FGOイベント サーヴァント・サマーキャンプ! プレイ日記12 謎解きは眼鏡の力で
『CCCコラボでの超極悪ラスボス』からの『大奥でのまさかの味方』を経て……今回の水着キアラがどういった立ち位置になるのか、最初のうちは私には読めなかった。
また敵側に回るかもしれないし、水着なら明るく味方寄りかもしれない。だがどちらにしても、以前のイベントと印象が被りかねないという危険性がある。
どう調理するのか実を言えば不安半分期待半分だったが……キアラ周辺を本家本元奈須氏が担当すると聞いてからは安心・期待百パーセントになっていた。公式発表以降、ウッキウキワックワックで水着イベント開催日を楽しみにしていた。
そして、結果!
事前の予測と期待をはるかに上回る、かわいくて面白くて可哀想なキアラをたっぷり見せてもらった……。
サバフェスに匹敵する最高の夏だったぜェ……。
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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています
目覚める人魚
『館にいる女の子』
洋館におけるホラー担当者……というよりは、登場人物の一人だったナーサリー・ライム。
そもそもの成り立ち故か他のホラー配役者(ファントム等)と違って普段とあまりイメージに差がなく、終始大体いつものナーサリーだったような気がした。ファンシーな外見で意外とエグいことを言ったりやったり敵側に立ったりするナーサリーの通常営業感。
ここでナーサリーライムが『リリィの待っているおはなしのタイトル』についてハッキリ口にしてしまったのは、殺生院的には想定外だろうか?
そもそもなぜナーサリーは知っていたんだろう。ロリ状態で記憶が曖昧なせいで、うっかり打ち明けてしまったのかな。リリィちゃんギリギリセーフ。
例の『おはなし』といえば、マイルームでも昔からナーサリーライムは触れていたっけ。
快楽天顕現
洋館やナーサリーライムを利用して、狙い通りの“復活”を果たした殺生院キアラ。
その仕組みや記憶・狙いetc、まだまだリリィについては謎が多く残っているけど、ともかく“大人”としての殺生院が顕現したのは現実。
変身による一時的な復活ではなく、完全復活を遂げたように見える。うーん、ヤバげな奴を起こしてしまった匂いしかしねぇな。バッドエンドのヨ・カ・ン!
そもそも“大人”なキアラがカルデア勢の目の前に現れたこと自体、これが初めてでもあった。
プレイヤー目線では初日の湖畔を始めとする様々な場所でチラホラ姿は見えていたけど、この特異点において主人公やマシュが水着キアラと明確な直接対面や会話をしたことはなく、それどころかリリィとの初対面時は“殺生院キアラ”という存在自体を知らないような反応をしていた。
CCCコラボを通過していない可能性云々というメタな理由故か、特異点特有の記憶障害が原因なのかは未だに不明だが、ともかく主人公やマシュにとっては『殺生院といえば、リリィ』状態。
キアラとはこれが初対面な認識となり、結果……。
何気ないマダムが
魔性菩薩を
きずつけた
ブチ切れ寸前キアラさん
年齢をイジるネタはやりすぎると毒ではあるけども、今回のキアラについては反応が純すぎてむしろ萌えたな……。萌えつつクソワロタ。
CCCコラボでもちょっとあった要素だけど、更に反応がわかりやすくなっているというか『笑顔で汗でややキレ』なんてベタな対応しちゃうあたり、夏キアラのテンションの高さ(浮かれ度合い)がなお伝わってくる。
はしゃいでいるところに水を差された感。アゲからのサゲという高低差。こんなの笑わずにはいられない。
ちょっとかわいそうな殺生院キアラって、サイコーですね。
「夢を誑かす女性」
マダム疑惑でややコメディな空気になりかけたが、殺生院キアラの所業はかなり悪質。
他のホラーパートとはやや毛色が異なったスマイリングホテル編にて、レジライ達を悪夢の中に捕らえた犯人は彼女だったか……!
『なんだかんだで味方かな』とここまでは予想していたので、ちょっと驚かされた。
ウィリアム・テルの件に関してはマジでおこですよ。どんな事情があるにせよ、お痛が過ぎる。
……けど、この程度の“性質の悪さ”は、むしろキアラらしいと言えなくもない。
最初から最後まで素直に百パーセントの味方側なんて、むしろキャラブレと思われかねないだろう。
大奥事件は例外中の例外。だからこそ「ご指名、ありがとうございましたマスター」の瞬間が映えるわけで。
本性を現し、キアラはその場から消えた。
彼女本人が犯行を自供した以上、夢と悪夢に関してはキアラが主犯で間違いないのだろう。誰かの罪を庇う必要もなし、性格でもなし。
……ただ、彼女以外にも“敵”は確実に存在する。
マシュたちが未だに殺生院キアラについて、『初めて出会った、殺生院リリィの謎の親戚』という認識しか持てずにいるのも奇妙だ。
アビーの件も未解決だし、前回ラストにいよいよほぼバラしにかかった【主人公】の問題も……。
急展開
“気付いた”ことで攫われたマシュ
翌朝、事態は大きく動いた。先日と同じ認識障害が主人公とマシュを襲うが、ついに彼らは異常の存在に辿り着く。
確かな違和感や矛盾に気付き、正体をハッキリさせるべく動き出そうとするが……会話は途中で途切れ、マシュの姿が消えてしまった。
今までにないタイプの緊急事態。
ついに“敵”は、直接的な手段に出てきた。
マシュのピンチだ! 大変なことになった……!
……そんなシリアスかつミステリーな空気を、今日もこの人は蹴散らして踏み荒らしていくんだなぁ。
つくづくホラーやサスペンスの似合わない女・虞美人様。
宝具開帳(偽)
大英雄シグルドさえも騙しとおした、敵の策略。
細かい矛盾や違和感を認識障害でねじ伏せ、真実と敵の正体を覆い隠していたミステリーベール、特異点を包む謎の霧を……今!
シグルドの宝具(思い込み)が晴らすッ!!
いけっ、『
…………眩しッッ!!!!
時間軸の違い、並行世界、夢と現実の違い……色々な可能性が考えられていたけど、結論はシンプル。
この特異点に到着してから、ずっと付き纏っていた“違和感”について、ようやく答えに辿り着くことができた。
う~ん、なるほどね……!
全く予想できなかった方向性ではなかったが、予想にない答えを作ることが目的なシナリオわけでもなし、結果的には謎解きとしても程よい難易度だったように感じる。ヒントの与え方や新情報の出し方も丁度よくて、推理・考察を楽しめる&答え合わせでも楽しめる良バランス。
主人公の性転換はわかりやすかったけど、『エネミーの名前がたまに変わる』とか『ドロップアイテムが違う』とか、この“オチ”の日に向けて細かい部分までこまめに差を増やしていった感じも面白かった。
演出やゲームとしてのシステム含めた色々な要素が、絶妙な具合で噛み合わさっていたと思う。
特異点の謎や黒幕の策略を見抜いたシグルドの眼鏡も、虞美人増加現象についてはお手上げでワロタ。
まぁ先輩だから……死んだついでにたまに増えても、そうおかしくはないかなって……。