ランス・クエスト 延長戦011 あなたと風になりたい



仲間が増えてきてカリスマも増えてきて、それぞれの技数や編成を組み直せる回数と睨めっこしながらグルグル面子を回してクエストを攻略して……ってなっていく、“これくらいの時期”って超~~~楽しい。一番楽しい。

だがワールド移行していくと、どうなっていくんだっけ?
満遍なく育てていくより、特定のユニットだけをガチガチに育てて『後ろから応援(指導)』要員を増やしていくべきなのか……? まぁ早すぎる心配なんだが。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります





八甲田山での再会

子鹿の近況






引き続きクエスト『八甲田山』攻略中。
このシナリオでは戦国ランスの不幸系陰陽師眼鏡・山中子鹿もちょっとだけ登場する。
お家再興のために相変わらず苦労しているらしく、今は八甲田山で道案内のバイトをしているようだ。

「織田家の異人」としてランスと知り合っているようだし、嫌味っぽくお家再興中を連呼するあたり、仲間に入った(キャラクリも?)のが正史の流れなのだろうか?
少なくとも毛利家制圧時の酔っ払い××は通過済みっぽい。
ただし肝心のランスはびっくりするほど子鹿のことを憶えてはいなかった。さすがに哀れすぎて草。







でも笠地蔵じみた新グラフィックが用意されているだけで好待遇なのでは……?
3GなどのJAPAN系サブキャラは基本的に戦国グラフィック使いまわしだし、比べれば圧倒的に待遇は良い。 直江愛なんて顔出しすらないんだぞ! 使いまわしグラで良いので、愛とも会いたかった(※本音)。

『八甲田山』クエストは道を間違えると即遭難&クエスト失敗になるため、子鹿の道案内は重要。
雑魚の強さに撤退を繰り返していると、うっかりスキップして道案内を聞き飛ばす危険性もあるのでプチ注意。





謙信、その愛




その頃の謙信。
彼女はJAPANが平和になった今でも大陸や魔人のことを見据えて、「有事に備えて」もっと強くなりたいと厳しい修行を続けている。
肉体面はもちろん、鍛えたいのは精神面……ランスに会いたい、とたまに思ってしまう心の弱さ。
他人からすれば(じゅうぶん自制できているんじゃ…?)としか思えないが、謙信的にはまだまだ修行が足りないということになるらしい。

正史でのランス・謙信の別れ方は直接描かれたわけでもなし、謙信RTでのそれとは違う状況だったのだろうが、謙信のメンタル面では近い感じなんだろうな。
「風」であるランスを素直に爽やかに見送って別れて、想い続けるだけで幸せに感じられる……というのが、謙信の基本的な姿勢なんだろう。ピュアで献身的。









会いたいと思ってしまう心を修行不足と捉え、弱さを断ち切ろうとしていた謙信だが……ランスと再会した瞬間、目からは一筋の涙がこぼれた。
謙信らしい喜び方だ。高まる感情に気持ちが追いつき切っていないようでもあってカワイイ。

そしてこの場面、ある意味では謙信RTエピローグの“つづき”っぽくもあるよなぁ。
風の再来を待つと選んだ帝・謙信の元にも、いつかはこんな感じで何気なくランスが現れるのかもしれない。
IFの未来をちょっとだけ覗かせてもらったようでもあり、興味深い。





レベル1によくなる女

帝の可能性、不発




八甲田山での修行+αなシーンで、もうひとつ注目したいのがクルックーが発見した怪しげなアイテムについて。
まさに謙信ルートを思い出す流れでもあるが……ここでクルックーが見つけたのは『先端に金の飾りがついた細長い布』だった。あれっ、剣じゃないのか?

同じような洞窟なので記憶が混ざっていたけど、謙信ルートで剣(=帝ソード)を手に入れたのは佐渡の雪山。今回は八甲田山なので、そのまま日本を当てはめるとするとJAPAN地理的には奥州あたり?
ハチマキというと、謙信ルートでは……えーと、煉獄が手に入れた物か。あの時は信濃の遺跡で見つけたから信長に献上するって話だったっけ。
「戦国ランス プレイ日記137 そろそろピクニックに行こう」あたりでメモってた。









ハチマキは「バランスブレイカー」としてクルックーたちに密かに回収されてしまった。
確か最終的には返還されたような気もするが……ともかく、一時没収。いつかのように帝レースが開催されることはなく、この場では終わってしまった。IFの運命の分岐って感じで面白いな~。

一方、ランスも目的通り謙信との××を達成。JAPAN最強の女戦士は一夜にしてLV1になってしまった。
モルルン原因とはいえ、これもまた謙信ルートを思い出す流れだ。
強すぎるからこそLV1にされやすい女。なのにす~ぐ昔と同レベルに鍛え直しちゃうんだから狂ってら。







鍛え直すためにも、ランスの冒険に同行決定。
上杉謙信、仲間入りッ! ヒャッホー!!

この場面での謙信の台詞ひとつひとつも実に良かった。
まさしく謙信RT後日談かつ、そこから更に謙信が一歩前に進んだような感じだ。
帝となって、ある意味ではJAPANに縛られることになった謙信RTとはまた少し違う、彼女の新たな可能性……。
風を見送るだけでなく、『自分自身も風になる』ことを覚えて学んだ謙信は、きっと更に強くなるんだろう。
良い話だ! 謙信RTとは異なる謙信の未来として、とても良い落としどころだと思う。
言うまでもなく謙信RT帝謙信も大好きなキャラクターだけど、帝にならない正史謙信もすごく良い。ランスに影響を受けて世界が広がっていく姿は、謙信らしくありつつも新しい感じがする。


そうして世界を知っていった謙信が至るのが、海ルートのシーラ居ないverでのイベントシナリオなんだろう。
謙信関連のテキストを戦国・ランクエ・ランス10と改めて読み直したことで、今更だけどなんだかすごくしっくり来た。
謙信というキャラクターの魅力の多くは戦国ランス内で描き切られて、それ以上広げるのが難しかったという話も聞いたけど、難しいなりに良い塩梅の位置に落ち着いたんじゃないかな……と今になって思う。







ともかく……祝・謙信加入!
最強クラスのアタッカー、ファイターだ。
どう育てるか悩むな~!
得物はやっぱり剣として、どこをどう伸ばしていくか。

性能的にはボス戦向けな気もするけど、汎用性を考えると探索・雑魚用のスキルも覚えさせたいしなぁ。
まーどうせ今はLV1なので、育て方を真面目に考え始めるのはもうちょっと先にはなる。





本題の前に、氷鑑賞




続いてもう一人JAPANキャラが加入するクエストを選択。
シナリオ始まって、まず最初に出てきたのは氷漬けなシィルだ。
『八甲田山』クエスト序盤でも話題には上がっていたけど、実物が出るのはこれが初……だったか?

戦国ランスで魔王の氷に封印されたっきり、そのままなシィル。
服装はJAPAN時代のお馴染み和服で、髪のモコモコも和風に結わえられている。
ランス10でゴニョゴニョでゴニョな時期とは微妙に違う氷漬けスタイルだ。







シィルを解放するのが今のランスにとっての寄り道目標。
シナリオ中ではしょっちゅう「あ、忘れてた」となる氷漬けシィルについて、普段のランスは後回しにしているし強がってもいるけど、こうして二人きりになると心の奥底の不安が少しだけ表出しているように見えなくもない。

氷の中の彼女を眺めたり悪口を言ったりするとスッとする……というのは、戦国ランス正史ルート末期を思い出す。
定期的にやらないと行動回数が減るからね。