ランス・クエスト 延長戦088 仲良し兄妹の一日



ランス10の第一部は言うまでもなく、子世代中心になった第二部のことも凄く楽しんだ私だけど、その好感の始まりはランクエでの兄妹の姿にあったのかもしれない。
リセットが可愛いのはもちろん、ダークランスにとっても幸福な出会いになっていることが感じられてプレイヤー目線で凄く安心したし、この二人の各イベントは超お気に入りエピソードになっていた。

あと、ランクエ時期のダークランスってデフォルメ絵柄に厨二要素が合わさって「クソ生意気なガキ」感が強まっているのがキャラクターデザイン的にも魅力&可能性を感じる。
ダークランス主役の外伝は素直に読みたいしやりたい。1.5部時空ではなく幼少期の番外編も大歓迎。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





ダークランスの一日

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クエスト『兄妹達の1日』を見に行こう!
ダークランスがシナリオ上に登場するのは「延長戦073 支え合って強くなる母娘」以来。 バベルの塔から叩き落とされた、その後のダークランスの様子が描かれる。
クソデカい塔の数十階から叩き落とすとか、よく考えてみたらなかなか最悪な所業過ぎてウケるな。
ダークランスじゃなきゃ死んでる。まぁランスもダークランスだからこそ簡単には死なないからと雑に扱っているんだろう。

ランス6の頃に比べればランスの対ダークランスの言動も、あれでも多少は丸くなった感じではある。 時代やライターの変化もあるのだろうけど、リセットという身近な娘と共に行動することが増えたからか、父親としての自覚みたいなものが少しずつ育っているようにも見える。
子供が増えることも未だに嫌がってはいるものの諦めも混ざりつつある感じで、そう遠くない未来(ランス10期)には、完全に子作りへのハードルが下がるようになっていた。エンディングの対シィルが代表的だが、他にもマリアなどにも許可を出していなかったっけ?






街を牛耳る番長の息子(推測)




話が逸れてきた。さておき、今はダークランスについて。
現在のダークランスの状況としては、バベルの塔のほぼ直後。「アムの暗躍を知らない」まま、「行方不明の母フェリスを探して」いる。

シナリオ的には『天使狩り』やランス城のフェリスイベントを経由した状態にあるため、CITY近辺での天使の活動はダークランス視点だと奇妙に大人しく見えるらしい。
悪魔的には過ごしやすい環境でもあるのだろうが、顔立ちで即ランス関係者と見抜かれて注目されるあたり、ダークランスにとっては結局はビミョーに居心地が悪いのかもしれない。









ランス関係だと勝手にビビって下手に出る店員にも、逆ギレのような態度を取りながらもちゃんと料金は払うし暴力を振るったりもしない。
店主が思わず「いい子じゃん……」と呟いてしまうくらい普通に良い子。オヤジの顔が見てぇ~!
ダークランスといいリセットといい、性別環境に関わらず結局超良い子になってしまうのはなぜなのか。ランスチルドレン七不思議のひとつ。





すれ違い母子

その頃かーちゃんは……






ランスの血筋を感じる美的センスでダークランスがうっとりと見上げていた城の中にて……彼がまさに探している最中の対象が、例のマフラーを完成させようとしていた。
傍には相変わらずの超コミュ力で即仲良くなったリセットの姿も。ただし彼女たちが出会ったのはこの日が初だったらしく、その後の展開からしてリセットもフェリスのことを『ダークランスの母親』とまだ知らないままらしい。城にいる綺麗なお姉さんの一人として仲良しになった、くらいの感覚だろうか。

うーん惜しい……。リセットがフェリスとダークランスを結び付けてくれたら、その後の擦れ違いコントも大幅に短縮できたろうになぁ。
……って、幼女に頼るなっつー話ですわ。駄目大人の皆さん、誰でもいいから教えてあげなさいってば。





仲良し長男長女






その後、城の裏庭にてダークランスとリセットは再会。
それこそ「延長戦073 支え合って強くなる母娘」以来、兄妹として出会うのはまだ二回目でしかないはずなのに、見つけるや否やリセットは大喜びでダイレクトアタック。
対するダークランスは怪我を心配するわ「リセットは強い子だな(なでなで)」するわで大甘な態度を……って、ええっっ!? あ、甘すぎィ!!??









二度見せずにはいられないくらいクソダダ甘な態度過ぎてワロタ。
リセットが即懐くのは予想通りだけど、ダークランスもチョロすぎるだろ……。ランスもその仲間も誰に対してもほぼ心を開いてこなかったのに、リセット相手にだけ態度が違いすぎないか?
早くも兄馬鹿の片鱗が出ている……。もうちょい初期はツンツンしてたかと思っていたが、全然そんなこともなかったんだな。駄目だこりゃ。





ダークランスとマフラー






リセットはダークランスとフェリスの関係を知らず、二人を直接結び付けることは出来なかったものの、偶然が重なって『フェリスのマフラー』をダークランスに手渡すことには成功した。
ダークランスもマフラーの出所及び制作者のことは何も知らないまま終わってしまったが、旅立ちの際には早速装備して、「すげぇホッとする……」と嬉しそうにしていた。何もわからなくても伝わるものがあるのかもしれない。良かったなぁ。









『フェリスのマフラー』はその後もダークランスの定番装備品となり、ランス10でもちゃっかり身に着けていた。
ランス10事前情報でマフラー装備のダークランス立ち絵が発表された時、嬉しさと喜びでニチャアと顔面崩壊したプレイヤーは数多く居たはず。我もその一人ぞ。

第二部ではさすがに身に着けていなかったが、ドロップアイテムとして再登場した。
このマフラーエピソードを作り手側も大事にしてくれているんだなってことが二重に伝わってきてともかく胸熱。
ランスシリーズのような長期作品で過去の小さなエピソードやイベントをこれでもかっていうほど丁寧に拾ったり踏まえてくれるの、スッゲ~~~珍しい&素晴らしいよなとつくづく思う。
長ければ長いほど、ユーザーはもちろん作り手側も細かいことは忘れやすいもんなぁ。ありがたいよ、本当に。





夫婦喧嘩でオチ






残念ながらランクエ時期での親子再会は叶わなかったが……ランス10でちゃんと再会できるし、更に第二部では大家族に囲まれて兄馬鹿出来るくらいには穏やかに成長できる。
それらの未来も本作から地続きになっていると思うと、やっぱりランクエってランス10という完結作を語る上では不可欠な超重要作品だよな~と何度も噛み締めずにはいられない。

やっぱランクエってサイコーだぜ……。
単品として好きな作品・シナリオ・ゲームシステムなどは他にもあるしシリーズベストワンを決めろと言われるとクッッソ悩むけど、ランクエは『お祭り感』『シリーズ転換期の多くの伏線』etcの特殊バフが重なりまくって、個人的にかーなーり評価が高い。コスパ良すぎて事象が歪みそうなほどの満足感。