FGO第二部 Lostbelt No.4 プレイ日記11 三度の別れを越えて
インド異聞帯プレイ日記も早11回。
全部で16か17で終わるはず。今回も随分と長くなってしまった。
文章量も毎回オーバーしまくっていて、血を吐きそうになっている。
大丈夫だ、まだ夏イベントまでは時間があるはず。
サバフェス復刻もあるだろうし、焦らず進めていいはず!
……と自分を宥めつつ急ぎつつ黙々と書き続ける中飛び込んできた、『オール信長総進撃』というワード。
吐血するよりまず先に、己の正気を疑った。
異聞帯? 私が生きるこの世界は、実は異聞帯だったのか……?
空想切除不可避。
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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
抗う人々
祈り続けようとするビーチュの町の民と、戦うことを決めたディーヴァールの村の民は、カリ襲来前までは一触即発の空気だった。
しかし、『カリ襲来』という共通の困難を前にしたことで、少しずつ変化が生まれ始めた。
まだ祈りで救われようとする者もいれば、抗うディーヴァールの村の民の姿に感化されかけている者もいる。
その中で真っ先に動いてしまったのが、アーシャの危機を前にして黙ってはいられなかったアジャイだった。
窮地の中にあって、考えるより先に行動していた……という感じなのだろう。それでもアジャイに迷いや後悔はあまり見られない。
娘のために動かずにいられなかった点といい、やはりアジャイは言動は荒っぽくても、本当は娘想いの優しい父親だ。こんな場面ではあるが、再確認できてちょっとホッコリ気分。
アジャイだけでなく、他の民も動き始めた。
全員が全員ではないが、目の前に迫った命の危機とそれに抗うディーヴァールの村の人々の行動に感化されて、彼らなりにカリと戦い始めていた。
自分の身を守るだけでなく、カリに襲われる他者を助けようとしているところが凄い。偉いな!
“邪悪”を削ぎ続けていただけあって、インド異聞帯で現在生きる人々は基本的にとても善良だ。
そういう点には素直に好感が持てる……けど、ここに至るまでに多くの“不要”の犠牲があったのだと思うと、単純に褒めて良いものでもないのかな……?
……あ~~~~、考えるのめんどくせぇ~~~~~~!
身も蓋もない言葉がうっかり漏れた。
異聞帯についての基本情報
と、そんな忙しい状況下で(プレイヤーにとっては)衝撃の事実発覚。
『異聞帯の空想樹を切除する意味』について、まだラクシュミーには伝えていなかったらしい。
それどころか、最初期に召喚したラーマにさえ、詳しく話していなかったのだという。
…………ちょっとこれは、正直「えっ」という感じでもあった。
基本情報かつ最重要事項といってもいい話だし、機会もタイミングもいくらでもあっただろう。
いくら辛い話題とはいっても、早くに打ち明けなければ溝が生まれる危険性だって高まっていく。
現地民に必要以上に語ることではないと思うけど、大切な協力者でありサーヴァントでもあるラーマやラクシュミー達に適切な情報開示をしないのは、さすがに『今更』感が強い……。
隠し事をしているという意味ではラクシュミーに対してはお互い様ではあったのだけど、それは結果論だ。
下手をすればロシア異聞帯の時みたく、最後の最後になってラクシュミーと対立してしまったり、悲しい別れを避けられなくなっていたかもしれないわけで。
……このあたり、展開の都合のためかもしれないが、若干強引な気はしないでもなかった。
ユガの移ろいや危険性に対する意識がやや甘い点といい、インド異聞帯での主人公達の言動には少なからず違和感を覚えてしまう。
それが意味のある『ズレ』ならば良いのだけど、今のところ状況を悪化させる原因になりがちにも見えて……ストーリーは面白いんだけど、引っかかってしまうんだよなぁ。ココは本当に残念。
VS狙撃手
ともかく、今はそんなことを話している暇も後悔する余裕もない。
カリや聖獣に加えて、アーチャーの狙撃まで始まった。
風の神ヴァーユの神性を与えられたウィリアム・テルは、矢を自由自在かつ超遠距離まで放つことができるらしい。
風系能力とアーチャークラスは相性が良すぎる……。
反則レベルじゃないか? チートチート! そもそもアルジュナ(神)の時点でほぼチートだった。
そういえば、インド異聞帯の敵である神将は「神の力」を与えられているため、当たり前ではあるのだけれど“神性”を有しているらしい。
神性特攻が火を噴くぜ。
行けヴァーサス! 行けフォンダン・オ・ショコラ!!
