FGOイベント 見参!ラスベガス御前試合 プレイ日記14(完) あまじょっぱい夏の思い出



2019夏イベント感想、最終回!

本編部分のプレイ日記はこれで完結。
触れられなかったサブイベやオマケについては、延長戦でもう少しだけ感想を書いていく予定。
今年もボリュームたっぷりで愉快な夏だった。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています





本物の英雄






水着獅子王相手にすら臆さなかった北斎の心が折れそうになるその直前、彼女を庇うような形で前に立ったのは他でもない、ジークフリートだった。
多くの水着剣豪は北斎に敗北を喫し、それがきっかけとなって彼女の強さを認めるに至ってきた。
しかしジークフリートは他の水着剣豪とは少し違う。最初から彼女の“設定”に近い根拠のない自信を真っ直ぐに、天然ボケっぽく受け止めてきた。それが北斎の琴線に触れて、更なる自信とやる気に繋がってきた。
そんな彼らの関係は今まではコメディ感満載で、愉快でどこか微笑ましい定番漫才と化していた。

そして、今……。“設定”さえも揺らぎ、本気で怯んでしまっている北斎を、それでもジークフリートは決して嘲笑わないし、変に背中を押して逃げ道を塞ぐこともない。
彼女の強さも弱さもやはり真っ直ぐに受け止めて、『彼女が辛いのならば、その分まで自分が戦う』と微笑みながら語る姿は、強く優しく頼もしい、最高の英雄の様だった。

かっけぇ……。メッチャクチャかっけぇよ、ジークフリート……。
『天然剣豪&中二病』コンビとして描かれてきた今までの展開、全てはこの瞬間に向けての伏線だったといっても過言ではない。
ここまで北斎をageにage続けていた男が、最後になって彼女を守る側に立ってくれる様が超クール。これは惚れる。
すまないさんや面白眼鏡お兄さんとしての面も彼の魅力のひとつではあるけど、「決してそれだけではない」、真の英雄の姿ってものを改めて見せられた気分だ……!
本年度最優秀助演男優賞受賞不可避。





武蔵の言葉




そして武蔵ちゃんからの激励。
ジークフリートという理解者かつ最高の英雄が傍に居て、水着剣豪達に勝利した過去があって、武蔵や刑部姫たちと共闘した経験があって……だからこそ、この武蔵の言葉は北斎に届いたんだろうな。

普段のフォーリナーの北斎に比べると、セイバーとしての北斎の内面は明らかに幼少時に寄っていた。
子供っぽくて喧嘩っ早くて、剣豪だ天女だと口にする言葉は中二病に溢れていて、かわいいけれど若干見ていて気恥ずかしい姿でもあった。
でも、そんな彼女だからこそ持っているものがある。若くて熱くて夢に溢れた北斎がいてくれたから、武蔵は今ここに再び立つことができると語っていた。





いざ尋常に






最後の戦い。
その演出は、再び最初の戦いのものに戻った。
シンプルで冷たくも熱い、剣豪同士の命を賭けた戦いだ。

う~ん、演出が良いッ!
中盤では派手で豪華なカジノ風演出が飛び交っていたけど、ここに来て武蔵相手に『原点』に戻る感じがニクい。
武蔵に始まり武蔵に終わり、そして全ては“剣豪勝負”に還る……。ソークール……。









プレイ日記09 トップスタァのヒミツ」で触れていた『武蔵からの依頼』内容もここで判明。
ラムダリリスの立ち位置、美味しいな……!
仲間に加わった後でもキャラを崩すことなく、最後になってもう一度見せ場を生み出すとは抜け目ない。ヒロインとしての素質バリバリ。
水天宮では見せなかった第三再臨姿の披露もあった。
クゥ~、第三もやっぱ良いですねぇ! サイドテールサイドテール!!





