FGOイベント アキハバラ・エクスプロージョン! プレイ日記07 愛を知るものたち




数の多さ&休憩システムとの相性の悪さに泣かされたが、高難易度弱って感じの制限クエスト(裏AKIBA)自体は面白かった。
ああいった制限系ってかなり久しぶり? 指定される条件の中で編成を考えるのはわりと楽しい。
種類もいっぱいあったうえ、キュケオーンラーメンからヒーローショーまでネタも幅広く作りこまれていたのが良かったぶん、ユーザーによっては回収しきれなさそうなのが勿体なくもある。
『脱出の館』とか、もうちょい詰めればネロ祭超高難易度クエにも採用されそうな面白アイデアだった。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







頂上へ

秋葉ねろ、最後の忠告










秋葉原タワー40階。いよいよ頂上が見えてきた中で我々の前に立ちはだかったのは……三度登場、秋葉ねろッ!
出現時のねろボーイズの掛け声が完全にほっちゃん仕様で草。
一昔前のネタ、くらいには思っていたが、調べてみたら2004年の出来事だったと知ってビビった。
嘘だろ……。2004年って17年前……? えっ、17年って何……??
しばし真顔になり、少し俯く。










ついに予想通りのバトル展開にはなったものの、キャピキャピしたノリを最後まで崩し切らなかったあたり、本気で争う雰囲気ではない。
ねろの真意は未だにわからないけど、ともかく敵意は感じ辛いんだよなぁ。敵意どころか、むしろ好意的? その好意がカルデアに向かっているのかガラテアに向かっているのか秋葉原に住むウィッシュメンすべてに向いているのか……ねろは誤魔化しているけど、やっぱり特に気にしているのはガラテア個人のような気がする。

「キミ(ガラテア)を先に進ませないほうがいい」という彼女の言葉はガラテアに対する優しさや甘さにも聞こえるが……その一方で、止められないなら仕方ないと受け入れているようでもある。
うーん、秋葉ねろの立ち位置が謎だ。やけにしんみりした独白タイムも用意されていたあたり、いよいよ“単なる賑やかし”ではないのが確定した空気ではあるが、未だに正体は掴み切れない。
下手すりゃ彼女の方が真の黒幕ってセンもありうるかもしれないが、さすがにもうそんなに尺はないか?







造形王の目的

もうひとりのガラテア










秋葉ねろに見送られ、我々はついにタワーの最上階に到達した。
彫刻師の工房や作業場じみた場所でこちらを出迎えたのは……ガラテア?
ちょっとデザインの違うガラテアがもう一人! 再臨段階で言うと第三再臨!!

なるほど、造形王の正体は『もう一人のガラテア』パターンだったか。
カルデアと同行するガラテアを秋葉ねろが気遣っていたのも、彼女にとっての主である造形王もまたガルテアだったとわかれば理解しやすい。

自分(ガラテア)が二人存在するってのは本人的にはショックだろうが、我々にとってはたまによく見る光景でもある。
特異点ではよくあること、オルタとか善・悪の心とか、そういうタイプの分裂事案かと思いきや……。










パターン的に聖杯が関わっているのはまず間違いないとは思っていたが、“そういう”使い方とは……!
わりと目新しい用途というか、今までありそうで意外と無かったタイプ?
ガラテアがもともと無機物だったからこそ可能だった反則技って感じかもしれない。無機物と芸術家属性が噛み合って生まれた特殊事案。
メルトリリスを連想したのも、二つの素体が存在したって意味ではちょっとだけ掠っていたと言えなくもないかな。何にせよ興味深い事例だ。







愛する人との再会だけを願い










造形王の思想及び計画は、バーサーカー的な危うさを感じさせる極端なものだったが、多少納得もした。
確かに彼女は“ガラテア”だ。我々と知り合ったことで雑味が増していったこちらのガラテアに比べると、もっと純粋で真っ直ぐな“ガラテア”だ。
ガラテアが相手の思想をすぐに否定できなかったのも頷ける。ちょっとでも何かがズレれば彼女たちの立場は逆だったかもしれないし、逆だったとしてもそれぞれ同じような行動を取ってしまっていたかもしれない。

そのうえで、「ピグマリオン王と愛し合う私を別に用意しておく」と言い切る造形王の愛は、我々の想像を絶する。理屈としてはわかるけど理解はしきれない考え方だ。
創作物、元無機物だからこそ辿り着く感覚なのかもしれないが……そんな寂しすぎる結論に負の感情皆無で辿り着くなんて、すさまじいけどやはり悲しい。















彼女の愛の形は重く壮絶で、その想いの強さの前には正直圧倒されそうにもなる。好きな人に会うためならなんでもするって姿勢は危ういけど、今のところは人死にのような犠牲が出てるわけでもなし……。
……だがそのやり方を、ネロは否定した。強い言葉で跳ね除けて、真っ向から言葉を重ねていく。これにはローマ国民全員起立。造形王の言葉にうっかり納得しかけていた俺も掌クルックル。
愛と芸術に深く通じるネロだからこそ熱量と説得力を兼ね備えた台詞! かぁ~っこいい……!

今回のイベントでは、秋葉ねろ分も合わせて「ネロ」という人物のカワイイところをたくさん見られてきたけど、この土壇場で改めて格好いい皇帝っぷりまで魅せられてしまうとは。惚れてまうやろ。















推されるばかりだった我々とガラテアの心も、ネロの言葉で定まった。
確かにネロの言う通り! ガラテアが生まれた理由がそうであるなら、やはりこの方法では駄目だ。

だが……自分自身に否定された造形王が初めて感情を大きく動かしたのに、またちょっと心が怯む。こんな姿を見せられると、なんだか幼い子が一生懸命に作ったものを取り上げようとしているようにも思えてきて、なんかちょっとやるせないなぁ。
それでもやはり止めるべきではある。
造形王の願いも想いも間違ったものではなかったのかもしれないが、彼女だけが味わったその「絶望」こそが彼女を狂わせ、道を誤らせたのかもしれない。







意外な増援が続々と










この土壇場で加勢が登場。
なんと、まさかのメディアさん!?
出番はあれで十分に終わったと思い込んでいたので素直に驚いた。援護に来てくれるとか超嬉しいじゃん。

し、しかも、出来る神代魔術師ムーブだと……!?
おいおいおい、先日のバレンタインイベントに続いて今回も!?
こんなにいっぱい貰って良いんですか!!??















メディアサンカッコイイヤッター!!
……とはしゃいでいたら、更にもう一人追加。
ただの戦力増援ってわけでもなく、この状況を打破するための作戦付きだ。
そ、そうだったのか! 秋葉ねろの配信アイドルキャラ設定は、この場面で活かすためにあったのか……!

今時のアイドル像だよな~くらいに浅く緩く受け入れていただけに、ここでその特徴が作戦成功のカギになってくるのは気持ちのいい「一本取られた」感。
そして何より、シナリオ的にもメチャクチャ盛り上がってきた……!
秋葉原の奇跡大放出、最終回特別サービスじゃん! ベタだけど良いッ!
次回、アキハバライベント感想最終回!