FGOイベント アイアイエーの春風 プレイ日記05 その手には飛びたつ希望を




アトランティスで『異聞帯の姿』として登場していたオデュッセウスの実装がホワイトデーになったと知った時は、正直ズッコケた。良い悪いというより、「そう来る~~!?」って感じで驚きつつワロタ。
……でも終わってみれば、とても良い“助演男優”っぷりだったと思う。
主役だったオケキャスの描写が良かったのはもちろん、初めて目にする『汎人類史のオデュッセウス』の姿もとても魅力的に描かれていた。
そして汎人類史オデュッセウスに好感を抱くと、過去に出会った異聞帯オデュッセウスにも新たな視点の感想が浮かんでくる。
汎人類史の彼を知った状態で読むアトランティスも面白いんだろうな。
でも「先に異聞帯の方に出会う」経験も貴重だったのは間違いない。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







事件の真相

微小特異点をサクサク作るな










今日も聖杯の扱いが軽い。
でも相手がメディアリリィだと納得してしまう部分もあるッ……!
本編黒幕枠経験者は伊達じゃないぜッ!

相変わらず御宅の奥様はサイコ&キューティで元気そうにしてますね。
ねぇイアソン……イア……死んでる……。







今回のシナリオバトルは難易度低め










お約束なラストバトルを乗り越えて、共犯者だったエウリュアレ&アステリオスは満足げに帰っていった。
挨拶がお互いに「ばいばーい!」なあたり、スゲー平和。
アステリオスにとっては、せいぜい『迷宮を作ってみんなで遊んだ』くらいの感覚だったのかもしれない。
たぶんエウリュアレもそんなもんなんだろうけど、致死性ギリギリな罠で面白がっていたのも事実なんだろうな。女神はいつだって気まぐれドS。







乙女らしい思考と魔女らしい方法










そして改めて、メディアリリィが犯行の理由を自供した。
まぁ大体予想通りって感じだ。メディアではなくメディアリリィなあたり、さすがは『仲良しの魔女』ってところ。
基本的に今回のイベントはキルケーの幕間を踏襲した内容だけど、メディアリリィの動機面は彼女の思想や幕間がちょっと絡んでいる感じでもある。

もっとも、メディアリリィにとっての今回の“仲良く”は、友人やサーヴァント同士の友愛というよりは……やはりちょっと男女関係な恋愛寄り、かな?
キルケーに近しく、彼女の愚痴や嘆きをよく知っていたからこそ、かなりキルケー側に寄り添う思考になっていたのは間違いないだろう。
オデュッセウスの記憶を奪ったり、都合の良い部分だけを返還したりしなかったりしたのも、“ただ彼らに仲良くなってほしかった”以上の我が見える。キルケー寄りで、オデュッセウスの人権を軽視気味。















メディアリリィのやり方を、強く叱りつけるのが普通の反応だろう。
でもここで、「私好みだけど」とフォローしてくれるキルケーは優しくて懐の広い女性だ。これもまたフォローというより素の意見っぽい点もまた、彼女もまた優しく可愛く見えても恐ろしい魔女でもある現実の“歪さ”みたいなものが見えてイイ。
メディアといいキルケーといい、今でこそ朗らかで親しみやすい女性に見えているけど、一皮むければ恐ろしい魔女でもあるんだよなぁというバランス感にゾクゾクする。
そういう面、これからもたまには見せていってほしい。







事件解決










そしてついに、奪われていた最後の記憶がオデュッセウスに返却された。
オデュッセウスにとって何よりも大切で、キルケーの元を離れる原因にもなった「あの人」の記憶。
メディアリリィはおそらく、キルケーのためを想ってソレを奪った。
だがキルケーは、「私が固執しているのは違うんだよ」と語り、返すように迫った。

オデュッセウスからすれば巻き込まれたような形に近く、しかも大事な人の記憶を奪いっぱなし(未遂)となると、普通に考えると激怒してもおかしくない案件だが……彼は最後まで、メディアリリィのことを強く責めることはなかった。理由を問うことはあっても、叱るのは主にキルケーに任せているような感じだった。
このあたり、マジで器がクソデカ過ぎじゃね……?
ここまで無茶苦茶されたのに、「姉弟子を愛しているんだな」くらいで微笑んで済ますとか、聖人君子か?
それこそ、キルケーのことを想ってでもあるのかな。ここでメディアリリィを責めるのは、キルケーを傷つけかねないしな。
うーん、ともかく精神の隅々までイケメンなんだということがよくわかった。
こんな懐が深くて察しが良くて引き際も弁える心身共にイケ魂な美丈夫とか、そりゃモテないわけねぇもん。















メディアリリィも退去させ、迷宮の崩壊も近い。おそらくは特異点自体も間もなく消える。
ここでようやくキルケーは、『完全に記憶を取り戻した』オデュッセウスと話をする覚悟を決めた。
再会直後の狼狽っぷりや、冒険中のツンツンっぷりとはまるで違う落ち着き方だ。メディアリリィの指摘と介入は、結果的にはキルケーにとって、逃げることなくじっくりしっかりとオデュッセウスについて考えて決意を纏める時間を与えることになったのかもしれない。

オデュッセウスと改めて話し合うに際して、キルケーは主人公や仲間たちには先に帰るよう促した。
これからのやりとりを、見られたくないのか……。それとも、「彼と私の問題」だから関わってほしくはないのか。
なんてことない風に、穏やかに落ち着き払って話をしている彼女からは、その感情の意図は読めなかった。







言えなかったこと

最後の思い出










最後の回想は、現在の状況とよく似た夕焼けの中での別れの場面。
感情を抑え込んでいたのに、最後には砕けて爆発してしまったのも、少し似ていて少し違う。

あの時のキルケーは、結局「言いたかった」ことを言えずじまい。告白したかったことを伝えられないまま、去っていく英雄を見送ることしかできなかった。
無言で旅立つ男が振り返らなくなってから、ようやく涙を流すことくらいしかできなかった。
爆発したはずなのに、ある意味では最後まで我慢してしまったのか……いや、ともかく単純に、感情を巧く纏めることができなかったのかな。







本当の気持ち










同じような風景の中で、今度は穏やかに落ち着いて、“本音”を語り合う。
その上で感情のリミッターを今こそ外し、全力で互いにぶつけることを決めた。
生前に出来なかったことを今度こそ行う。キルケーにとっての未練は、『あんな風に別れてしまった』ことに対してだけでしかなかった。

……とはいえ、これは少なからず“女の意地”もありそうだ。
メディアリリィの考えが、百パーセント勘違いだったわけではないとも思う。
ただここで、「メディアには勘違いさせてしまった」と言ってしまうキルケーの強さと弱さが、彼女らしく不器用でとても可愛い。















それを真っすぐに受け止めてくれるオデュッセウスも、本当に良い奴だ。良い男だ。
主人公たちを先に退去させて『他者を介入させない』状況を反映し、戦闘はNPCキルケー単騎でのイベント戦。
相性不利変更や特殊バフもあり、おそらく敗北することはほぼ無い戦闘なんだろうけど、キルケー達にとっては必要な戦いだった。















未練を乗り越え、よりよき明日に進むため!
戦え二人とも!


元カレ元カノの喧嘩(仮)とは思えない色気皆無の光景。スパ□ボ乙。
次回、アイアイエー島プレイ日記最終回!