またいつか






北斎の活躍、ラムダの助力、そこからの武蔵の一撃……。
これにて微小特異点、無事修復終了!
長く楽しかった戦いとカジノの日々は終わり、彷徨海から再び武蔵は旅立っていく。

彼女はあくまでも、「今でも旅し続ける」者なんだな。
ロシア異聞帯で語っていた件が今回の事件だったとも思えないし、きっと再び彼女と出会う時が来るのだろう。
いつ、どこで会えるのかはわからないし検討もつかないが、心の底から楽しみにしたい。









事件の終わりは、『今までに貯めに貯めたツケ』が北斎自身に戻ってくる形で幕を閉じた。
プロローグの時点で想像できた通りのオチでもある。
恥ずかしさに身悶えした末に、「恥ずかしい過去も含めての思い出だ」と認めて終わる様も、北斎らしくて予想通りの言葉だった。

……と、これで完全に終われば「良い夏の思い出だった」で本当に完結するところなのだが、直後の『おまけ』にて、フォーリナーとは別個体のセイバー姿で北斎がカルデアに再召喚されてしまった。
水着頼光や水着茨木たちはあくまでも“水着は元々の霊基が着替えただけ”という体だったが、北斎はこのパターンなのか……。ジャンヌオルタサンタリリィのように、別個体に完全分離してしまう例も無いことはないが、珍しいことには違いない。
さすがに目の前で中二ムーヴをされるとフォーリナー北斎も耐えられないだろうし、今後も波乱の予感だな~。





総括感想




これにて2019夏イベント感想、本編部分は完結となる。
今年はいつにも増してトンチキ具合の激しいイベントだった。
ツッコミ疲れるというか、最終的にはツッコミは放棄した方が健康に良いという結論に達した。
みんなでボケ倒そうぜ! フッ~ッ!!







北斎と武蔵を軸にした『本筋』ともいえるメインシナリオ部分は、色々な意味で予想通りではあったかな。
最初に出会ったナビゲーター的存在が黒幕(?)、という流れは2017夏イベントことイシュタルカップに近い。
なんとなくだけど、全体的な雰囲気そのものがイシュタルカップにも近かったような印象がある。
真面目な要素少な目で、「正気になったほうが負け」的なブッ飛び具合がそんな感じだった。

個人的にはメインシナリオの雰囲気や流れとしては、昨年のルルハワの方が好みだったかな。
設定はブッ飛んでいても理性的な部分も多かったので、それくらいのノリの方が私としては乗りやすいし楽しみやすい。
とはいえ、そのあたりは個人の好みによるだろう。
ルルハワが豪華すぎたのも間違いないし。







本編完結後のオマケにも顕著だったが、サブイベントが豊富に用意されていた点は今年も嬉しかった。
去年に引き続き、「メインには関わらなくとも、たくさんのキャラクターが色々なサブシナリオに登場する」こと自体が単純に嬉しく楽しい。

また、今年のメインシナリオは、中心となる水着剣豪や主人公の仲間以外にも多くのサーヴァントが登場&活躍してくれたのも目立った。
夏の定番と化した黒髭のみならず、アンやヴラドやレジライやプロテアetc、予想できないキャラにもおいしい出番が用意されていたのは、毎回新鮮で面白かった。







一方、今年のメインキャラとて魅力的な鯖揃い。
個人的にメガヒットだったカーミラや刑部姫はもちろん、男性水着霊衣枠のジークフリートも想像以上に良い役どころだった。
特にラスト間際のジークフリートの立ち位置は素晴らしかったなぁ。

ああでも、その点で残念だったのは沖田さんの扱いだろうか。
どう見ても仲間になる流れだったのに……。「何か見逃したのだろうか」「今回は特殊? 次のステージなら……」と期待し続けて、最後まであんな感じだったのは正直寂しかった。
サブエピソードが多めに用意されていたのはそのフォローだった気がするのだけど、やっぱりもうちょっとメインにも絡ませてあげてほしかったよ。







フィーバーチケットの扱いやミッションの解放速度等、システム面では調整がビミョーな部分もあったようにも思う。
メインシナリオ後にオマケが用意されているのはいつもの事とはいえ、それにしてもバランスが悪くないか?
色々と細かい甘さは否めないが、それでもイベントとしては楽しかった。
さて、そろそろ来年の水着の予想も始めようか……とその前に、サブエピソードの延長戦感想も書いていこう!