イブニクル2 プレイ日記23 戦争も友情も、空しくて悲しいものなの




パトリオットが嫁になった時点で、三公爵全員の嫁入りはほぼ確定の流れになったように思える。
最初に出会ったロナだけはまだお預け状態だけど、まぁそのうち巧い具合になんとかなるのだろう。
しばしば忘れそうになるが、そもそもファースト嫁だったカノも辺境伯なんだよな。
辺境伯』はてっきり他にも複数人存在するのかと思っていたけど、今のところはカノくらいしか居なさそうでもある。
そう思うとカノも十分にお偉いさんだ。
マジで嫁世界征服を狙える位置。

 





※イブニクル(1)とランスシリーズのネタバレを含む可能性があります







カノとヒイラギ

ヒイラギ、我慢の限界





船の改造とシャロの作戦のため、イカナーゴピラミッドの鍵ちょ~だい!
……と、軽い感じで“ヒナアラレ”に戻ると、ヒイラギにガチで怒られてしまった。
まぁ、そうなるわな……。
今章冒頭の時点でヒイラギは戦地に関わることに否定的な立場だった。それを説き伏せて出ていったのに、連絡もせずに長らく行方不明で、揚げ句の果てに「あー忘れてた。ところで鍵どこ?」とか……改めて考えてみるとヒドすぎるな。草。
そりゃヒイラギじゃなくてもキレるよ。
むしろヒイラギだからこそ、キレ方が静かに見えるだけだろう。










カノとヒイラギは強い信頼関係で結ばれているようでもあるけど、変にお互いに遠慮して距離を持つところもある。
それが今回、ヒイラギの怒りを更に煽った。
カノはヒイラギの気持ちを正しく理解しきれていないし、ヒイラギも素直になれないし……で、交渉決裂。

戦争の危機が目前に迫った今、身内で揉めてる場合じゃないと言いたいとこだが、そもそもここまでの事態にしたのは自業自得なわけで。
ま……しゃーないすわ……。
素直にヒイラギにごめんなさいしない?















VSヒイラギ!
……つ、つええぇぇ~~~~~!!
ってか素早すぎない!?
ガンガン連続攻撃してくるし全体攻撃もあるしで、かなりキツい。
ピヨらせて凌ごうにも、ぜんっぜん効かねぇ!
キャラ的にチートっぽいし、戦ったら強そうだな~とは思っていたが、まさかここまで強かったとは……。

パターンを読んだり凌いだりするのは諦めて、完全に前のめりの速攻でなんとか勝利。カノ・ヒイラギ間のトラブルも無事に解決できた。
落ち着いて話し合えば、互いに互いを思いやっているからこその擦れ違いだとすぐにわかる問題でしかない。二人とも真面目な喧嘩なんだけど、やっぱりどこか姉妹喧嘩じみた微笑ましさのあるやりとりでもあった。







クール系のお嫁さん










そしてヒイラギの作戦通り、彼女はアレクの新たな嫁となった。アレク個人というより、カノを始めとする横の繋がり目当ての結婚っぽいので、ヒイラギの反応は終始クール&雑。
全然愛を感じない……だが、そこがいい!
これから始まる感じが燃えるし、その“つれなさ”が新鮮だ。本作はデレデレチョロイン率が高いので、これくらいクールに躱してくれるヒイラギはすごくレアだし付き合っていて楽しい。
××シーンになると鉄面皮が崩れるのも、隙を感じさせて嬉しくなる。

……しかし、ヒイラギの“妹”については完全に予想外だった。真面目に推理もしてなかった。
まさか二人がそんな関係にあったとは……。確かに、カノよりも先に彼女に抱き着いていたり、最近になってようやく「あれっ」と思うことはあったけど、少し前までは意識すらしていなかった。
序盤からあんな感じだったっけ? きっと憶えてないだけでそんな感じだったんだろうな。カノを鈍感とか呼べない。

もっとも、彼女たちの関係についてはまだ明言されたわけでもなく、主人公も周囲も気付いていないようだ。後に改めてネタバレ場面が用意されているのだろうか?
序盤から怪しげな伏線が蒔かれてる感じの“父親”が、いよいよ関わってくるとか……?







戦争を止める方法

女たちそれぞれの戦い方










ヒイラギとの一件を即嗅ぎ付けたブラウニーにはちょっとワロタ。
ここまで好き好きラブコールされているとなんだかんだで嬉しいし、話していても楽しいし頼りにもなる良い女だ。
あとは体型さえ通常サイズなら、なんの問題もないんだが……なぁ。
さすがにこのデフォルメ体型、お人形さん相手だと思うと……なぁ?

ともかく、ピラミッドパワーを追加したことで船の強化も無事終了。準備万端。
シャロ脚本の作戦が幕を開けるぞ!















……と、その頃、ペトリさんがまた無茶をやろうとしていた。
あ、あの人は……!
いつもいつも、自由すぎィ!!

いやでも、間違いなく特別な人ではある。呆れたくもなるけど、彼女は本物なんだろう。本気で世界や民のことを考える、性善説を最後まで信じられる人なんだろうな。
危なっかしいし周囲を心配させたり迷惑をかけたりすることもあるが、そんな彼女が居てくれるからこそ救われる人や場面も多くあるに違いない。















現に今だって、ペトリは無力なりに何かを成そうとしていた。ゴウが目を覚ますためのきっかけを作ろうとしている。
御三家裏切り発覚から今まで、ゴウには幻滅しっぱなしだったが、ここに来て初めて可能性が見えてきたような気もした。都合の良い説明だけを受けて言いくるめられていただけというのなら、まだ情状酌量の余地があるかもしれない。

あと、この二人……っつーかゴウって、よく考えたらペトリさん的にドストライクか?
スパルタンにとってのゴウが兄ではなく『弟』で、利発そうだけど選択肢を誤ってしまう『子供』としての面が強調されていたのは……す、全て、この時のための伏線だったのか……!?
ショタコンが世界を救う可能性。







引き裂かれた友情










ペトリの行動はあくまでも彼女個人の思想によるもの。
シャロが用意した作戦は、ここからが本番だった。
前々から、急に写真を撮りだしたり不自然な行動が気にはなっていたけど……まさか、最初からこのつもりで……?















お、男を巡って、女同士の友情に皹が入ってしまった……! というより、そもそもお互いにうっすら思ってたんだな!?
演技の台本だと思っていた悪口の数々は、無から生じたものではなかったと明らかになってしまった瞬間。
戦争は怖いし、戦略級スキルの応酬も怖いけど、一番怖いのは陰湿な女たちの念なんですね。

シャロの発想含めて、女の怖さと生々しさが出まくっている恐ろしい場面だった。
女性キャラには百合百合友情でキャッキャウフフしていてほしい、と夢見るプレイヤーのハートをグチャグチャにしてくじゃん。
やめろ……もうやめてくれ……!