FGO第二部 Lostbelt No.6 プレイ日記20 最初の鐘が鳴り響く
今までの冒険のノリ、あるいは立ち絵の雰囲気で「こいつは主要キャラだな」「こいつはサブキャラだな」と安易に判断していくと足元を掬われることが多々ある妖精國。
そのギャップは時に驚きや喜びではなく、「まさかそんな奴だったなんて」系のマイナス寄りの衝撃になることもあるけど、そんな感情の動きもおそらくは最初から設計され、コントロールされているんだろう。
読者がライターの掌の上でコロコロに転がされてる! これが人間のやることかよぉ!
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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
再びノリッジへ
スプリガンの策略
スプリガンを舐めない方がいいと思ってはいたけど、想像以上に動きが素早い。
ってか、我々がキャメロットに向かっている間にオベロンが嫌がらせをしてくれるって話じゃなかったっけ?
結局スプリガンのほうが一枚上手だったってことになるのかな。ぐぬぬ、厄介なオッサンだ……!
急遽ノリッジに、今度は“攻め込む側”として舞い戻ることになってしまったのは気まずいけど、ペペロン伯爵が間に噛んでくれているというのなら、そう悪い状況ではない……と思いたい。
パーシヴァルもロンディニウムの人々もアルトリアを優しく励ましてくれるだけで何も強いてはこなかったけど、だからこそアルトリアも腹を括った。「……きっつぃなぁ」という弱音を隠し切れてはいなかったが、無理に隠そうとしないのはむしろ良いことかな。
ともかく、戦だ! 大勢の戦力と戦力がぶつかりあう血生臭い戦。ブリテン異聞帯を訪れて初の大規模な戦闘、気合を入れて挑まねば……!
『選定の槍』を持つ男
ノリッジへの移動の最中、パーシヴァルの生い立ちや『選定の槍』についての話を聞く。
“パーシヴァル”という名前でつい汎人類史の英霊かもと初めて聞いた頃は思ってしまっていたが、彼はブリテン異聞帯出身の純粋な人間らしい。同じく異聞帯出身(仮)のアルトリアやガレス、レッドラと同じような立ち位置?
最初に仲間になった“トリスタン”が汎人類史の馴染みのあるトリスタンだったので、ついつい汎人類史鯖の登場に期待してしまうけど、今のところはトリスタンとオベロンくらいしか居ないことになるのか。
かなり特殊な存在っぽいアルトリアは言うまでもなく、ガレスやパーシヴァルがあえて“その”名と姿で今回の舞台に現れたことには何か意味や複雑な背景があるに違いないと思ってしまうけど、実際のところはどうなのか……。
色々とまだ情報が足りず、先が読めない。
ノリッジに忍び込む途中からはペペも出迎えてくれた。連絡をくれた時点でわかってはいたけど、本人が出てきてくれると尚更安心感がスッゴいな……!
ペペが付いていてくれるなら安心して目の前のことに集中できるなんて言ってしまうとさすがに甘えすぎだけど、実際にそんな気分ではある。こんな情けないメンタルをしているのは読者俺だけだから! 主人公たちはそこまで情けない奴らじゃないから許してくれや!
ここの選択肢で下を選ぶと、これまたちょっと嬉しくどこか切ない未来の夢の話を彼は語ってくれる。
いいなぁ、それ。なんだかキラキラあたたかすぎて、きっと実現はしないんだろうけど、ペペにそう言って貰えたという事実だけでも嬉しかった。
スプリガンの秘密
ノリッジの妖精亡主
本気で抵抗してくるスプリガンと全面対決の大戦争を覚悟してきたが、途中から展開が変わってきた。
前線での兵士が苦労している中で、そもそもスプリガンはかなり早い段階から降伏・撤退に方針変換してきた様子もあり……イチからジュウまで、ともかく胡散臭い。何を企んでいるのかはわからないが、企みが存在すること自体は明らかだし、それをあまり隠そうともしていない。
罠と思いつつも突入した金庫城の鐘撞き堂で現れたのはハジメマシテな妖精亡主。この存在が罠? 妖精亡主に真正面からぶつけて、我々を消耗させる策略だったのか?
