ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記057 地獄へと続く道




いよいよムーンブルクにおける物語もクライマックス。
だが……戦いの終わりは近いはずなのに、空気は重苦しくて悩みも山積みで、気持ちが晴れない。

本作そのものの“結末”に近いからこその『溜め』の段階だからなのだろう。
そうわかっているけど……いや、わかっているからこそ、プレイ中はずっと気が急いてしまっていた。
「早くスッキリとした結末が見たい」「早く楽しい日々が戻ってきてほしい」と、この頃はずっと考えていた。

 







世界の秘密を知っていますか

うまく説明できない





『まりょくのオーブ』を持ち帰ったことをホッホ&王様に報告。
会話中、他でもない主人公自身が、「ローラの門や大灯台はいったいどうしたのか」と王様に尋ねた。
前回アネッサ相手には強引にはぐらかしていた王様だけど、今回は相手が主人公(とホッホ?)だからか、もう少し踏み込んだ話をしてくれる。

ドラクエ2や2ED後の“事実”や“正史”について、未プレイの私は決して詳しくはない。
が、王様曰く本来は、『大灯台もローラの門もあのように壊れてはいないはず』、そしてムーンブルクは一度ハーゴンに滅ぼされたが、既に復活しているはず』だという。















まるで異世界か平行世界について話しているかのようだ。
そして王様自身、なぜ自分がそう思うのかさえ巧く説明できないらしい。
わからないけどわかる、けどわからない、みたいな……。言葉って難しいな……。

今はまだ王様の中でも考えが纏まっていないらしく、もう少し色々と調べてみたいという。
とりあえず単なるビルダーたる主人公としては、この世界の謎や歴史の不思議についての調査は王様に任せ、引き続き建築作業を進めるしかない。


それ自体は構わないのだけど、現時点で王様が疑念について打ち明けたのは主人公(とホッホ?)だけ。
アネッサに対してさえ誤魔化していたし、リックたち他の兵士にも何も話さない。それに不信感を抱いたのか、ちょっとリックがボヤいていたのが気になる。
リックは変なところで真面目過ぎるというか、真っ直ぐすぎるところもあるからな……。
普段はアネッサの方が強情なイメージだけど、まれに彼女ほど割り切れない雰囲気やこだわりみたいなものがあって、傍から見ていて心配でもある。







最後のオーブ

みんなで地獄行き










二つの塔が完成し、あとは最後の砲台を作るのみ!
『ちからのオーブ』『まりょくのオーブ』に続く最後のキーアイテムは『ゆうきのオーブ』
王様いわく、「口にするのもおそろしい 地獄の中にある」のだという。感想は良いから早く場所を言え。

場所さえ簡単には語らない王様に対し、「全軍で取りに行きましょう!」と前のめりなリック。
危険な場所のようだし、兵士たちが付き合ってくれるのは心強いけど……全軍って、マジ?
いやいや、城の防御がスッカスカにならない?







『勇者のはた』振ってみた





武器のように装備するアイテム、『勇者のはた』を貰った!
風になびく姿がカッコイイ……!
ちょっと邪魔な気もするけど、絵的に映える。オサレだ。

『勇者のはた』は、装備して振ることで仲間を鼓舞して能力アップさせたり、兵士を集合&解散させたりする特殊な道具。このミッション専用アイテムといってもいいのかな。
装備中は攻撃に参加できなくなるので、慣れないうちはちょっと困惑する。
でも補助役&回復係に徹すると考えれば、なんとなくイメージは湧いてきた。
……とはいえ、結局ガマンできなくなって、旗から剣に持ち替えて攻撃に参加することも多かった。







衝撃的な地名










そして肝心の、『ゆうきのオーブ』がある恐ろしい土地とは……!

ロ……ロンダルキア!!??
知ってる!!!
DQ素人の俺でも知ってる!!!!



えっ、ホントにあの、アレ!?
マジかよ!!??
うっわ、スゲー!
なんかこう……すっげー!!

驚きすぎて語彙もなくなる。
ヒャ~、マジでドキドキする。
これ、それこそドラクエプレイヤーだったら鳥肌モノだったんだろうなぁ……。
うーんうーん、こればかりはマジで羨ましい。素直に超羨ましい。
ドラクエ2、やっておけばよかった!!!
俺もこのシーンで「うわあああああ(ゾゾゾゾッ)」ってなりたかったなーッ!!!
いーーーいーーーーなァーーーーーーーーッッッ!!!!







全軍突撃

守りが薄いってレベルじゃなくね?