自身の隠し事に対する躊躇いや、主人公達の背にある悲壮感への疑問。
そういったものをねじ伏せて、「策がある」と立ち上がったのはラクシュミー。
アジャイに用意してもらった馬と荷車を使い、驚きの作戦に打って出る。
このシーン、今回のインド異聞帯CMでアニメーション化されていた場面だろう。
降り注ぐ矢の雨の中、突き進み続ける馬車と険しい表情のラクシュミーが痛々しくも格好いい。
身体に矢が刺さりながらも躊躇わずに進み続ける姿は、「インドのジャンヌ・ダルク」という呼び名にふさわしい名シーンだった。
CMのアニメも良かったなぁ。毎度のことだけど、FGOのCMはコマ送りでじっくり観たくなる代物。
幸運か不運か
特殊なスキルか属性か、接敵するまでラクシュミーは『全ての攻撃を自分に集中させる』ことに成功した。理由はわからずとも、結果が全てだ。
狙いの場所を射貫けなかったウィリアム・テルに、「運が悪かったな」と語り掛けるのが超クール。
格好EEEEEE!! そりゃ民もついていくわな!!
ウィリアム・テルとの直接戦闘はこれが初めてだ。
単体宝具の持ち主なので対処はし易いが、アーチャーのチャージ速度には注意したい。
必中かつ回避特攻という特殊な宝具でもあるので、耐える時は無敵で対応しよう。
ストーリー同行鯖優先採用縛りは引き続き継続中。
最近私が気に入っているのがガネーシャ(ストーリー鯖)・マシュ・ジャンヌの鉄壁トリオ。
ガネーシャとマシュのタゲ集中と無敵を組み合わせることで、無限に耐久戦が出来ちまうんだ!
なお攻撃力は残念な模様。
主人公やマシュの呼びかけにも、残念ながらウィリアム・テルはまともに応えてはくれなかった。
そして、風の神の力なのか、あっという間に撤退を成功させてしまう。
アスクレピオスに比べると話が通じそうなタイプに思えるけど、“仕事人”として安定しきってもいるので、付け入る隙はあまり無いのかもしれない……。
ここまで追い詰めておきながら、仕留めきれなかったのはかなりの痛手。
取り逃した以上、謎デバフも軽減されない。同じ手を何度も使えるとは限らないし、狙った相手を逃がすのはアスクレピオスに続いて二度目だと思うと、なお悔しい。
町民の変化
タイムリミットは近いのに、先に進めていない感じがもどかしい……と思っていたら、明確な変化も現れていた。
ディーヴァールの村民に加え、テルの矢に立ち向かっていったラクシュミーの姿も、多くの人々に影響を与えていた。
自らの力でカリに抵抗することを決めた、アジャイや町民たち。
アルジュナ(神)の力を削ぐことに繋がる、嬉しい出来事だったはずだが、ラクシュミーやマシュ達の表情はあまり優れなかった。
なお実際に、マップに戻った際には『抵抗の気運が高まったことにより「邪悪を赦さぬ世界」の影響が弱まった』と表示される。
効果は弱体耐性ダウンデバフが打ち消されたこと……かな? ちょっと弱い。
告白
場所を変えて、改めてラクシュミーやラーマ達に、『異聞帯の空想樹を切除する意味』について打ち明ける。
その反応は想像していた以上に激しい。守る民のために戦うことを誓っているラクシュミーにとっては、当然受け入れがたい事実なのだろう。道理や正義か否かといったもの以前に、彼女の感情として許せないのだと思う。
まさに先程、ラクシュミーは「己の背にいる民や営み、人や家族」を守るために、ウィリアム・テルの矢の雨の中に体を曝したばかりだ。打ち明けるとしてもなかなか悪いタイミングでもあったが、この点は“今更”だった時点でどうしようもなかったかな……。
ラクシュミーは瞬間的には激高したけれど、決して彼女は愚かな人ではない。
アーシャの介入もあり、感情を落ち着かせたラクシュミーは、席を外すと言って居なくなってしまった。
……タイミングが悪くはあったけど、今話せただけでも良かったと思うしかない。
ラクシュミーの怒りは当然だし、どうしても、ロシア異聞帯でのアタランテとの一件を思い出してしまう。
一人の人間同士として
夜になって、ラクシュミーに呼び出された主人公。
だが彼女が現れる直前に、例の白い女の姿を目にした。
「プレイ日記06 静かな喪失」の時には、コヤンスカヤ曰く「もう先は見えた、と言わんばかりの退場」をしていたはずの白い女。
そんな彼女が、なぜこのタイミングで、主人公の前に姿を現したのだろう?
