ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記033 更生の日々




「あんた達と無駄話をして、叱られたくはない。さっさとお行き! シッシッ!」なんて態度だったモンばあ。
40年に及ぶ監獄島生活で、相当心が荒んでいるのだろう。想像も出来ないような境遇だ。

……しかし、表向きはぶっきらぼうで冷たく振舞っていても、若者の収監を哀れんだり、細かく助言をしてやったりと、最初から『意外と良い人』でもある。
そのせいか、今後も何度も主人公&シドーはモンばあの元に入り浸っていく。
監獄島編のヒロインはモンばあだったのか? ……意外と間違っていない気もする。

 







監獄島の『更生』

キャベツの恩は忘れねぇ










モンスターに丸一日こき使われて、ようやく作業終了の時間になった。
「『更生』させる」ことを目的にしているらしいが、その全容はまだ見えない。
なんとなく、嫌な予感だけはしているが……。


殺すことを目的にしているわけではないからか、食事も定期的に配給されているようだった。
今日の夕食はキャベツ。生キャベツ。ちなみに毎日キャベツオンリー。モンゾーラの初期を思い出すな。

そしてここで、シドーがまさかの泣かせるムーヴ。
オレの分も主人公が食べろ、と、貴重なキャベツを譲ってくれた。
ウッ……なんて良い奴なんだ。
前から知っていたけど、想像していた以上に超良い奴じゃねぇか……。







『更生』していく囚人たち










そして、監獄島に捕まってから四日が経った。
毎日色々と仕事をさせられていたようだが、そのあたりはテキストオンリーで進行。
初日に植えさせられたキャベツの種が発芽し、実が育った日から、再び行動可能になる。

キャベツが実った嬉しい日のはずだが、いきなり不穏な流れ。
前回、「女神像が壊せない」と震えていた黒髪ハンマーが、ついに破壊に手を染めてしまっていた。
もはや看守も傍にはいないのに、元女神像の石クズを見下ろしながら空虚に笑っている。
マズい……。これは、かなりヤバい気がする。















黒髪ハンマー以外の三号房仲間は、今はまだ元気だ。
キャベツが完成したことを喜んで、前向きに希望を抱くようになっている。

だが……これはおそらく、教団の『いつもの方法』だろう。
酷いやり口だ。だが確かに、人の心を折るのには有効な手段だ。







キャベツ炎上事件

監獄島のやり方










畑作りに携わっていたあらくれモドキセンター分けも、誰もがショックを受けていた。
疲れたように項垂れる奴もいれば、火を着けさせられた主人公を責める奴もいる。
その中で、黒髪ハンマーだけは、「君もやるねぇ」なんて言いつつ歪に笑っていた。


『監獄島のやり方』は、これで大体理解できた。
こうやって、人々を“そっち側”に染めていくわけだ。そのための更生施設だったわけだ。まさに邪教。狂っている。
ハーゴン教団のやり口は話には聞いていたけれど、こうして体験すると改めてその恐ろしさと異常さにゾッとするな。
一連の流れは不快で辛いものだが、プレイヤー目線では新鮮で興味深くもある。
こういったことを繰り返していけば、確かに中には、心が折れる人間も現れるだろう。そうしてかつてのモンゾーラやオッカムルは、支配されていったのかもしれない……。










三号房の仲間の現状としては、黒髪ハンマーはもうほとんど『更生』できているようにすら見える。
センター分けたちは……どうかな。今日はかなり凹んでいるようだけど、まだ完全に気持ちが折れたのかはわからない。

そして主人公は、まだまだ大丈夫そうだった。
「なくなったら また作ればいい」というのは正しい。破壊と創造は表裏一体だ。
……しかし、こんな事を永遠に繰り返すのは辛いだろう。ただの破壊ではなく、“無意味な破壊”なのが苦しい。拷問だ。キャベツの種も勿体ない。野菜の神様に謝れ。
今は心を強く持てている主人公達とて、いつまでも耐えられるとは限らない。それを見越して、看守長は笑っているのだろう。







