ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記030 オッカムルでの冒険、最終回




オッカムル編、最終回だ!


ビルダーズ2での、二番目の島での物語が、ようやく完結した。
長かったような短かったような……色々な意味で、モンゾーラとはまるで異なる舞台と物語だった。

メインシナリオの進行に夢中になるあまり、建築をやり込めなかった点は、今更だけれど少し悔いている。
もうちょっと色々と試したり、作ったり、遊んでみるべきだったな……。大樹のトラウマのせいで、わりと小さく纏まりすぎてしまった自覚はある。

またいつか、オッカムルの拠点も作り直しに戻ってくるかな。
ゴルドン酒場のゴージャスさに負けない、最高に豪華な街並みを目指そう!

 







オッカムル・ボス戦

VSメドーサボール










ついに再び姿を現した、オッカムルの総督メドーサボール。
しかしその物言いは、モンスターを束ねる総督というよりは、とても私的な個人の感情に基いている感じだ。
総督しての自覚が足りないんじゃないか?
まったく、ヒババンゴ様を見習え!

改めて、このメドーサボールはどう贔屓目に見ても“悲恋の乙女”ではないよなぁ……と思う。
どこが『せつない恋の物語』だ! ねつ造乙。















メドーサボール戦は、決まった行動パターンに合わせて対応していく形で進む。
地中に潜り込んで配下を呼び出している間はダメージを与えられない。
配下を倒しきると地上に現れるメドーサボールが放つ、石化光線を『みかがみのこて』で跳ね返して相手にぶつける→メドーサボールが石化して、ダメージを与えられるようになる……というのが主な攻撃方法。

ヒババンゴ戦の時と同じく、『今やるべき行動』については、画面右側に指示が出ている。
基本的にはそれに従う形で動けばいい。
最初のうちは慌ててしまって巧く出来なくても、すぐに慣れるだろう。
雑魚掃除も光線跳ね返し作業も、難易度は低めだった。










ちょっと焦るのが、中盤にメドーサボールが分裂すること。
「ヨク見ろ オマエなら 本物 ワカる!」ゴルドンは訴えてくるけれど……正直、わかんねぇよと思った。
見た目がビミョーに違うとかか? 間違い探しか? サイゼ●アか??
そもそもメドーサボールの正しいフォルムや細部なんて覚えてねぇよ。

……と、内心では結構慌てた私だったが、メドーサボールが発光モーションに入ったことで“違い”に気付いた。
メドーサボールが放とうとしている、光線の色が違う!
ここで見分けるのがカギだったのか。途中までヤマ勘でやってた(実話)。

本物のメドーサボールの石化光線は白いが、それ以外は違う色をしている
ここまでの戦いで何度も光線を跳ね返しているので、よく見れば色の違いはすぐにわかる。










見分け方さえわかれば、大した敵ではない。
オラオラ! 全員で囲んでタコ殴りじゃーい!!
集団暴行によるイジメの現場。酷い絵面だ。







蘇る黄金

オッカムルの守り神










戦いは終わった。
メドーサボールは最期に、はじまりの黄金というアイテムを落とした。
ゴルドンに頼まれて、はじまりの黄金を更に『黄金のかがやき』へと加工する。
ゴルドンの力を完全に取り戻すための特別な道具だという、『黄金のかがやき』
これをゴルドンに渡せば、全てが解決する……!















だが、それは……今ここにいる、ゴルドンとの別れも意味していた。
予感はあったけれど、切ねぇなぁ……。

シドーは想像もしていなかったらしく、かなりショックを受けている様子だった。
拠点の他の仲間たちも、同じく戸惑っている。黄金を復活させるためと言われても、そんなに簡単に頷けることでもない。ゴルドンを仲間のひとりと考えていれば、尚更だ。















オッカムルの守り神であるゴルドンは、モンゾーラで言うところの、“大樹”だったんだな……と今更気付く。
モンゾーラで話しかけてきた“大樹”の声に、よりハッキリとした人格と肉体とを与えたのが、オッカムルにおけるゴルドンだったのかもしれない。

モンゾーラでの最後の作業は『大樹づくり』だった一方、オッカムルでの最後の作業が『ゴージャスな酒場づくり』だったことには、正直疑問も抱いていたのだが……どちらも『守り神の新しい肉体づくり』だと考えれば、確かに方向性としては同じものだ。なるほど、納得。







みんなの宝の復活










ゴルドン酒場から広がっていった光は、オッカムルの各地に美しい鉱石を生み出していった。メドーサボールによる石化が解けた、といった方が正しいのかな?

そして、拠点の広場に立っていた石像も、元の姿に戻っていく。
ハッスルダンス中に石化されたペロが……引き続きハッスルダンスをしつつ、復活した!
感動のシーンだが、ちょっとシュール。















ペロの復活におおはしゃぎする男達。
アーマンは声を上げて泣いて、あらくれ達は飛び上がって喜んでいた。
だが、その中にゴルドンの姿はない。
復活を祝う宴の最中も、ペロはゴルドンのことを考え続けていたようだった。

……ペロのハートを狙う恋の戦いは、決着が付かないまま、ライバルのひとりであるゴルドンを失ってしまうことになった。
消えたゴルドンが、彼女の気持ちも奪って行った……と言ってもいいのかな?
そう考えると、メドーサボール云々よりもゴルドンの想いの方が『せつない恋の物語』だったようにも思えてくる。
ねつ造された悲恋物語が、めぐりめぐって歪んでズレた結果、本物の物語を生んだ……みたいな感じかもしれない。







