FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記31 人として人を愛するもの



いよいよ物語終盤、最終決戦!
……と思いきや、意外とまだまだ先は長い。
戦闘の数自体は少ないのだが、『戦闘なし』でのシナリオパートが長い&多く、決戦の気配に高まりまくっている“気持ち”を保持するのがやや難しい面も否めなかった。
プレイ日記20 神々が住まう地」に続き、読んでも読んでもスタミナが消費されないのは、ある意味辛い……!
休憩しながら読み進めれば良いとわかってはいるけど、盛り上がりに水を差したくなくて止められなくなってしまう。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



全能神との戦い

恩寵のカタチ




全能神とついに対面。
最初から“圧”がヤベー……!
居るだけでプレッシャー、笑うだけでプレッシャー。勝てるか否か以前に、戦いが成立するのかさえ怪しい気がする。
アテナ、アレス、ポセイドンに、ヘファイストスやアポロンと、多くの神々の助力や後押しがあるからこそここまで来れたわけだけど、その上でもこれはなかなか……。やっぱ主神って、格が違う。









……と、思ったら、いきなり恩寵が云々言いつつ洗脳済エウロペをけしかけてくる。
か、感じ悪~い! パワハラ~!
いきなりやることが悪趣味というか、俗っぽくなった印象があった。
「ヒトにもたらすものすべては恩寵であり、愛であり、受け入れるべき」って思想は神らしいぶっ飛び感もあるけど、だからといって想い合っているエウロペと双子(やカルデア)に殺し合いをさせようってのは、イマイチ“らしく”ないような気もするけどなぁ。
前回のキリシュタリアとの決別を機に、ゼウスは更に変わろうとしているんだろうか? 人としての情を捨て、より尊大に機械的になろうと思いつめているのか?
それとも、「私だけが狂っていた」のを直し、艦として正しい価値観に戻ろうとしている……?







ともかくVSエウロペ。
てっきり彼女とは戦わずじまいになるのかと思っていたが、そうも行かなかったか。
しかしこの戦闘におけるエウロペは、後衛に配置されているタロスを倒しきってしまうと宝具が一切使えなくなってしまう。
タロスを速攻で撃破できれば後は余裕なので、わかりやすい戦闘だった。





ゼウスの目的






カイニスと、武蔵ちゃんと、主人公との問答の末に、ついにゼウスは真体を顕現させる。
ある意味、主人公たちは彼に認められたのだろう。
小さくか弱い存在でありながら己が力で世界を救わんと足掻く様を、ゼウスは「愚直」であり「眩き輝き」と称した。









実は未だにホームズが呪詛を受け続けていることが発覚したり、ゼウスも改めて彼に対して「その瞳は世界の敵である」と言ったり、空想樹の使い方だったり『異星の神』だのキリシュタリアだのだったり……気になることは色々あるけど、ともかく今この瞬間を耐えきらないことには先がない。
アイテールさえ起動すれば、という微かな希望を胸にひたすら防御を固め続けているけど、誰もが限界に近かった。今まで度々あったピンチの度、なんとか切り抜ける策を巡らせ続けていた武蔵ちゃんでさえ、打つ手がないと表情を曇らせる。









自らが大雷霆を真に振るえば、都市は砕け民草は消え果て、再生することも出来なくなる……とゼウスが語っていたのは「プレイ日記22 新しい明日を夢見て」の頃だ。
だが今の彼は、目の前のカルデア殲滅のため……いや、異星の神に空想樹を奪われる前にとの焦り故にか、強引な手段に打って出る。

『愛した世界の痕跡だけを抱いての脱出』というのは、人間目線では救いでもなんでもないけど、一方のゼウスにとってもさほど幸せな結末とは思えないなぁ。
この星に辿り着いて出会ってしまった『余分なもの』のために原始使命に背き、セファールから世界を守るための強引な機能統合で孤立し、多くの同胞を失い続けながらも秩序を維持せんとし……そんな、「人にとっての神」であろうとし続けた末に至るのがココだというのは、とても寂しくむなしい。だからこその異聞帯、行き止まりの世界なんだろうけど。









