FGO第二部 Lostbelt No.6 プレイ日記33 冬の女王



アレからの戴冠式翌月開催は酷すぎると散々泣いたけど、それでも事情は理解できる。
このボリュームを一気に公開するのはどう考えても無理! いや、公開はできても消費が物理的に不可能!!

今となっては序盤の名なしの森やシェフィールドの悲劇すらも遠い過去に感じられてしまう。
あれらの出来事をゆっくり味わい楽しみ、悲しめたのは貴重な時間だった。一気読みではおそらく無理だっただろう。どうしたって後半や終盤に意識が向いてしまいやすいし。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



『風の報せ』

妖精騎士ランスロットの背景にいるモノ






正門を抜いて、ついにキャメロットに攻め込んだ円卓軍。
あちこちで中ボス戦が発生するが、村正&グリム強制出撃で戦う羽目になったVSランスロット戦が一番キツかったように思う。
毎ターンチャージは良くないよ! でも全体宝具じゃないだけ優しいね。
サンキューランスロット……。クラス的に有利でもなんでもない村正とグリムは後衛で大人しくしてな。

戦術的には勝利できたが、ランスロットを打ち倒せたとは到底言い難い。
まだまだ何か起きそうな気はしていたが、移動中の彼女に届いた“風”は……なんか嫌な予感しかしねぇなァ~!





モルガンとの対面




“風”及び暗躍していそうな●●●●の存在も不穏だが、未だにモルガンやキャメロットについてはわからないことが多すぎる。
それでいて、モルガン個人がそんなに悪質な存在にも思えない。トネリコのことやハベトロットのこと、過去の色々を知ってしまっているからかもしれないが、そもそも最初から彼女はそんなに悪人には見えなかった。
噂も振る舞いも『悪の女王』感は確かに強かったけど、今まで出会ってきた王様各種と比較してみても、そんなわかりやすい悪人にはとても思えなかったんだよな。









モルガンが何を言いたいのか。アルトリアが何を言っているのか。
全部が明らかになったわけではないのに、早くも舞台は整ってしまった。もう衝突は避けられない空気だけど、こんなの絶対におかしいって!
なんかこう……『絶対に通らなきゃいけなかったイベントを無視したままラスボスに挑んでる』感、強すぎない?







こんなのゲームならバッドエンド直行、良くても謎が解けないまま打ち切りノーマルエンドだよ!
分岐セーブからやり直させてくれ~~~~!!
ウワアアアーーーーッッ!!!

THE END 





女王の恐ろしさ






女王モルガンは確かに強かった。
デバフがほぼ意味を成さないうえ、強化のひとつひとつの維持ターンが長いせいでターンが嵩むごとに相手のバフがえげつないことになっていくのが初見だとかなりキツかった。
強化解除を持ち込もう! 初見挑戦で乗り切ったので試せなかったが、アビーあたりを連れ込めばかなり安定感がありそう。

妖精國で戦ってきたどのボスより厄介な相手だ、とは思ったけど……これで終わるなんて、色々な意味でありえない。
そしてここで、予想外に飛び込んできた影があった。
えっ!? ……えっっ!!??





最強の魔女






何もかも理解が追いつかない。というか、理解させないように色々な情報を省かれているような感じでもある。
混乱の中で増える女王モルガンシリーズには、テンションが変になってちょっと笑ってしまったぜ……。あっちもこっちもヤケクソかよ!

さすがに二戦目は負けイベントだと即理解。ウッドワスの悲劇を繰り返してはならぬ……! むしろウッドワスの前例があったから即気付けた。ありがとうウッドワス!

でもやっぱりちょっとだけ不安だったのでギリギリまで粘って戦ってみたりもした。
最後尾のモルガンから攻めてみたのは失敗だった……。最初に強化解除されてしまうのが致命的過ぎて持久戦に向かない。
先頭モルガンから潰していけばワンチャンあった気がする。つっても最終的には無限ガッツですわ。







増えるモルガンちゃんは絵面的にはシュールだったが、実際には地獄。周辺一帯は完全に地獄絵図。
最悪の展開で全滅が見えてきた、その時……届いた声は……。





玉座の惨劇

女王失脚




キャメロットの玉座で始まった惨劇。
後になればなるほど見苦しい、目をそらしたくなるような光景が増えていったが、この場面だけは美しかった。
策略による擦れ違いを強要されても、最後の最後に気付けたのは微かな救いだったと思いたい。……けど、どうかな。気付いてしまったのも、本人にとっては悲劇で絶望かもしれない。だからこそ一瞬モースに変化したのだろうし。

それにしても、この男がこんなにも味わい深いキャラクターだったとは、本当に驚かされた。最初に登場した時は予想もしていなかったし、なんならロンディニウムで直接対決した時も大して気にしてはいなかった。
妖精國の登場人物は掘り下げられていく度に評価がコロコロ変わり、こっちの掌もクルクル返されまくっていたが、個人的に最大級の予想外爆弾だったのはコイツだったと思う。
なんか……スッゲー良かったよ……。良い意味でどんどん認識が覆されていったので、最期の様も哀れではあっても美しく清々しくも感じられた。









ただ、ソレ以降はあまりにも酷くて惨い。
先日のロンディニウムでの惨劇でも『戴冠式の悲劇』が思い出されたけど、登場人物的には今回の方がより近いか……。

妖精たちの反応がクルッと変わったり幼稚で残酷な面が露わになっていく様は、最初期のコーンウォールの村での出来事も少し思い出された。
要するに、“こういうの”は妖精國ではよくあることなんだろう。トネリコの絶望の理由も今改めてよくわかる。





めでたしめでたし






キャメロット玉座における事件では、妖精らしい気まぐれさと残酷さが今までに増して際立つように描かれていた。
不快感と嫌悪を感じずにはいられない光景だったが、妖精のズレた倫理観の中にはどこか人間の歪さにも似た気持ち悪さをも感じられて、同族嫌悪のような居心地の悪さも否定できない……。
「妖精だから」と線引きして一方的に評価しそうになるけど、やってることは人類とさほど変わらないんだよな。言葉遣いが無垢で無邪気だからより悪質に見えるだけで。
……いや、アレよりマシだと思いたくもあるけど、でもまぁ……うーん……。









読んでしばらく経つと、怒りより後味の悪さと気まずさを感じさせる絶妙な造り。いや~酷いね! 酷いものを見せられたよ!
愛と悪意がたっぷり詰まった喜劇&悲劇って感じで、性格が悪い……いや、性質が悪い?
それもまた物語と読者に向けた愛情表現のひとつだと思うと、書いてる人間もアレだよな! きのこは妖精。むしろ人間大好きな夢魔かな?
ここまで褒め言葉。







嫌なもの詰め合わせ、不穏で不安なフラグ大量お残し。
……で、「こうしてめでたく」だってよ!!
しばらくご歓談してろってさ!!
ワハハハハ!!!!
やかましいわ!!!!!