ランス6 プレイ日記110 祝・目標達成




ランス6のメインヒロインのひとり、マジック。
……というのが私の認識で、実際に作品的にもその立ち位置で正しいとは思う。
しかし久々にランス6をプレイし直すと、『マジックの出番が圧倒的に終盤に偏っている』ことに意外さも感じた。
全編通して変化やランスとのやりとりを積み重ねられていたウルザやシィル・リズナたちに比べると、出番の量だけでいうと不利なポジションと言ってもいいのかもしれない。

それでも十分のインパクトと人気を勝ち取ったあたりは、マジックの素質と魅力ゆえだろう。
挑戦モードがあって良かった。……けど、出来れば“桜の通り抜け”はマジック編も欲しかった。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







リベンジデート











メインシナリオの一環である、重要イベント“2度目のデート”を選択しよう。
『初めてのデート』は、「プレイ日記105 ラストミッションに挑む仲間紹介」の頃に起きたアレだ。
あの時のマジックはランスに無理やり付き合わされている雰囲気だったが、今回は最初から意欲的。

そんなマジックの傍を、たまたまガンジーが通りかかった。
ランスについて語る父と娘の様子は、少し前までとはまるで異なる。
ガンジーはそこまで変化はないが、マジックの態度が全然違う。

ランスとの交際に対して前向きかつ肯定的なマジックの姿は、『この間までと変わり過ぎてて、何か変』でさえあるのだが、父ガンジーはあまり気にしていない。
大らかというか雑というか……まぁ、放任主義の極みだ。
しかし、これはこれで噛み合っているので、父娘の会話は終始穏やかだった。
恋愛について激励する関係は、ガンジーにとっては理想的とも言えるかもしれない。















ランスと二人で、前回と同じように森の中で二度目のデートが始まった。
初デートの際は牛乳パック&パンという手持ちの食べ物がお弁当代わりだったが、今回はマジックが自ら手作り弁当を作ってきている。

初めて作ったという弁当は、ぶちゃいくかつうまくないらしい。
文句も言うし、批判もしまくるが、ランスは一応食べていく。腹がスゲー減っていただけかもしれない。
だが、少なくともマジック視点では良い雰囲気だった。CGの背景もピンク色だし。















主にマジックのモノローグが続くこの場面。
最初は少しだけ、ランスを父親ガンジーに重ねてみる。そういえば以前にもカオルが、ランスのことを「若い時のガンジーはこんな人だったかも」みたいに語っていたことがあったな。

カオルはさておき、マジックは(親父の嫌いなとこばかり似てるみたい)とマイナス寄りに評価しているような口振りだったが、言うほど嫌がってはいない感じだ。
たぶんマジックもこれで、反抗期入りつつもファザコンでもあるのだろう。
反発することも多いけど、父親のことをなんだかんだ頼りにしているし、好きなんだろうな。


父親にしてゼス王であるガンジーにも少し似た、強引さや豪快さや破天荒さ。
王女であるからと特別扱いしない、気楽な距離感。
きっかけは“勘違い”だったが、あの事があったからこそ、マジックはランスについて真面目に考える機会を得たのだとも言える。

全否定や瞬間的な拒絶ではなく、ゆっくりとランスの人となりを観察したり会話したりすることで、理解を深めていくマジック。
自分勝手な理想像をおしつけるなと叱られたり、弁当作りを頑張ってみたり、ランスと関わることで起きていく出来事は、マジックの成長を促していく要因にもなっているように見える。















……と、前向きに捉えることもできるのだが、やっぱり“勘違い”は勘違いだ。
「できちゃったかもしれない」という疑惑については、ただの早とちりだったと明らかになったが、マジックの思い込みはまだまだ止まったわけではない。
暴走マジック列車、引き続き走行中。
ついて来れるか、じゃねえ。てめえの方こそ、ついてきやがれ――!







