FGO第二部 Lostbelt No.6 プレイ日記34 戴冠式



ここから戴冠式、妖精國エピローグ。
言いたいことは山程あるけど、今は何も言えねぇ……。
戴冠式を迎えるまでの数週間は、特殊な演出も挟まって、色々な意味ですごく興味深い日々ではあった。

……けど、やっぱり六周年記念行事を間に挟んだのは無理がない?
なんとかして、六章全部完結→周年記念行事の順番にならんかったか??
って、それを願っていたのは他でもない公式側かもしれないので、まぁやっぱ何も言えねぇ。
みんなお疲れ……。妖精國で過ごす夏だったな……。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



めでたしめでたし、の先

不自然に明るい空気




戴冠式を控え、ブリテンの国中が明るく大騒ぎ中。
モルガンの顛末を目にしたプレイヤー目線ではなんとも複雑、っつーか不気味な状況でもあるけど、さしあたりそれらの事情を主人公達は知らないまま。
ホームズあたりはまだ今後に警戒を示しているけど、ほとんど空気は「終わった」扱いでハッピーエンド&帰宅の準備という雰囲気だ。

悲劇ジェットコースターへの上り坂感がエゲつなくて、このあたりはなかなか生きた心地がしなかった。
いつどの瞬間、突如地面が崩れてもおかしくないような気分……。









そんな穏やかな状況下でも既に体調を崩し始めているらしいパーシヴァルとハベトロット。
彼らのことはまだ語られる時間が十分にあるとしても、同じくこの場に居ないオベロンのことが気にかかる。
確かに決戦の場でアルトリアはオベロンが庇ってくれたことで窮地を脱したけど、その後の描写はモルガン関連の色々に押し流されて曖昧になっただけで、明らかに足りていなかった。

普通に生き残ったのかも、とすら思っていたけど、仲間たちはオベロンを既に居ないものとして語る。あるいは触れない。
絶対にまだ何かあるだろう。まだわからないことが多すぎる。むしろ何もわかってないと言ったほうがいいか?





嫌な予感は沸々と




『何か』が起きるのは間違いない。ただおそらく起きるのは戴冠式当日、決定的で致命的な瞬間だろう。
そうとなればさしあたり、戴冠式開始までは安全な時間を過ごせるだろう……というメタな目線で物語を読み進める。
きっとこの穏やかな時はもうすぐ終わるけど、短い時間だからこそ楽しんでおこう。
とりあえず今日もバーゲストはハチャメチャに可愛いな……。トリスタンとの一件が今になって掘り下げられるとも思っていなかったので、二重に嬉しい場面だった。

もはや何もかも懐かしい。
六月に六章前半を読んだ頃には、「クッッソ面白いじゃねぇか! これを超える熱量なんて物理的に生成可能なのか!?」と喜び恐れたもんだ……。
ある意味では最も幸せな時期だった。









エピローグ(仮)に向けた情報整理・種明かしが順調に進んで行く一方で、確実に動き出す『何か』。
どういう形で破裂するのかはわからないけど、少なくともモースは着々と増えていく。モノローグ曰く、「臨界まであと少し」だという。

「善き生け贄」はおそらくバーヴァン・シーのことだろうけど、そもそもあのモノローグを語っている『???』は誰なんだ?
まだ明らかになっていない正体不明の人物といえば、ベリルの『情報提供者』だったりスプリガンと『次の女王の話をしていた者』だったりバーゲストの『自害を止めた者』だったり……えーと他にもいた気がするけど、色々とありすぎて把握しきれなくなってきている。







モノローグの主の一人称は「俺」だった。
たとえばベリルの一人称は「オレ」なので、これはベリルではない……と、思う。たぶん。一人称コロコロ変える系人物だったら予想のしようがないので、断定はできないけど。
うーん……ここから更に、今まで一切姿を見せてこなかった新キャラクターや新敵が登場するなんてこともあり得るのか……?