もっとも、ゼウスの目的の良し悪しは関係ない。彼のゴールがもしも素晴らしいものだったとしても、我々が汎人類史を守るためには、彼の世界の全てを打破して壊さねばならなかった。
対惑星、対星系、対時空に対概念、なんかもうインフレが過ぎてよくわかんねぇけどハチャメチャにスゲーことが今にも起きそうなそのタイミングで……最後の一押し、ゴールデン・ヒュージ・ベアー号!
そして発動される、大術式・雷電誘導連鎖召喚。
破神ゼウスを成し遂げる存在のひとつ、真紅の機神・汎人類史の軍神アレスが顕現を果たす……!





人の輝き

世界の守護者






最後の触媒としての務めを果たしたカリギュラ。
彼の姿が掻き消えて……ついに、破神の要が召喚される。
古きローマにおける三大主神。ゼウスと並び立つ二柱の神、軍神マルスとクィリヌス。
なるほど、主神には主神クラスを、しかも二つもぶつければ勝てるじゃねぇか的なことか……!?
話は難しいけどやってることはシンプルな数の暴力だった……?







神であり機械であり、愛する民を慈しむ異聞帯ゼウス。
それを倒すために呼ばれたのは、神であり人間であり、愛しき我が子らを見守るロムルス・クィリヌス。
共に神であり、父のようでありながらも、その立ち位置は大きく異なっている両者をぶつけるとは、なるほど熱い……!

思えば現在の我々の戦力は、神々の加護を受けてはいても根っこは“ヒト”ばかりなんだな。主人公とマシュはもちろん、武蔵ちゃんもカリギュラもホームズも、カイニスだって海神の愛さえなければ普通の人間だった。
そこにロムルス・クィリヌスという神霊ではあるが人間でもある存在が最後の戦力として加わるとは、『破神を成すのは人間だ』というゴールへの駄目押し感が半端ない。
キメキメに決まってんなぁ。
……と、この日記を書いている時点では理解と納得に至っているけど、プレイしている最中は圧と雰囲気にただただ流されるだけで何も考えてなかった。
オリュンポス終盤、情報量がメチャクチャ多くない!?









ゼウスとキリシュタリアは“神の時代を復活させる”点において同志だったが、己が民の扱いに関してだけは、彼らの意見は割れていた。
キリシュタリアは、神妃エウロペやカルデアらの手でゼウスが思い直してくれることを密かに願っていたのかもしれない。

しかし結局、それは成し遂げられなかった。エウロペの処刑を定めた際、あの時はまだ少しは通じ合えているように見えた彼らだけど、追いつめられたゼウスにはもはやエウロペの言葉はまるで届かず響かない。
悲しいなぁ……。ゼウスがエウロペに放った、「ヒトを愛する神は壊れ果て零落した神のみ」って台詞がスゲー悲しい。他でもないゼウスが、そういう優しい神だったはずなのにな。





『原初の父』






異聞帯の王は倒した。 だがその意志と計画を継ぐべく、機械神すべての源であり大本……天球型時空要塞カオスが、「こちらを覗く」。
ゼウスが背きながらも、最後には抗いきれなかった原始使命。もはや意味も意図も曖昧だろうに、『虚空』を意味する原初にして最大の神は、異聞帯を含めた惑星の地表を取り込み、星の海へと再び旅立とうとしている。
もはや大西洋異聞帯どころじゃない……!
シンプルに地球がヤバい。異星の神とどっこいどっこいじゃない?
どいつもこいつも雑に地球を破壊しようとする~。







ゼウスとはまた次元の違う脅威に対し……唯一立ち向かう力を持っていたのが彼女、武蔵ちゃんだった。
『窓』、『空間の穴』、すなわち虚空の概念。
彼女が感じ取っていた「まだ斬っていないもの」はここにあった。
だがそれは……。







時空の放浪者だった彼女にとってのゴール……と言えるほど、心地いいものでもない。彼女にだってきっと悔いは残っていた。
最後まで笑っていたけど、それは彼女の強さ故だろう。
武蔵ちゃんはいつだって、我々が想像する以上に強い。強く眩しく美しく、格好いい。