大神官ハーゴンの謎










現場にいなかったモンばあに、キャベツ事件について語った。
物作りのむなしさを身をもってわからせようという、教団のやり口。「これこそが教団の言う更生」だ、とモンばあは話す。

モンばあ曰く、監獄島から出る方法はふたつ。
『寿命で死ぬ』か、『身も心もハーゴンにささげ その軍勢に加わる』か。
絶望しかない二択だな。身も心もささげ……というのは、単に教団員に改宗するだけではダメなのか?
体もモンスターに改造されてしまうのだろうか。それは嫌だな。


さておき……気になることは、他にもある。
まず、肝心の大神官ハーゴンについて、「この世界に ハーゴンの姿を見たものは いないという ウワサ」がある、という点。
破壊神の名前を誰も知らない……という話を聞いたのは、モンゾーラのジバコの口からだったか。
しかし、破壊神の姿どころか、教団のトップと思われるハーゴンさえも誰も見たことがないというのは妙な話だ。
ハーゴンの教えを守り、広めている、新しいトップが存在するのか?
それとも、姿はなくとも影響を与えるような、特殊な存在にハーゴンは変質しているのか……?










まだまだモンばあや監獄島で学ぶべきことは多そうだ。
もちろん、脱出計画も進めていかねばならない。

腹は減っては戦はできぬ、ということで、モンばあの傍にあったフライパンでコッソリと野菜いためを作っておく。
ククク……物作りは気分が良いぜ……。
できれば肉も入れて、肉野菜炒めを食いたいぜ……。







スライムとの出会い

余計なことを考えるシドー










翌日。今日の更生作業は、まさかの“自由時間”。
時間をもてあまして、余計なことを考えさせよう……ということらしい。

遠まわしだが、意外と良い線を突いている。
シドーは見事に引っかかって、「なぜ自分は、どうやってからっぽ島に辿り着いたのか」「なぜ自分だけ物作りができないのか」といった、以前から抱えていた悩みについて考え始めてしまいそうになる。

今回は主人公に励まされて、シドーは気持ちを切り替えることができた。
前向きになるために、改めて脱出方法についての情報を集めていく。







モンばあに、また相談










三号房の仲間の中では、やはりモンばあが最も知識が深そうだ。
早速脱獄の相談に向かうと、監獄島では見かけなかったスライムが主人公たちの前に現れた。
こちらの会話に興味を持っているようだが、警戒もしている……のか?
かつては魔物とも親しくしていたモンばあの助言で、スライムと話をしてみることにする。
魔物と仲良くなるためのスペシャルどうぐまものつかいのゆびわを、モンばあは親切にも譲ってくれた。















魔物使いのゆびわまもののエサの力で、スライムを手懐けることに成功した。
『まものを仲間にする』システムも、ここでようやく解禁だ。結構長かったな。

ビルダーズ2には多くの面白いシステムが存在するが、ストーリーの進行に合わせて少しずつ解禁されていく。
基本的には、システムを駆使して存分に遊ぶのはメインシナリオクリアが前提という感じだ。
すぐにでもフリービルドで楽しみまくりたい……というプレイヤーはちょっと困るのかもしれない。










そして、新しい仲間が加わったということは……また名前を付けなければならない!
マジか。だから苦手なんだって!
えーとえーと……主人公の名前は、FF4から『パロム』と名付けた。
そして犬には、同じくFF4から『テラ』だ。
ならば次もFF4からにするべきだろう。

主人公・ヒロインクラスの名前だと主人公(パロム)が食われてしまうし、サブ寄りのメインキャラクターから名付けたいところだ。
えーとえーと……と、慌てながら悩んだ結果……。















相棒とスライムの名前がほぼ被る。
痛恨のミス。


うっかりしていた……。
シンプルにうっかりしていた!
キャベツの恩人に、恩を仇で返すような扱いをしてしまった。
マジですまねぇ。