ランス10 延長戦40 【ランス6縛り⑳】魔人メディウサ討伐・後編




最初に立てた契約通りの順序で、ガッチガチにゼスを贔屓してきた今回のミニ縛りプレイ。
ラストについての見通しも立ってきた。おそらくミニ縛り日記自体は『全25回』くらいで収まると思う。
……長いな!? 想像していたより、ずっと長くなってしまった。

 





※延長戦記事では第二部の内容に触れることもあるためネタバレ要注意







悪魔ザカリテ

悪魔との契約破棄について










マジックを追いかけている最中、悪魔ザカリテについてフェリスに色々と尋ねる。
契約を破棄する方法についての話題で、「えっ、破棄? 私と?」と嬉しそうにするフェリスがかわいそうでかわいい。
フェリスの笑顔差分はかなり貴重な代物だと私は認識していたのだが、こんな場面でポロッとお披露目していたのか……。
ランスの前ですら無防備に微笑んでしまうとか、フェリスが『マジで一瞬期待した』ことが改めてよくわかる。泣いた。

自分たちの契約の話では無かったことがわかっても、「ああ……そうよね…………」と諦めがちに受け入れているのもやっぱりかわいそう&かわいい。
内心では息子のことをずっと心配し続けていたり、騙されて契約されかけているマジックの話に同情っぽい反応を見せたり、悪魔なのに全然悪魔っぽくないフェリスは可愛くて良い娘だなぁ。

マジックの件は、契約で騙される境遇に己を重ねて哀れんだ、というのもあるかもしれない。
でも結局は『相手を殺して契約を破棄する』方法を、「昔ならともかく、今更…………」となんとも言えない感じで実行に移さないあたりも、フェリスの複雑な気持ちが伺い知れて興味深い。







それは違うよ







異議あり!

警察長官も務めるウルザのダンガン論破によって、悪魔ザカリテを言い負かすことに大成功。
中ボス戦も発生したけど、今更苦労するような相手でもない。
ただし、敵支援を解除するためのユニットが陣地砲撃マリア(カスミ)だけだったのはちょっと辛かった……。
支援解除要員はただでさえ足りていないのに、低コスト解除要員のマジックが居ないとAP2消費必須になってしまう。
ミラクルやサチコが恋しくて愛しい。







運命の女










父親の死について、ようやく素直な気持ちを吐露することができたマジック。
怖かったし悲しかったし、辛かったよな……。
今も昔も、いつだってマジックはガンジーに対して反抗期じみた態度を取り続けていたけど、根っこの部分では信じていたし頼っていただろう。
勝手に交際許可書を発行したり放浪したり、王位をマジノライン攻略の報酬にしたり、マジで無茶苦茶な男だった。
そりゃマジックじゃなくても多少はグレるし、反抗したくもなるようなクソ親父でもあった。
それでもマジックにとってはたった一人の父親で、心の支えだった。

あー……なんか、改めて悲しくなってくるな。
ガンジーが死んだ瞬間より、今の方がより喪失感が強いかもしれない。
マジックが泣いたことで、ようやくプレイヤーとしても喪失を実感できたのだろう。
厄介だけど面白い男だった、ガンジーというキャラクターが命を落としたことが悲しい。
ランス6で長い時を共に過ごし、時に道を違えながらも「10年後」の話をして微笑んでいた、カオルという女を永遠に失ってしまったことが本当に悲しい。
そしてウィチタは……。















……ともあれ、これにて前半戦は終了。
いよいよVSメディウサの本番が始まる。

この場面で選ぶのはやっぱり「運命の女 マジック」
性能としても破格だが、シナリオの流れ的にも選ばずにはいられない。
ただ、縛りプレイのルール的に、『自動戦闘を手動化』を行っていく利点は薄いかな?
ドロップ回数を増やしても、ほぼ被りカードだろうしなー。落とし甲斐がない。







メディウサを退治せよ

リズナに迫った魔の手










悪魔ザカリテの脅威が去って、落ち着く間もなく、次の事件が始まった。
衝撃的で、とても辛い展開だ。発売されて間もない頃、初めて噂を聞いた時は、とてもじゃないけれど見る勇気が持てなかった。