レッツゴー、フルーツ遺跡






煙のする地下水路を踏破したことで、次のダンジョンフルーツ遺跡へと進めるようになった。
ここをクリアすれば、いよいよマジノラインだ。

現時点でも、地下水路に戻ることは出来るはず。
本編クリア後には地下水路・フルーツ遺跡共に入ることが出来なくなるはずなので、やり残しがないように注意しておこう。










一方通行だの落とし穴だの……フルーツ遺跡は、わりと面倒くさい要素のあるダンジョンだ。
最近は雑魚敵の全体的なレベルも上がってきたので、道中もあまりボンヤリとはできない。
ガンジー達、強力なユニットが味方についている安心感はあるけれど、慢心できるほどの余裕はないイメージだ。
赤トゲの固定強敵と戦う際などは、十分に準備してから挑みたい。















……と、ダンジョンを進んでいくランス達を、こっそりとユキちゃん(生首)が追いかけていた。
前回はサイゼルの結末を直接目にすることなく、バビューンと撤退していたが、その後の色々については既に把握しているらしい。
サイゼルの復讐のために、「ジーク様に報告して仕返ししてもらうです」なんて語っている。
主思いの、ええ使徒やな……。泣かせる。ホロリ。







約束してしまった…











ある程度進んだところで、イベントが発生。
前回の煙のする地下水路でも、似たような感じでイベントがあったな。
ここしばらく、ダンジョン攻略と同時にマジック攻略も進めているような感じだ。
終盤になって畳みかけている感。

キスには応じるようになったが、相変わらずマジックはムードや節度に口うるさい。
ついにランスも苛立ち始めて、それに応じるような形で……。










『約束』してしまったマジック。
売り言葉に買い言葉のような状況だったため、本当は覚悟など決まってはいなかったのだろう。
目玉グルグルで慌てる姿がかわいい。「他の女」に目が向いた途端に慌てる小娘っぽさや健気さもかわいい。
他の女性陣よりもずっと幼く、拙くて、ダメダメな感じもあるところがやっぱりかわいい。







念願叶う時






ダンジョン攻略の途中だが……諸々の事情で帰らせてもらう!

ってことで、即・お帰り盆栽。
選ぶのはもちろんマジックとのアレソレ。

はっきりと約束してしまったこともあって、密かに本で勉強中のマジック。
そんな彼女を、エロピチャはいつも通り(勝手に)見守っている。
うーん、底知れない恐ろしいオンナだ。
どこまでエロピチャの予想通りだったのか、計算外だったのか……について考え始めると、悪寒がするのでやめておこう。考えすぎないのが吉。

なお、エロピチャの“数”はあれを入れると6、7人らしい。
これも深く考えないのが吉。










そして、アレックス。
アレックスは、マジックがどこに行くのか、何が起きようとしているのか、既に察しているようだった。
それでもなお、マジックを引き留める。
想いを伝えて、彼女を止めようとするが……マジックの態度は、変わらなかった。















マジックは頑固だし勘違いで突っ走り続けているし、アレックスはアレックスで押しが足りないし……まーここまで拗れた以上、どうしようもない。
しかし、アレックスはもちろん、マジックも少しかわいそうではあるな……。
(私は…もっと馬鹿…)という台詞は、なんだか切ない。







目標・達成
















……そして、発覚した真実。
ランスの態度は、やはりいつもとそう変わらない。
初期ウルザとのやりとりと同じく、反省や後ろめたさといった感情はあまり見られない。

嘘つき、とマジックはランスを罵る。
最後には涙を流して、「酷いよーっ」と泣きじゃくっていた。
カワイソスなのだが、言葉遣いがちょっと幼くなるところには正直ときめきを感じた。
強い女の涙って、やっぱり良いよな……。
ウルザといいマジックといい、普段は凛とした女がワンワン泣くのはギャップ萌え。















しかし、泣き終わると、すっかりマジックの言動は落ち着いていた。
むしろ行為前よりも更に頑なに、委員長気質も強まったような雰囲気さえある。
肝が据わったというか、腹を括ったというか……これはこれで、成長なんだろう。

怒りも涙も無くなって、改めて「絶対にあなたに私の夫になってもらいます」とマジックは宣言した。なんだかちょっと格好良い。
……が、ランスは終始、「まっ、いいか」程度にしか受け止めていなかった。

頑張れマジック! マジックの戦いは、まだまだこれからだ!
マジックに励ましのお便りを送ろう!!