ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記074 創造と破壊の物語




物語もいよいよクライマックス。
ここから先は今まで以上に、作品に関する致命的なネタバレを含んだプレイ日記となっていく。

 





今回の記事には、DQB2における重要なシーン・重要なネタバレが含まれます。
ご注意ください。







魔物のための箱舟

船長の苦労話





船長と共に、箱舟に帰還!
道中に主人公の話を色々と聞いていた船長は、改めて自分の境遇についても語ってくれる。
船長はオープニングの嵐の後、からっぽ島に流れ着いた主人公たちとは違って、この破壊天体シドーに漂流していたらしい。
そして主人公の物作りを見習って、船を直すためにずっと頑張っていたそうだ。
な、泣けるな……。「ずっと」って、マジで「ずっと」だろ?
クッソ長かっただろう。でも、どう頑張ってもこの土地では、直せなかったんだなぁ……。

船長の大切なあの船を持って帰ってきてやりたかったと、改めて思う。
直してやりてぇよ。復活させて、からっぽ島のヤス船長の船の隣に置いてやりたい。
ビルダーペンシルでコピーしとけばよかったな。ま、たぶん不可能だったろうけど……。










ともかく、これで船長も仲間の一人だ!
いやー嬉しい。メッチャクチャ嬉しいな!
オープニングの時からずっと、「仲良くなれるかもしれない」と思ってきたから、改めて心に沁みるな……。
『最初の船の船長だったキャラクターが、最後の箱舟の船長になる』という流れもドラマチックすぎる。
コツコツと築いてきた主人公と魔物たちの関係が、ついに至るべきところに至ったという感じだ。
船長からマギールさん、ゴルドンやシドハルトを経て、メタッツやジゴックさま……。たくさんの出会いがあったなぁ。思い返すだけで感極まってしまう。


そして改めて再確認。
やはり『オープニングのあの船』の時期だけが“本当の世界”だったようだ。
生き残ったのは主人公とルルと船長だけかぁ。
なんか更に親近感が湧いちゃうな。貴重なリアル面子だ。
でもルルにしてみれば船長は誘拐犯みたいなものだし、良い印象は無いのかもしれない。

あとは別口っぽいけど、ヤス船長とモンばあもリアル面子だな。
主人公以外は特に仲良くなさそうなメンバーで草。これがリアルか。







最後の1ピース










船を操縦する船長も用意できたし、燃料も注入完了。
これで箱舟もほぼ完成だ!

意外と早いもんだったな~。
色々なことがあったけど、それでもムーンブルク等の他章に比べると展開が早いしストーリーも短めだ。
「終章」として、長くてダレすぎないように詰めてあるんだろう。

それでも登場したキャラクターたちには十分以上に愛着を持つに至っている。
ストーリーが短くて寂しいとかキャラに感情移入できない、なんてことはない。
キッシムに関する衝撃的な展開や予想外の船長との再会など、ドラマ性は今まで以上にスゴかった。
むしろ物作りを大きく制限されている現状に対し、ストレスを感じ過ぎないギリギリのラインで〆にかかっている感じ。










最後に教団のカベかけを飾って……完成!
これがハーゴン教団の魔物達のための、箱舟だ!!

カベかけは好きな場所に飾っていいとのことだったので、悩んだけれど結局こんな場所に置いてみた。
……外に飾った方がよかったかな?
でも外だと、風で吹き飛ぶかもしれないしな~。







「教団のカベかけ」










先日、グリムンたちが「破壊よりも物作りの方が正しい!」と言い出した時から、不満げな反応を示していた主人公。
その真意を改めて仲間たちに語り、教団のカベかけを箱舟に飾った。

ハーゴン教団とはずっと戦ってきたけれど、今では教団の魔物であるグリムンたちとも良い友達だ。
創造と破壊が裏表の存在であるように、人間とハーゴン教団も裏表の存在だったかもしれないけど、こんな風にわかりえる時もある。
主人公とシドーが仲良くなったように。















主人公の気持ちにまず同意を示してくれるのが船長ってところがまた良い。
付き合いの長さを感じるなぁ。まー実際に付き合ってた期間自体は短いけど。

ともかくこれで、「ビルダーのはこぶね」も完成!
キラーGに頼まれていたミッション、コンプリートだ!







創造と破壊

避けられない別れ










完成した箱舟を狙い、当然“黒い魔物”たちが襲ってくる。
この地での最後の拠点バトルになるのだろう。
だがこちらも人数はたっぷり、やる気も満タンだ!
結局何人集まったのかもよくわからないけど、ともかくこんな仲間たちと一緒に、最後まで箱舟を守り抜こう!

……ただ、戦闘前にキラーGがちょっとフラグっぽいことを言っていたのは気がかり。
前からキラーGは「そろそろ限界」みたいなことを言い続けていた。
主人公が度々手を加えて、騙し騙し修復しながらも頑張ってきたけど……ひょっとして……。















今までにないほどデカい敵も立ち塞がって、激しい戦いになった。
しかしもはや我らの敵ではない!
希望と友情パワーには黒い魔物も無力よ。フハハハ。

……が、戦闘が終われば、恐れていたことが起きてしまった。
メタッツが慌てて「いつものように 直してあげて!」と叫んだが、キラーG本人は「キカイ…とて 永遠の命では ない…」と語る。















それでもまだ抗おうとする、直そうとする主人公を、キラーGは鋭く叱りつけた。
仲間との別れはこれが初めてでもない。
マギールさんだって、リックだって、決して助けることはできなかった。
彼らの死は辛く苦しく悲しかったけど、簡単には覆らないからこその尊さや眩しさも感じさせた。







トモダチ










破壊された彼が遺した『マシンハートG』は、超スーパーカーを完全体へと強化させた。
死も破壊もただの「終わり」ではないことを、「終わり」にさせないことが出来るということを、キラーGは身をもって示してくれた。

プレイ日記071 破壊天体に道交法はない」でヨージスが語っていたこと……「破壊と創造は相いれない」という考えを、ここでメタッツが改めて否定する。
DQB2のシナリオ丸々を通して描かれてきて、シドーを追い詰め続けて、そしてこの破壊天体シドーで改めて投げかけられた『破壊と創造』の在り方について、メタッツが選んだ言葉は「トモダチ」だった。










「魔物に物作りなんてできない」と言ったこともあった。
「破壊よりも物作りの方が正しい」と言ったこともあった。
今彼らは、「物を作るには 破壊が ひつようなのだ」という結論に達した。

これがひとつの答えだ。
この答えがキラーGの遺志を継ぎ、ハーゴン教団の魔物と主人公の間に友情を築きあげた。
そしてきっと、最後にはシドーをも解放する一手に繋がるに違いない。