オッカムルとの別れ

アイとはどんなものか










一夜明けて……改めて、シドーが『アイ』について彼なりに考えた結論を語っていた。
“自分をギセイにしてでも誰かを助ける”という気持ち。それが『アイ』なのだと、今回のシドーは学んだようだ。
……ふっ、まだまだ幼いな。だがシドーが納得しているなら、ええんちゃう? と、謎上目線。















そんな彼らに話しかけてきたのは、まさかのゴルドン
主人公やシドーだけに聞こえる不思議ボイスではなく、ペロの耳にもきちんと届いているらしい。
ゴルドンの人格は、酒場とひとつになった今でも残っているのか!
話すことができるとはスゴい! 予想外の、嬉しい驚きだ。

……といっても、前のゴルドンそのままってわけでもないんだろう。
いつかはこの声も、聞こえなくなってしまうのかもしれないな……。

だけど、ゴルドンの言う通り、『いつでも見守ってる』ことは変わらない。
ゴルドンはこれからもずっと、オッカムルの住民と一緒に居てくれるんだろう。
彼らの子孫までも、きっといつまでも、ここで見守り続けてくれるんだろう……。







からっぽ島に帰ろう





オッカムルでの冒険は、ハッピーエンドで終わった。
そろそろ主人公たちは、からっぽ島に帰らねばならない。
……となれば、前回と同じく『勧誘の時間』だ。
一緒にからっぽ島を開拓したい、やる気に満ちた若者を募集しています!
明るく楽しい職場です!

まず、話をしたのはミルズ&マッシモの筋肉友達。
ミルズは最初から「行くからな!」と前のめりだったが、マッシモは少し戸惑っているようだった。オッカムルを出ていくことを、想像もしていなかったのかもしれない。















そんなマッシモを強引に勧誘したのはシドー(&ミルズ)。
マッシモも、迷っていたけど内心では行きたかったのだろう。皆での出発&開拓が決まったことに、とても喜んでいた。よかったな。

そして、シドーが積極的にマッシモを誘った姿に、「成長したな……」と保護者気分になる俺。
友達をちゃんと誘えるようになったんだな。これもオッカムルでのシドーの成長のひとつだ。

一方で、からっぽ島に行きたがるミルズに対しては「うーーん。どうする?」なんてからかってみせたりと、楽しそうにじゃれあっていた。
ミルズやポンペのような“弄られキャラ”はからかいつつ、ゴルドンやマッシモのような相手には兄貴風を吹かせてと、シドーのコミュ力も着実に育ってきている。
主人公を介するだけでなく、様々な相手とそれぞれの関係性を作っていく姿は、眺めていて微笑ましい。閉じこもらずに、関係を広げていくのは良いことだ。人間として健全な生き方だ。















オッカムルに残るのは、セルジとジュエルン。
からっぽ島には、アーマンやカルロが同行を申し出ていく。

そして問題のオンバ。案の定、一緒に来ると言い出した。
別に良いんだが……あの……せめて、服を着替えてくれないか?
いやダメとは言わないんだが、少しホラ、目の毒というか……な?


服のセンスはさておき、オンバの“保護者ぶり”はキライじゃない。
シドーに対しては、非行を心配する世話焼きおばちゃんと化しているのも、なんだかあったかくて良い話だ。
肉親のいないシドーには、なんだかんだで嬉しい存在かもしれない。

……と、イイ話はさておき、オンバはからっぽ島で結婚&オホホな出会いも狙っていると本音を漏らした。
趣味は「たくましくてヒゲの生えたステキな殿方」だって?
うんうん、良いと思う。積極的にアタックしちゃいなよ。応援してる(棒)。















そして最後に、ペロ。
他の住民は「当然ペロも行く」と思い込んでいたようだが、ペロ自身には迷いが残っていた。
そんな彼女の本心を読んで、背中を押したのはゴルドン
良い奴だ……! 酒場と一体化したことで、男っぷりが更に上がったような感じがする。
安定感のある、頼りになってたくましい男として一皮剥けたイメージ。










オッカムルは、モンゾーラに比べると全体的に“濃い”キャラクターと物語だった。
正直に言ってしまうと、ちょっとだけダレる期間も無くはなかった。
特に中盤は、同じような暗い坑道内での行動が多かったので、目新しさに欠けてしまった感じもあったように思う。
坑道は見た目も同じような雰囲気で、迷いやすくもあって、個人的には探索にノリきれない。やっぱり空の見える地上で冒険をする方が楽しいし好きかな。


しかし振り返ってみれば、『ペロ』というオッカムルにおける宝物を主軸とした、人々の成長と頑張りの物語として構成は丁寧だったし、最後の展開の数々はアツかった。
また、モンゾーラを踏まえてのオッカムルでの日々は、主人公というよりはシドーの成長やシドーの物語に大きな変化を作り出していたように思う。

あらくれの友達が出来たり、“人”としてどんどん進んでいく一方で、地下聖堂での事件などから見え隠れする“人じゃないもの”の不穏さや不安。
それぞれの島での物語に合わせて、少しずつ進行していくメインストーリー。シドーをめぐる謎と、破壊神がもたらす『救い』……。

そろそろゲーム全体での折り返し地点には到達しているのだろうか?
まだまだ不安はハッキリとした形作りはしていないが、何にせよ、今後の展開も気になる。
さて、とりあえず、久々にからっぽ島に帰ろう!