、左翼をマジックとパパイアの軍にサポートするように」などと話していた。
今までパパイアがどこで何をしているのかはイマイチわかっていなかったけれど、この話振りからして、フツーに難民キャンプ内に混ざっていた様子だ。
さすがにナギのような独断行為にまでは及ばなかったのか。

だとすると、キャンプ内でランス達と顔を合せなかったのは少し気になる。
機会がなかっただけというのもあるのだろうが、シャーリーや美女の部屋などのことを考えると、『今』はまだ、まともに会話が成立しないから……というメタな事情が理由なのだろうか。







眺める女王






……さて。国境を挟んで、パラパラ砦。
こちら側からも、アダムの砦に入っていく難民行列の姿は見えているらしい。
苦難の末に、ようやくひとつの安定に辿り着こうとしているゼスの脱出キャンプ集団。
長く辛い旅を終えて、ようやくひとかけらの光に手が届こうとしている彼らのことを、穏やかに冷静に見守っているリーザスの王……。















ゼスの王を「ガンジー」と堂々と、対等に呼び捨てつつも彼の性格や人格を理解して、ゼスの現状や魔物軍の危機も全て知った上で、彼らの希望を叩き潰す用意を完璧に整えているリーザス女王。
リア・パラパラ・リーザス、ついに立ち絵伴っての本格登場だった。







リアという女











ついに来た!
ついにこの時代がやってきた!!

ランス6における名場面のひとつ(※俺判定)、『リアの宣戦布告』シーンだアアァァァァッッ!!!



まず……まず、リアの立ち絵がサイコーじゃないか?
ランス6のキャラデザはもちろん全体的に素晴らしい。とはいえ多少は時代も感じるし、デッサンも塗り方もさすがに最新のものには及んではいない面もある。
経過した年月、デザイナー含めたスタッフの成長、時代の流行、色々なものが含まれてくるので、このあたりは簡単に判断できるものでもない。
「やっぱり新しいほうが好き」というユーザーもいれば、「このデザインだからこそいい」みたいなユーザもいるだろう。
そういった細々したのはとりあえず、置いといて……。
リアの立ち絵、サイコーじゃないか?(二回目)















表情がいい。
見た目だけならば極上の美少女であり、上の画像の表情も一見すると“微笑んでいる”だけではあるのだけど、瞳の奥に冷徹さと黒さが潜んでいるのがわかるあたりがメッチャいい。

最新のリアを並べるならば、この表情に近いのだけれど、こうして見てみると10の方がより“あからさま”な感じでもある。
そっちはそっちでサイコーではあるが、6の方もスゲー良い。
目元が陰る『わかりやすい腹黒』演出を用いないまま、単に美少女が微笑んでいるだけのように見えるのに、「腹に何か抱えている」「すごく恐ろしい人物である」etcの要素がズァッ!っと脳内に叩きこまれるっていうかさ……。
長文乙。







かなみの複雑な立ち位置






表情について考えているだけで日が暮れてしまいそうなので、頭を本編に戻す。
リア最高。6のリアの立ち絵最高。シリーズ通しての重要キャラとはいえ、6単品においてはゲスト枠のヒロイン未満に近いキャラクターである彼女に、こんなに素晴らしい立ち絵&表情を描いてくれた某氏には感謝してもしきれない。
9のリアもサイコーだったし、出番が少ないからこその衝撃や魅力もあるのかもしれないな。多くの出番より少ない爆弾。
……俺はいつまでリアの話をしているんだ? 頭を戻せ!


まだアダムの砦よりも手前に居たランスには、すぐには事態が理解できていなかった。
傍にいたかなみの言葉を耳にして、初めて現状を知る。
リアの動きにも、かなみの仕事にも、ランスは特に驚いてはいなかった。怒るでもなく、淡々と把握した上で納得している様子でもある。










一方のかなみは、それが仕事だと答えたわりには「っ……しかたないでしょっ……」と胸を痛めているようだった。
リアのためならなんでもするし、多少の悪事ならば迷わず躊躇わないかなみであっても、さすがに“この時、この状況”でのこの結果には、気持ちが落ち込むのかもしれない。
表情も変えずにランスと会話している姿は、心を押し殺しているからこそ、に見えた。















ランスはかなみを責めないし、問い詰めたりもしない。
早速行動を開始して、まず声をかけたのはウルザだった。先程まで一緒に戦っていたため、今回は彼女がすぐそばに居るので、話が早い。

詳しい事情も背景も、ウルザは何も知らない。
しかし、ランスが求めたことに、百パーセントで答えてくれる。頼りになるイイ女だ。
ランスも素直に、「がははははは。頼りになるな」と笑っていた。







宣戦布告











ざっくりとした作戦内容。
宣戦布告後、赤軍が切り込んで、白軍と黒軍が攪乱。
青軍がその後ろから侵攻。ゼスの難民を二分して、それを盾にがんがん潰す。
うーん、難民を都合の良い盾としか見なしていない合理的な作戦。
ヒューッ、えげつねぇ! 鬼悪魔!

作戦内容からして、今回は紫の軍は留守番なのだろうか。親衛隊も言及はなかった……かな?
切り込み赤(リック)、知将による攪乱白と黒(エクス、バレス)、攻め込んで圧し潰す青(コルドバ)……うーん全力。全力過ぎて、首都防衛が出来ているのか少し心配。
ヘルマン側とか大丈夫か? まぁ大丈夫だからこそ、ここまで派手に動いているのだろう。

宣戦布告前には、リックの姿も本作では初めて登場していた。
話題としては以前に、パットンとの強者談義で登場していたくらいか?
リックの立ち絵は鎧姿なこともあってか、最新作と印象は大きくは変わらない。
リーザス軍人で立ち絵付きで登場するのは、本作ではリックのみだったかな。マリスやバレスあたりは登場してほしかったけれど、まーしゃーない。















そんなわけで、真打登場。
ここまでアゲにアゲてきたリアのテンションを、一気に別のベクトルにぶっ飛ばす爆弾の登場だ。

『ランスの一声さえあれば、わりと世界を好き放題できる』という現実が垣間見えるシーンでもあった。
現時点ではリーザスのみだが、やがてゼス、そしてヘルマン、更には世界総統へと――。
うーん、世界\(^o^)/オワタ