……とも、思い難いんだよなぁ。
腑に落ちない感じのまま中ボス戦が始まるも、敵として表示されるのはゴーストやシャドウ系ではなく……いわゆる、我々にとって最も馴染み深い方の『スプリガン』。
ただしエネミー名としては『妖精亡主・不明』。
ただ、ここの外見と先程の「どこにいる……キャップレス……」の台詞で、何かちょっと繋がった気がした。
奴が昔はキャップレスという名前だった、と教えてくれたのは誰だったか……。ボガードがマシュに語ってくれたんだったかな。だとしたらまだ主人公一行は知りえていない情報だ。
スプリガンの正体
妖精亡主を退治したところでスプリガンがようやく登場。奴曰く、先程の妖精亡主は「100年近く鐘撞き堂に取り付いた亡霊」だったらしい。
単なる亡霊として片付けようとしているけど、絶対にお前と因縁のある相手だろ? 何わろとんねん。ブッ飛ばすぞ。
冗談抜きに今すぐにブッ飛ばしたいヤローでもあるのだが、ここでまさかのオベロンストップ。
前回といい今回といい、目の前まで迫っておいて見逃すしかないとか、気分が悪いぜぇ~~~! 前回は『モルガンとの対話の場を取り次いだ』という多少の義理もあったけど、今回については奴自身に都合の良い様に街と軍とをかき乱されただけに近い。
ノリッジの鐘に届いたという意味ではリターンがあったわけだが、もうちょい即物的な御褒美を……。せめて、せめて一発だけでも……。
……と募らせていたイライラを吹っ飛ばす衝撃情報投下。
な、なんと! いやまぁ確かに「●●臭い悪辣なやり口だよな~」とは思ってたし、シルエットがやけにスリムなのも最初から気付いてはいたけど!!
いやぁ……納得感も強いが、それでも驚かされた。そもそもスプリガンが複雑な過去を背負ったキャラクターだと思っていなかったし、こんなに掘り下げられるなんてなおさら想像もしていなかった。
ボガードやロブたちの反省を我ながら活かしていないけど、『妖精國に生きる登場人物その●』なんて風に無意識に型に嵌めて、舐めて油断していたのは否めない。
相手がスプリガンだというのはやっぱり気に食わない面もあるが、なかなか気持ちの良い驚かされ方でもあった。
おもしれぇ~……。いや、もし自分がそんな立場だったらと思うとゾッとするどころじゃないので、面白がる状況でも境遇でもないが……でも設定と物語がおもしれぇ。
己を道化と卑下し、巧い具合に今回も危機的状況からスッと身を引いていったスプリガン。
だがこれで終わりなんてこともないだろう。……多分、だが。
彼がどんな形で舞台に再登場するのかは現時点ではまるでわからないけど、その複雑な過去と経歴を知ってしまった今、なんだかんだで気になる存在にもなりつつある。
果たして彼は、この地でどんな最期を迎えるんだろう?
……って、勝手に最期が来ると決めつけるのも失礼か。でもまぁ……死ぬだろ……立ち位置的に……。
鐘を鳴らして
あまり気持ちの良い結末ではなかったが、ノリッジの鐘に手が届いたのは事実。
ついに最初の鐘が鳴らされて、その音はブリテン中に響き渡った。
ソールズベリーのマイクやコーラル、オーロラ。グロスターのコヤンスカヤやムリアン。ノクナレアにも届き、更にはキャメロットのモルガンの元にまで。
これで戦争確定、モルガンとの本格的な敵対関係も確定か……。緊張するなぁ。でもなんとなく、まだ少し我々側に余裕があるようにも思えてしまう。
モルガンが本気で我々や『予言の子』を潰す気には見え辛いというかなんというか。彼女が油断しているのか手を抜いているのかはわからないけど、たとえば第六特異点での獅子王や第四異聞帯のアルジュナ・第五異聞帯の神々のように「居場所が見つかれば即殲滅」レベルの脅威に比べると随分と手ぬるくも感じられてしまう。
そもそもモルガンは本当に我々の敵なのか? いや、現実的に状況的に敵対関係にあるのは間違いないけど、な~んか腑に落ちないんだよなぁ。
鐘の音で戦争が始まることにワクワク盛り上がっているモブ妖精たちの反応が不気味な中で、モルガンが目覚めさせたのは護衛騎士ポーチュン。
なんと、『鏡の氏族』の生き残り! 一族は姿を消したと聞いたが、モルガン側で残っている奴もいたのか!
凄そうな来歴の持ち主だが、外見が他のモブ騎士と同一で区別がつかない。私が気付いてないだけでちょっとくらいは差分があったりするのか?
コーンウォールのドーガたちや酒場のマイクですら個性的なビジュアルと名前持ちだったのに比べると、地味すぎてあまり期待できそうにはないかな……とか言っちゃうとポーチュンに失礼だから、思うだけに留めておこう。
ひょっとしたら我々の予想を覆す大活躍をするかもしれないし!
外見に油断して下落気味のポーチュン株を買うなら今でしょ!