リズナのために怒るランスが格好いいのは言うまでもないが、ウルザの必死さもまた良い。
ゼスの国民として軍人として当然の言動でもあるけれど、ウルザとリズナの間には『同じ境遇にあった仲間』という少し特別な関係性もあった。
ランス6 プレイ日記116 頬に残った涙の跡」あたりでの描写がわかりやすい。
あの時もウルザはリズナを庇おうとしたし、リズナはリズナで、ウルザと共に耐えようとしていたっけ……。










リズナ奪還時のターン制限戦は難易度的にもユニット的にもフツーに無理だった。
このパターン限定のシナリオも用意されているので、いつかは挑戦したいなー。
二枚抜きやレキシントン戦の使徒のような『ご褒美』が用意されていないのはやや残念だが、未見テキストはチェックしたいというコンプ脳。
このルート限定で特殊リズナカード限定入手とか、魔人メディウサカード入手とか、何か欲しかった気もする。

8ラウンド制限か……。普通難易度の低ターンで挑めば行けるのかな?
低ターンで二枚抜きではない単体メディウサには挑んだことがまだ無い。強さも全然わからねぇ。







0コスト「状態回復」は最高










通常ルートを丁寧に辿り、シィルで復活させたランスのおかげで無事討伐成功。
メディウサが多用してくる「恐怖」や「石化」の状態異常には、案の定オーロラ大先生が超絶活躍してくれた。ヒューッ! イカしてるゥ!!
オーロラが石化した場合、シィルでのヒーリングで対応するしか無かったが、幸いそこまで苦境に陥ることもなく勝利できた。

支援解除手段も状態異常回復手段も、普通に遊ぶ分にはまず困らないけど、縛りプレイだと厄介だな……。
一部ユニットが輝いて見えてくる。
普段ならば使用機会の少ないユニットが予想外に大活躍してくれると、単純に面白いしなんだか嬉しい。
『好きなキャラの性能が良い』ことはもちろん大きな喜びになるけど、『意外なキャラが意外にすごく活躍する』のも楽しいよなぁ。


ランス10の戦闘システムやカード性能のバランスの面白さは、周回を重ねて様々なプレイパターンを試していく度にハマっていく。作り込みに唸る。
もちろんプレイヤーの嗜好によっては「苦手だった」という意見も出るだろうけど、挑戦的で興味深くて、細かい調整と感覚の末に生み出されたものなんだろうなぁとも想わせる。
少なくとも私個人は、初めてプレイした頃や数度クリアした頃よりも、今の方がゲームシステムへの評価は上がっている。







静かな決着










爽快なほどあっけない『終わり』。
リズナに手を出していた時点で、この運命はほぼ決まっていた。
ちょっとだけ惜しかったと思わないわけではないけど、やはりメディウサにはこの結末が一番相応しいようにも思う。










これにて『ゼスで魔人退治2』、無事クリア!
ゼス最大の脅威だったメディウサが討伐され、ゼス四軍を中心にした作戦で首都奪還にも成功した。
犠牲は大きく、多かったが、これでゼスの長い戦いにもひとつの区切りが訪れた。
しかし、まだ全てが終わったわけではない。







人と世界は変化していく










ターン終わりの食券フェイズ、たまたま使った一枚が、最後のロッキー食券だった。
三年前と現在の変化と成長がよくわかるシナリオ。
ゼスは変わり、ロッキーも変わり、子供たちは育っていく。優しい遊び相手だった男は、やがて少年から憧れの目を向けられるようになっていた。
彼らやキムチさんを守るために、似合いもしない戦いの中に身を置き続けるロッキーは、決して英雄などではなくとも良い奴だ。
本当に良い男に成長したと思えるシナリオだった。
ゼスにとっての大きな脅威をひとつ乗り越えた今、タイミングもピッタリだ。










戦況画面によると、今回の犠牲者数としては……。

魔人二人討伐&戦果2のリーザスは1000人の被害。残りの総兵力6万5000人。
魔軍撃退完了の自由都市は被害なしで、志願兵が5000人プラス。総兵力16万3000人。
魔人二人討伐&戦果0+ワーグ発生中のヘルマンは2万8000人の被害。
魔人二人討伐&戦果フルのゼスは6000人の被害。

……という感じだった。


魔人二人を撃退完了したゼスは、残りの総兵力が15万1000人。
一方、ゼスの魔軍は総兵力10万1000人だ。
魔人の完全討伐には10ターンもかかっているけど、ほぼ毎ターン戦果を付けただけあって、戦力が拮抗どころか明らかに上回っている。
これは……行けそうな気がする!
もちろん油断は大敵だけど!