ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記067 崩壊する世界に鐘の音を




モンゾーラやオッカムルと同じく、新たに加入したばかりの仲間は「物作りなんてとんでもない」とまずは言う。
そんな彼らをさしあたり引き留めるのは、今回は『身の安全』と『神官(ジゴック)の存在』だった。
今後の展開でもチラチラ窺えるけど、ジゴックさまは我々のイメージ以上に偉い人物(魔物)なのか……?

ハーゴン教団の全容が未だによくわからない。
そもそもハーゴンは教団員の目の前に現れることも命令することも今までなかったし、組織トップとしてはほぼ機能していなかったはずだよな。
そのあたりも全部含めて「ハーゴンが作り出したもの」として、都合よく設定されていたのだろうか?

 







ビルダーベルを鳴らそう

「魔物に物作りなんてできるわけない」










ハーゴン教団の聖地に、ビルダーベル配置完了!
まさに神をも恐れぬ所業だ。ジゴックさまが「ぐぬぬ……」となる気持ちは正直わかる。超罰当たりだよな~。

ビルダーベルさえあれば、拠点のビルドレベルを上げることができる。
協力してくれる良い仲間モンスターだって呼び寄せられるかもしれない。
そして更に、彼らが物作りに目覚めてしまえば、シェルター作りだって捗りまくりだろう。一石三鳥! カ~ンペキ!!

……と思ったけど、「魔物に物作りなんてできるわけがない」とグリムンやキラーGは言う。
彼らは主人公に最初から好意的だったし、主人公の物作りを応援してくれるし協力もしてくれるけど……そんなグリムンたちでさえ、「できねえに決まってるだろ?」とノータイムで断言してしまう。
メタッツは「やってみなくちゃ わからないよね?」と言い、また少し違う考え方のようだが、何にせよ『物作りをする魔物』という前例はない。

この場面でメタッツが口にした、「見た目は違うけど他はぜんぶ一緒」という台詞が胸に刺さるな……。
メタッツも、おそらく主人公も、人間や魔物の従来の在り方からすれば異端なのだろう。
でも、『違う』と言い切って最初から歩み寄ることを諦めてしまうより、ずっと建設的だ……けれど、それが巧く行くとは限らないし、簡単には共感してもらえない。
……深いな……。DQB2は道徳や倫理を学ぶ教材だった……?







懐かしき鐘の音










とりあえず鐘を叩いてみよう!
みんなが放出してくれたビルダーハートは、まだそこまで溜まってはいなかったけど、ちゃんと鐘を叩くことには成功した。
お馴染みのエフェクトが広がっていく……!
うわ~、良いなぁ! シンプルに沁みるなぁ!
今までモンゾーラetcで繰り返してきた『お馴染みで安心感のある』エフェクトが、この不毛な土地に広がっていくことがシンプルにアツい。
しかも、ビルダーベルは主人公のお手製!!
しかもしかも、ビルダーハートを生み出したのはハーゴン教団の魔物たち!!!

……今までの長い冒険や生活、『常識』として身に染みついていた色々なものが、今この瞬間に集まって花開いたような感覚だ。
スゲーよ……。
胸熱すぎるだろ……。















無事、拠点レベルが『1』になった!
更に「一部の魔物が モノづくりにめざめた!」表記もキターーーー!!!

まだ全員が出来るようになったわけではないようだが、『魔物が物作りできるようになる』歴史的瞬間だ。
具体的にはメタッツとキラーGが物作り可能になり、グリムンとジゴックさまはまだ出来そうにないらしい。
このあたりは各々の精神性によって変わってくるのかな。
ジゴックさまはともかく、グリムンは主人公の物作りにかなり好意的だけど、「できるわけない」という思い込みがブレーキになっているようにも見える。
またビルドレベルが上がっていけば、変化していくに違いない。







モブでも嬉しい新たな仲間










鐘の音に惹かれてやってきた新たな仲間、マンドリルとベビルたち。
彼らもまだ物作りには否定的なようで、シェルター作りには参加しないという。
ま、そのうち彼らも気持ちが変わっていくだろう。
無理強いするものでもないし、シェルターを守る仲間が増えただけでも十分だ。

キラーGに設計図の続きを要請されて、ささっと描いてみるけど……うわっ、デカッ!?
各章のラストに皆で作った巨大建築物レベルの巨大設計図だコレ!?