主人公には見えたが、ラクシュミーが姿を現すと、既に白い女は消えていた。
どうやらラクシュミーには見えていなかったらしい。『見える対象』を、自由にできる存在なのかな。
今まで彼女を目にして言及してきたのは、クリプターたちと主人公とアルターエゴたちと……それくらいだっけ?
とりあえず、白い女のことは今は考えまい。
今すべきは、目の前のラクシュミーの問いかけに、なんと答えるか考えることだ。
「一人の人間同士として」話してほしい、とラクシュミーは語る。
昼間は激高していたけど、やはり彼女は基本的に冷静で穏やかで、器の広い人物なのだと思う。
こんな状況こんな場面にあってなお、主人公に対して一対一で、真摯に話をしてくれようとする彼女は、やっぱりとても素敵な人だ。
甘いわけではないけど、これはラクシュミーの誠意であり優しさだとも感じる。
先に何が待つのかを考えず、目の前の道を進むしかできなかった……そんな過去の自分と主人公に、ラクシュミーは何か通じるものを感じたようだった。
そして、ゆっくりと話した末に、「納得はしない」と己の意思を改めて語りながらも、神を倒すために引き続き力を貸すと約束してくれた。
誤魔化したり嘘をつくこともできるのに、自分に不利になる本音であっても、ラクシュミーは正直に打ち明けてくれた。
……やっぱり良い人だよなぁ。
ちょっとだけ距離もあるのだけど、それが嫌な感じでもない。対等に接してくれているからこそ、真っ直ぐ互いを見るための距離って感じ(※ポエム)。
二分した町
翌日から、約束通り町民たちへの戦い方の指導が始まった。
祈りを続ける側と戦う側、町の中が綺麗に二分されてしまったのは見ていても辛いのだが、カリ・ユガも近い今、悩んでいる余裕もない。
少なくとも戦いの訓練をしている町民たちや、アジャイ・アーシャ父娘の様子は落ち着いている。
彼らは前向きに努力して、頑張っている。その姿は見ていて頼もしいし、なんだか嬉しいとも思う。
……しかし、不安は尽きない。
ディーヴァールの村は、前回までの世界創変では見逃されていた。
だがここまで抵抗の気運が高まった今、『次も見逃される』とは限らない。むしろ見逃されない可能性の方が高いようにも思える。
既に謎デバフこと“邪悪を赦さぬ世界”が少し弱まる程度の影響は出ている。
当然、この世界の主とも呼べるアルジュナ(神)は気付いているだろう。
『神へ抗う人々を増やし、神の権威を落とす』ことが今回の方針であり、作戦だ。
しかし、それは簡単には進まないように思える。
短いユガの期間で全ての人々を説得するのは不可能だし、かといって「抗う人々」がいつまでも見逃されるとも思い難いし……。
これ、本当に大丈夫なんだろうか……?