先程プレイヤーが抱いたものと同じ不安を口にするアネッサ。
だよな、だよな?
さすがに全軍率いて城を出ていくのはヤバすぎるよな?
敵にバレてたら言うまでもなく、バレてなくてもいつ襲われてもおかしくない状況だ。
最低限の防戦をする兵のちょっとくらいは残しておくべきじゃないか?
あ、でも、ひょっとして、残った(残された)シドーがその役を担ってくれたりするのだろうか?
……期待するのは都合が良すぎる気もするが。

アネッサの常識的な意見は、結局熱血論を語るリックやジロームの前に、有耶無耶になってしまった。
王も「全軍をひきい ロンダルギアへ 行くのだ」と命じてくるし、もう完全に流れは決まってしまったようだった。










もう誤魔化しようがないくらいイヤ~な予感もあるけど……とりあえず、行こか!
こんなに大量の仲間を率いて大陸上を移動するのは、もちろん初めてだ。
精神的にそんなに余裕はないのだけど、やっぱり新鮮で面白い。
何人いるんだ? わかんねぇ!
わかんねぇけど、みんなで進もう! ワハハハハ!!(謎ハイ)







ロンダルキアへの洞窟

暗闇に続く穴










スライムと焚き火が目印の洞窟。
これがロンダルキアへと続く道らしい
あの有名なやつか……。
ハ~、ドキドキ。

抜けた先のロンダルキア自体も「この世の地獄」とまで呼ばれている恐ろしい場所らしいが、この洞窟も言うまでもなくメチャクチャ危険だ。
スライムにすら祈られ、仲間からも「この先は かなり危険みたいだ」と脅される。やめろ、追い詰めるな。







洞窟内は危険がいっぱい










狭い場所、たまに広い場所で、ともかく強いモンスターが襲い掛かってくる。
戦闘頻度も多いし、なんといっても相手が強力。
こっちの人数もメチャクチャ増えているはずなのに、全然楽になった気がしない。
人数に合わせてパラメーターも強めに設定されているんだろうけど、それにしても強いししぶといし……!

旗を振り、たまに我慢できずに剣に持ち替え、ヒーヒー言いつつ無茶苦茶に戦う。
気付いた頃には兵数人は死んでいるのが常だった。

回復させるため、隙を見てはベッドを置いて運び入れるなどもしてみるんだけど、無駄にモノの良い木のベッドしか手持ちになかったため、『兵が倒れては立派なベッドを持ち出し、洞窟の隅で寝かせる』という妙にシュールな光景を連発する羽目に陥った。

最終的には回収が面倒くさくなったので、今でもロンダルキアの洞窟には木のベッドが置かれたままになっているという……。
ロンダルキア七不思議。







一方その頃…

シドーを煽る謎の声










ここで、牢に入ったままのシドーの様子が挟まった。
……アッ!
牢獄が完成した時に住民がまき散らしたビルドハートがそのままになってる!

あれから鐘を鳴らしていないので、回収し損ねていたのか。
シリアスで重苦しい場面のはずなのに、ハートがたっぷりでファンシーな絵面になってしまった。
す、すまん……。でも正直ワロタ。ハートに囲まれた破壊神(笑)。










精神攻撃は基本。
ここに来て、“謎の声”も一気に強引な手段に出てきた。
シドーの口ぶりからして、牢屋にいる間、ずっと一方的にシドーに語り掛け続けていたのか?
そりゃシドーじゃなくても気が滅入るし、病むし、精神的に不安定にもなるよな。カワイソス。

“謎の声”は既に、シドーにとっての味方とは言い辛い。前から怪しかったけど、今はあからさまだ。
『主人公がこの牢を作ったこと』『自分だけ物作りできないこと』『ラーの鏡に映らなかったこと』など、シドー自身が気に病んでいたことを蒸し返しては彼の気持ちを荒れさせて破壊へと促している雰囲気だ。















シドーが苦しみ、叫んでいることに気付いてくれる人はいない。
牢屋に閉じ込められているシドーは誰からも助けてもらえない。
見た目はファンシーでも、やっぱり辛くて苦しい場面でもあった。

そして、気になるのが……「オレの中から」というシドーの言葉。
“謎の声”は、シドーの内側から生じている?
天(仮)から届いたものや念話の類ではなく、謎の声の主自体は、そもそもシドーの中に存在したってことか……?







洞窟のその先は










シドーが苦しんでいることに、主人公は何か感じ取ったようでもあったが、遠く離れた今は何もできない。
引き続きロンダルキアへの長い道のりを突き進み、仲間を何度もベッドに押し込み、旗を振り回し続けて……辿り着いた“行き止まり”にて、ハンマーで強引に道を拓いた。

氷と雪と石の洞窟を抜け、真っ白い光景の中に出る。
やがてモヤは晴れていき……「この世の地獄」の姿が、ついに露になった。