この規模の建築を、俺とメタッツとキラーGの三人でしばらくは進めるのか……。
特にモンスター二人の作業量がエグくなる予感。
メタッツは油を搾る仕事もあるのに。







破壊天体脱出作戦

魔物のための箱舟を





改めてキラーGから『ミッション』として依頼!
「箱舟を作ろう」!!
破壊を耐えるだけでなく、この土地から脱出するための乗り物を作るんだ!!

「魔物のための箱舟」って、なんかイイな……。聖書っぽい神々しさがありつつも魔物らしい禍々しさもあり、未来的かつ前向きな感じで……要するに気持ちがアガる。超テン上げ↑↑
今までずっと戦ってきたハーゴン教団の魔物たちと、ようやく歩み寄る時が訪れたのだと思うと、本当に感慨深い。

箱舟作りのアイコンには主人公&メタッツが目立ったが、後ろにはキラーG・グリムン・ジゴックさまたちも描かれている。
小さくてもちゃんと描かれていて、嬉しいな。
この土地で知り合った大事な仲間で大切な友人たちだもんな……!







目の前に迫る危機





さて、では早速箱舟作りを始めよう……と思いきや、地震が起きて、周囲の地形が例の『黒い渦』に飲み込まれて削られてしまった!
あっぶね~、あと少し位置が違えば箱舟(仮)ごとやられていた。

そうでなくても、いつ消されても不思議ではない。
『ほろびの日』が具体的にいつ訪れるのかはわからないし、どうやって回避すればいいのかもまだ不明だけど、ともかくこの破壊天体シドーという土地は危険すぎる。










ビビったグリムン、まさかの速攻掌返しッ……!?
てっきりビルドレベル2になったら「出来る気がしてくるぜ!」とか言い出すのだろうと思っていたのに、簡単に考えを変えやがった!!
じゅ……柔軟~~~~!!!







ジゴックの本音










マンドリルたちもグリムンに流されて物作り参加を表明し、残された『反』物作り派はジゴックさまのみ。
まだためらうジゴックさまを、キラーGがゆっくりと諭していく。
「破壊」を絡ませた物言いが巧いな……! これも年の功か。
そしてシンプルに良いことを言っている。「価値観を破壊」とは、なんだかすごく素敵な言い回しだ。

確かに主人公の行動は、今回だけでなく以前からずっと、創造であると同時に破壊でもあったのかもしれない。
「物作りは駄目だ」「坑道に潜るのは許されない」「戦争をやめることはできない」といった考え方に対し、創造と破壊で挑み続けた主人公。そして、その相棒だったシドー。
まさに彼らの冒険は創造と破壊にまつわる日々だった。










そして……ついにジゴックさまが、本音を漏らす。
「破壊こそ救済」「教会を破壊神さまが壊してくださった」「すべてほろび、我らとて例外ではない」なんてことを、初めて会った時には語っていたジゴックさま。
その姿は一見忠実なハーゴン教団員で、破壊と滅びを尊ぶ教徒としても幹部としても、典型的で完璧な様にも見えていた。
頭が固くて盲目的で、話が通じないようで……それでも、ジゴックさまは少しずつ譲歩し続けてくれた。
主人公の話を聞いて、悩んだり多少嫌がったりしつつも、最後には渋々協力してくれていた。

そんなジゴックさまが、ようやく本音曝け出してくれた。
「死ぬのは嫌だ!」と、誰もが抱いて当然の感覚を口にするのは、ハーゴン教団の幹部としてはとてつもない勇気が必要だったことだろう。
その勇気を振り絞ってくれて、主人公達に本音を打ち明けてくれたのが、本当に嬉しい。
既にジゴックさまのことは『仲間、友人』として考えるようになっていたけど、更に心の距離が縮まった感じだ。

みんな……良い奴らだ。
魔物だけどニンゲンくさいというか、それぞれの個性と主張があって、綺麗なところも汚いところもあって……そんな奴らが自分に正直にありつつも、主人公に協力を示してくれたのがとても嬉しい。

彼らを救いたい。彼らと共に、この破壊天体を脱出したい。
そして願わくば、彼らもシドーもみんな一緒に、からっぽ島に帰りたい……!