暗躍を続けようとするムリアン






誰もがエンディングに向かっているような不自然な空気の中で、まだ動いている者はここにも。
むしろ彼女たちはもう「終わった」のかとも思っていたが……いや、ムリアンの方は半分くらい既に終わって壊れているっぽいが、心はともかく肉体はそれなりに活力がある。

しかし、この二人は意外と相性が良いな。
てっきり悪女と悪女が互いに都合が良いからとつるんでいる程度かと思っていたけど、実は本当に気の合う友人ですらあったのかもしれない。
捻くれ者な彼女たちの本音は彼女たち自身にしかわからないだろうけど、少なくともムリアンのほうは、コヤンスカヤに随分と素直な親愛を抱いていたように見えた。
ムリアンのトドメを刺すのはコヤンスカヤの役目になるのかもしれないなぁ。憎しみ故ではなく哀れみから。





戴冠式

新女王を祝って






いよいよ戴冠式当日、ノクナレアの晴れ姿!
黒いボディースーツからイメージを一新させる白いドレスだ。通常メイヴちゃんは白いので新鮮さという意味ではさほど無いはずだが、黒いノクナレアに見慣れてきていた分、THEお姫様って雰囲気のドレス姿はなかなかのインパクト。
清楚~ッ! 美しい~~ッッ!!

……と、素直にノクナレアに見惚れていたいのに、式の最中にも不穏な気配は刻一刻と高まっていく。
杯を進めてくるこの衛士を一刻も早く突き飛ばしたいんだが……。
ってかさぁ! 過去のロンディニウム戴冠式と明らかに重ねてくる感じ、本当に最高に最悪だよなぁ!!
人の心とか無いんか? 妖精だから無いよ。





彼女にとっての、道しるべの光






毒酒の予感はあったし、ノクナレアも把握したうえで対応しきれると読んでいた。
……が、相手の方がやり口は上だった。上というか、そこまでのことができるなんて、そこまで堕ちるのをよしとする思想自体が我々の想像を超えていた。

後の展開を見るに、身内だったスプリガンの想像をも超えていたんだろう。汎人類史に少しでも関わっている者にはわからなかった考え方なのだと思うと、本当に滑稽で救いがない。
妖精の所業について『人間も似たようなものだよなぁ』と考えたりもしたけど、それもまたトンチンカンなズレた認識でしかなかったのかな……はは……。







全てが辛く悲しかったけど、半分以上を失ったうえに毒で弱っていくノクナレアの、幼いような知性を失ったかのような、歪で拙い喋り方がともかく痛々しくて苦しかった。
ここまで弱り切ってもなおアルトリアへの想いだけはまだ残っているとか、美しいけど悲しすぎるだろ……。

ノクナレアはアルトリアを叱咤して引っ張っていったり、あるいは先に進むことでここまで付いてこいと激励してくれるような友人だった。それは前から、本人たちは口にしなくてもわかっていた。
でもノクナレアにとっても、それこそ死ぬまで口にしないくらいの秘密だっただろうけど、アルトリアの存在は大きな励みで宝物だったのだろう。
そんな墓場まで持っていきたいような本音をうっかり言ってしまったのが、逆に致命的に終わってしまった感じで本当に辛い。もうやめてくれ……。





くだらない台本






ノクナレアの最期は悲しくも美しかったけど、それ以外は何もかも醜く陰惨で、汚くて気持ちが悪い。
簡単に誰かを恨んだり憎んだりするのは危険だろうけど、こんなものを見せられたら、さすがに憤らずにはいられねぇよ……。

トネリコの絶望が本当によくわかる。今までも感じていたけど、何度も何度も痛感させられる。
妖精暦の戴冠式、現代ロンディニウムでのガレスたちの悲劇、キャメロットでのモルガンの顛末……と十分に重ねてきたのに、まだ更に重ねてくるとは。限度ってものを知らないのか?

そしてトネリコも、同じような経験を何度も積んできたんだよなぁ。そりゃああなる。でも、ああなったわりには手ぬるかったあたり、やっぱり彼女は優しすぎたような気がする。
『悪の女王』なんて、きっと彼女には向いてなかった。