ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記039 約束




今回の記事には、DQB2における重要なシーン・重要なネタバレが含まれます。
ご注意ください。

 







久々のからっぽ島

祝・帰島





久しぶりのからっぽ島だ……!
念願だった帰島だけど、残念ながら周囲は真っ暗。まだ夜なのかな?
監獄島から出たのは朝方だったけれど、それだけ距離があるのかもしれない。
輸送時は三日かかっていたような覚えもあるし。







意外と健気なルル










船着き場にはルルが待っていた。
他の皆は待ち疲れて眠っているとのことだが、ルルは船着き場に寝泊まりしていたっぽい。
ひとつだけ置かれていたわらベッドから、ルルの強情さと主人公たちへの想いの深さが伝わってくる。カワイイ所あるじゃん。

喜ぶよりも先に、「どれだけ まったと 思ってるの!」と怒り出すあたりは、ルルの性格だ。
それでも、本当に心配していたんだろう。
両親を失ったルルにとっては、今では主人公とシドーが唯一の家族のようなものだろうし。










島を襲撃したウゾーンたちは、主人公たちを捕まえた後に去っていったらしい。
不穏なフラグを立てて残った島の仲間たちに、被害が無かったのは何よりだ。よかった……。

あの時点で船ごと捕まってしまったのは、結果的には良かったのかもしれない。
監獄島に攫われたのが主人公ではなく、ルルやチャコ達だったら、簡単には救えなかっただろう。







三人でパーティ

出所早々、仕事をさせられる










ルルの提案で、出所祝いのパーティーをすることになった。
良い案だとは思うが、準備をするのは主人公。プレゼンテッドバイ俺。
……普通、祝ってくれる側が用意するだろ?

慣れてはいるけど、相変わらずの“こき使いっぷり”にワロタ。
ルルはぶれねぇな。















ルルは相変わらずだが……少しだけ、シドーの様子がおかしかった。
元気だったように見えて、若干覇気が足りないというか、「……」が多いというか。
ルルがわがままを言い出せば、文句を言ったり反論するのが普段のシドーだ。普段の彼らのお約束だ。
それが妙に弱腰な感じで、パーティ台作りの意見を求めても「オレは コイツが造るものなら なんでもいいさ」と、変に悟ったような返事をする。
主人公のセンスと実力を認めてくれている、とも言えるけど、どちらかというと、やっぱり“元気がない”感じに見えた。







完成、パーティ台










テーブルや椅子、おおきづち人形を置いて……これで完成!
小さくて素朴だが、ちょっとしたパーティーにはいい感じ。

どうやらルルはモンゾーラやオッカムルでの祭を羨んでいたらしい。
だから『パーティーがしたい!』という発想に至ったわけか。
なんだか本当に、末妹のわがままに振り回されているって感じだな。でもイヤではない。







闇の宴(嘘)










三人でのパーティーのはじまりだ!
テーブルを飾るごちそうは、ルルお手製のモモガイケーキ。
四日前に焼かれたなまぐさい異物。
モモガイ・スライムの油・ぐんたいガニの目玉・土を混ぜ込んだスペシャルな品だ。
選択肢? あるけどない(矛盾)。















状態異常だって起きる。
メシマズヒロインってのは一昔前は定番だったけど、最近では逆に珍しいかもしれない。
どこか懐かしさを感じる……という、現実逃避。
やくそう足りてる? 世界樹の葉が必要か?







ずっと一緒に

シドーの不安





メシは酷かったが、シドーは楽しそうにしていた。
しかし、その笑顔は長く続かない。
ふとした瞬間に、すぐにシドーの様子は少し落ち込んだ風になる。

「いつまで一緒にいられるのか」について考えるシドーに、ルルは「ずっとって言ったでしょ?」と返す。
ルルは当たり前のように、今のような生活がこれからもずっと続くと信じていた。
おそらくは主人公も同じだ。
そしてシドーも同じはず……だけど、今のシドーには、自分の夢を純粋に信じることが、難しくなっているように見える。







ぶんなぐって、目をさまさせる










シドーと主人公は、とても大切な『約束』をした。
今の主人公には何の話かはよくわからない。シドーとて、おそらくは、何が起きるのかなんてわかってはいないだろう。

それでもお互いに、漠然とした『約束』を、真面目に交わして誓い合う。
もちろん、これは伏線だろう。
近い将来か、それとも遠い未来なのかはわからないが、いつかきっと、主人公はシドーを殴らねばならない日が来る。

……だが、この『約束』は、未来への不安ではなく、むしろ希望になるように思えた。
一方的な誓いではなく、今のシドーと主人公が確かに交わした約束は、二人の想いと友情があるからこそのものだ。
いつか“何か”があった時……きっと、「今のシドーと主人公の想いと友情」が、道を開く鍵になる。
そしてきっと、どんなことがあっても、シドーは「目を覚ます」ことができるに違いない。希望が見えたと想える、そんなシーンだった。















そこにやってきたのは、からっぽ島の仲間たち!
モンゾーラやオッカムルの友人はもちろん、素材島で捕まえてきたニワトリや犬まで一堂に会しているのがシュールでワロタ。お前らも出迎えてくれるのかよ。


……「ずっと一緒」は、きっと彼らも同じだ。
各土地で出会ってきて、共に開拓と生活をしようと移住してきてくれた友人たち。
彼らもまた、主人公とシドーが世界中を飛び回ったことで得てきた、大切な宝で仲間だ。

このあたりにも、ビルダーズ2のシステムとストーリーの組み合わせの妙を感じる。
出会いと別れを繰り返すのではなく、「これからもずっと一緒にいよう」という約束を、守ることができる本作の仕様。からっぽ島システムと住民の仕組み。
それがそのまま、シドーやルルの願いと未来にも繋がっていき、結果的に彼らの夢を「叶うであろうもの」と明るく照らしてくれているように思える。

もちろん、まだ最後がどう終わるのかはわからない。
それでも希望を失わずに済む、明るい未来の可能性の方が、今は見えるような気がした。