FGOイベント 虚数大海戦イマジナリ・スクランブル プレイ日記04 潜水艦という密室




キャプテン・ネモ本人はネモであることを決めた時点で『男性体』になった、と彼のマテリアルには記載されている。
一方で、ネモ自身から「ネモシリーズは少年体と少女体がある」とも言われている。これ重要!
どのネモが男の子でどのネモが女の子なのか……。本人の発言(男がよかった、自称お姉さんetc)を丸ごと信じて良いのか、それとも実は真逆だったりしうるのか……。
正確に明かされないからこその浪漫ってあるよね。これが猫箱理論ってやつだわ。理解した。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







ゴッホと仲間たち

艦内デート










孤立しやすく篭りがちなゴッホと親交を深める為……“デート”開始だ、ぜ!
ゴッホは明らかに人間関係構築を苦手としていそうなタイプなので、間に立って色々な人物と繋いであげるのはかなり重要な仕事。
こればかりは、同じ新人フォーリナーである楊貴妃には難しいだろう。この艦に乗った人々にとっての中心人物かつマスターである主人公の出番だ!















何気ない日常シーン(デートシーン)でもあるが、こうやって築いたひとつひとつの関係性や交流は、後になって効いてくるに違いない。
間もなくゴッホの扱いについてネモ内で意見が分かれた際、この場面でゴッホ達と直接会話したエンジン&ベーカリーが『ゴッホ擁護派』の立場を取ってくれた場面なんて、まさにそのひとつ。
ピコハンで遊んだり食事をしただけの、交流自体はほんの短い時間だったけど、彼女たちはゴッホの味方になることを選んでくれたんだな。嬉しいよな~。







割れた意見





“デート”を経て、本人曰く楽しすぎて「咲いちゃった」ゴッホ。
普通の色だった肌は青く染まり、立ち絵の向きから衣装までも大きく変化して、更にクラゲみたいな奇妙なものを背後には背負い始めた。
第一再臨ではかろうじてゴッホらしかった部分が大幅に減って、狂気と異形成分が増えたような危うい雰囲気だ。
うんうん、見ての通りゴッホだネ! ……は、やっぱり無理がある!
むしろゴッホから遠ざかりまくってない?
人間やめようとしてないか?










物語中でのサーヴァントの再臨は単なる強化や着替え程度に扱われることも多いけど、フォーリナーかつ正体不明なゴッホについては軽く見逃すべきではないとネモから忠告を受ける。
まぁ……見るからにヤベーもんな……。色々と進んでしまった感、半端ねぇもん。

再臨理由etcは現時点では不明だが、『成長してしまった』のがあの姿だとしたら、このあたりで留めておいた方がいいかもしれない……というネモの主張は真っ当だ。安全確保を最優先に考える彼の立場ならばそう言いだすのは当然かつ健全でもある。
完全成長しきったらどうなるのか、主人公にもネモにもおそらくゴッホ自身にもわからないわけだし。

ゴッホは見るからに不安定だし躁鬱の変化も激しいキャラクターだ。
そして彼女の“正体”がわからない今、彼女の抱えている不安と不穏はそのまま我々の不安と不審に繋がりやすい。
密閉空間での遭難状況というストレスも相まって、このあたりの空気感は絶妙だった。










意見が割れた、決闘だ!
……というこの場面。
『喧嘩して勝った方の主張を通す』という行為自体は原始的なのだけど、そこに至るまでの経緯と決闘後の対応がとても好ましかった。
ネモの考え方も主人公の考え方も間違っていないし、それぞれ相手の意見を理解した上で自身の主張を通そうとしている点が、まず素晴らしい。
それでいて形としては対立構造だったのに、結局は誰に責任を押し付けるわけでもなく、皆で協力して取り組んでいくって結論に達するのも良かった。こんなオトナな対応、そう出来るもんじゃない。ネモは凄いなぁ。

ってかネモ、本当に魅力的だよ。決闘前後のやりとりも「秘密の首脳会談」での会話も可愛いし格好いいし優しいしで、何度目かわからないネモの良さ再確認。
今回のイベントのメインヒロインはゴッホだと思うけど、ネモも揃ってダブルヒロインって認識でもいいのかもしれない。
……むしろ、ネモこそが第二の主人公枠と呼ぶべきなのか? ゴッホ・ネモ・マスターのトップ3構造?










言うまでもなく本作【主人公】であり、今回のエピソードでも主役になるであろうマスター(=ぐだおorぐだ子)についてだが……ちょっと前から思っていたのだけど、今回の彼(彼女)は結構キャラが濃いというか、主張強めな感じが目立つ。
【主人公(ぐだ)】の描き方はライターによって大きく変わることが多いけれど、今回のイベントシナリオにおいては『選択肢になっていない選択肢』『既に決まっている流れ通りの選択(台詞)』が特に多い印象だ。
それが好みか否かは人によっても別れるので良い悪いとは語れないが、たまにリアルなプレイヤーを置いてきぼりにするような流れになりやすいのはちょっと気になるかもしれない。
このあたり、何か理由があるのだろうか。それともやっぱり、ライターのクセってだけなのか。







潜水艦パーティー

くつろぎの時間










ゴッホについては決闘&話し合いの末、『今まで通り仲間として扱う』ことで決まった。
不安もあるし、未来が明るいってほどではないけど、皆一致団結して生還を目指すという気持ちに変わりはない。
そこで……今までの各々の頑張りへの御褒美&決起会開催!
深海でのパーティータイムだ!















楽しい~! キャッキャッ!
潜水艦でのパーティータイムってなんでこんなに楽しく感じるんだろう。普通のパーティより質素なはずなのに、妙にワクワクするというかテンションが上がる。
普段は厳しい規律の元、緊張感を持ってヒリついているからこそ、少しだけ気を抜くことができる時間が物凄く魅力的に見えてくるのかな。フルメタを思い出すイントゥザブルー。

前々から思ってたけど、楊貴妃のたまに中国語混ぜちゃうムーブって本当にサイコーだよ……。
シャンプーがキライな日本人なんて居ねぇもん。中華娘々我愛你。







ゲンジ・ニンジャ










とはいえあの場面、単に楽しく愉快なだけのパーティタイムってわけでもなく、ネモと頼光は密かな策を巡らせてもいたらしい。
余暇の時間でも気を抜かないとか、二人とも頼りになるなぁ。
特に頼光さん、格好いい! 内偵役としてバッチリ仕事をこなしつつ、『マイクを握ると離さぬ頼光』の悪名が轟いてしまったと嘆くところも可愛くて、これも一種のギャップ萌え。
影の風紀委員要素がこんなにも真面目な意味で役立つなんて、ほぼ初じゃないか?