FGOイベント 聖杯怪盗天草四郎 プレイ日記05 追加戦士、渡辺
今回の物語は良い意味でシンプルで、軽くて楽しくて、「面白かった!」で済ませられるような内容だった。
重厚でシリアスなテキストも無論大好物だが、これくらいライトな読後感もザ・エンターテイメントって感じで良いものだ。
それでいて、要所要所では“天草四郎時貞”という複雑で難しい男について丁寧に掘り下げられてもいる。ファン以外には気付かれ辛いくらいにサラッとしているのに、よくよく読み込んでくると重さや怖さが見えてくる感じがいかにも天草らしい。
『カルデア怪盗団物語』としても『天草四郎幕間3』としても、とても良い出来だったなぁ。
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
増えるストレスと緊張
天才鑑定士少年
カルデア総勢挙げての情報捏造作戦は予想以上の大成功!
先日からの今日で、美術館側の見る目もコロッと変化して、館長の元にまでわりとすんなり辿り着くことができた。
相手側も慎重に『天才鑑定士ボイジャー』の眼力を裏で図ろうとしていたようだが、気配遮断持ちのアサシンの居る我々の方が一枚上手。ククク、モブスタッフの低姿勢っぷりが気分良いぜ。俺(の仲間)TUEE。
我らがボイジャーきゅんの演技も想像以上にナチュラルで良い感じ。
元からフワフワした雰囲気の神秘的な少年なので、年齢にそぐわない大人びた駆け引きや知識の深さも「これが天才少年ってやつか……」と圧倒されて受け入れやすい下地が整っているような気もする。
オッサン職員や館長を相手にしても堂々と立ち回るボイジャーさんかっけぇっす!
俺たちの弟は頼りになるなぁ。これが噂のスパダリってやつなのか……? 違う?
緩急自在
謎めいた天才鑑定士少年。怪しい中国人女性。彼女が持ち込んだ英雄の遺物と思われるアイテム。更に例の“予告状”……。
どこがどう作戦に効いてくるのかは現時点ではよくわかっていないけど、全てが美術館側にストレスを与えていることは確かだ。
ストレスと緊張、疑惑や心配、色々な感情が巡った結果として相手は疲弊していく。そんな緊張状態が続けば、いつかはどこかにミスが生じる。
そして天草やアラフィフは、そのミスが生じる箇所さえも操り把握しようとしている……のか……? 凄~。怖~。
まだまだ作戦の全容が把握できたわけではないが、天草たちが何をやろうとしているのかは漠然と見えてきたような気もする。
このあたり、気分的にはほぼ読者。単純にウキウキワクワクしつつ読み進めていた。
追加戦士の正体発表
……と、ここで追加増員の準備完了。
そういえばそんな話になっていた……けど、この段階で今更、どんな登場人物が必要になるのだろうか?
前回にも話題に上っていた追加人員の正体は、やはりオープニングムービーにも登場していた渡辺綱。
そしてその傍には更にもう一人……。
コラムに続く激務!
突然のダブルデスマーチが特に罪もない劇作家を襲う!
……って、お前はこっち側だったのか。
てっきり相手側の『キャスター』こそが彼かと思っていた。
確かにオープニングでは綱と並んで登場していたので、味方側ってのに納得はしやすいが……だとしたら、敵の『キャスター』は更に別人?
ネタバレオープニング、全ネタバレじゃなかったのか!?
えっじゃあ敵キャスターって誰さ!!??
怪盗の夜
霊 衣 お く れ
いよいよやってきた本番当日。
怪盗モリアーティとやらが予告した怪盗時刻まで残り二時間となったが、さしあたり館長が気にしているのは例の『荊軻の短刀』。聖杯泥棒については、サーヴァントで十分に迎撃可能だろう程度の認識かな?
ここで館長に怪盗接近を警告するために現れたのは、全身伴っては初登場となるモードレッドだ。
オープニングでわかってはいたけど、斎藤やキャスターと共に聖杯部屋で待機している警備鯖はやはり彼女だったらしい。口が悪いので、台詞のみ登場の時点ではてっきり男性鯖かと思ってた。アポクリファからの縁を想えば、天草を一目見て警戒して「頭のいいニトロ」呼ばわりしたのも今更ながら納得だな。
荊軻と揃ってちょい中性的&格好いい系の女性で固めているのは、一応ホワイトデーイベントな空気の中でも異物感なく馴染んでいる。
ぶっちゃけモーさんはバレンタインよりホワイトデーの方が普通に似合う気がする……ってのは言わない方がいい?
いきなり宮内庁職員
贋作か真作か曖昧だが見逃すには惜しい短刀。
その処遇に悩みつつ判断を下しあぐねていた館長の前に現れたのは、突然の宮内庁職員だった……!
……出オチか?
渡辺綱、一世一代の全力一発芸。
ある意味ではガチだし、嘘ではないけど!!
綱の性格と真顔が合わさって面白すぎるというか、いきなりなんかこう、ぐだぐだな匂いがしてきた。
もはやギャグじゃん。それっぽい話をしているけど、イマイチ頭に入ってこないんだが!
館長といい綱といい登場人物が真面目なツラしてる分、寒暖差がエグすぎる。
笑っていい? いいよな?
そして全てはハチャメチャになっていく
「宮内庁の渡辺」の登場は、更に館長の精神状態に負荷を与えたはず。
林梓雨の持ち込んだ“荊軻の短刀”について百パーセントの信頼を持てたとはまだ言い難いだろうが、『林梓雨が捕まったらアウト』という時間制限まで設けられてしまったことが、館長から悩み迷う暇を奪った。
そこへ天才鑑定士少年による『それっぽい解説』の後押し……。
事態は我々の期待通りにどんどん転がっていき……
更に、館内で暴れ出す宮内庁の渡辺!(※超迷惑)
更に更に、予告状通りに現れた怪盗モリアーティ!!(※日本人)
メチャクチャ!!
もうメチャクチャだぜ!!
今まで丁寧に丁寧に計画や準備を仕込んできたのに、ここに来て急に雑にドヤドヤワイワイするじゃん。
館長じゃなくても「く、こんな時に……!」ってなるし、普通の人だったらもっと混乱してる。見てるこっちもちょっと混乱してるし笑っちゃってるよ。
だが、狙いはまさにこの“混乱”……!
マジなんだがギャグなんだかわからない空気の中、グチャグチャでグダグダな雰囲気に流されきるまいとした者もいたが、ここまで混沌とした状況下では即座に反応も判断もできない。
この“ワヤクチャ感”さえも天草の計算だったと思うと……はえ~としか言えん。凄いねぇ~という一般人の素直な感想!
次回、聖杯怪盗イベント感想最終回!