FGOイベント カルデア・サマーアドベンチャー! プレイ日記09 大切な“余分”



今回のイベントはサブイベントが定期的に挟まっていた代わりに、一通り終了後の裏面やオマケ要素が少なかったようにも感じられた。
年々規模が大きくなる一方なのも間違いなく大変なので、これはこれで良いのかな。イベントが挟まるタイミングが違うだけで、総量としてはさほど変わらなかったりするのかもしれない。

個人的には『みんなでワイワイ』的なエピソードが減ったのは少し残念だったが、その分個人に集中した掘り下げ幕間的なエピソードが多かった点は凄く良かったとも思う。
プラマイややプラス寄り。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





皇女様の夏

各ヒロイン個別ルート、みたいな




節の途中に挟まれるサブイベントとしてはおそらく最後となる『かえりみすれば』の主役はアナスタシア。
本編終了後のオマケパートでカーマと沖田オルタのエピソードが用意されていることを思うと、結局今年の各水着女性鯖には一回ずつ専用サブシナリオが存在した……ってことになるのか。
水着鯖には幕間などで再度掘り下げられる機会が少ないので、こういった形で彼女達個人にフィーチャーしたミニイベントが設定されていたのはとても嬉しかった。

欲を言えば、できれば男性霊衣鯖主役のサブイベントも一回ずつ用意してあげてほしかった気もする。
それともまだ追加オマケが投下される余地があったりするのかな? と書いている現在、PU2開始直後。





思い出いっぱい






そうめん啜りつつハシャぎすぎを反省したり、自撮りでの映えを追い求めるセレブへの転身を果たしたり……。
『かえりみすれば』におけるアナスタシアの姿と言動は、まさにこの夏の彼女の魅力詰め合わせ。明るく楽しく、時に怠惰に、自由でちょっとワガママなところも可愛い皇女様に周囲が振り回されていく。
海賊ABC、特にCはよく会う気がするな……と前々から思っていたが、今回もまた出てきた。それがラストには意外な真相(?)に繋がってくるんだから、後になって驚いたよ。









加工前後の天丼は最初のうちは耐えられたが、シメのこれには素直に噴いた。
クッ……負けた気がする……! 今までの積み重ねのパターンから崩してくるバランスが巧くて……!

今回のアナスタシアとのエピソードは夏を過ごした舞台や仲間たちをそれぞれ巡っていくのもあって、イベント終盤の総括じみた雰囲気でもあった。
そして同時に、『楽しい時間はまだ続くよ』という優しいメッセージを感じるような気もする。









フリーダム皇女に誰もが振り回された楽しい時間。
最後にはちょっとした寂しさと切なさも残るけど、湿っぽく引きずるわけでもない。『楽しい夏を共に過ごした彼女との思い出』の締めくくりに相応しい、良い雰囲気のエピローグだった。

改めて言うけど……アナスタシアって、本ッッッ当に可愛いし魅力的だよなぁ!! なぁ!!??
ここだけの話、ロシア異聞帯直後の頃はアナスタシアに対してどういう感情を持てばいいのか悩んで持て余したりしたこともあったけど、度重なった幕間のおかげでそのあたりのモヤモヤは個人的に綺麗に解消された。
「カドックとアナスタシア、いいよね……」という感情と「カルデアに召喚されたアナスタシア、いいよね……」という二つの感情に挟まれてウンウン悩んでたのが見事にひとつになった……わけではなく、それぞれ個別で独立国家として生き続けることを許された(※個人の感想です)。
だからこそ今、この夏のアナスタシアのきらめきに心の底から焦がれるし彼女の一挙一動に全力で喜んでいる。
サンキュー幕間……。マジで超サンキュー……!! アナスタシア最高!!!





最後の冒険へ

この夏だけの“余分”な記憶






一方の本編は、巨大遺跡をクリアした帰り道の船旅中。
冒険は残りひとつ。最後の探検とその後に待つであろう別れの予感を前にして、主人公とダヴィンチちゃんは想いを語り合う。
この会話は、ステくんのことに限らず主人公達の旅の全てに繋がってくるものでもあるなぁ。
多くの別れや特異点、異聞帯を乗り越えてきた我々だけど、思えばダヴィンチちゃんが直接実感する機会はとても少なかったんだっけ。
ブリテン異聞帯ではマイクと別れ、そして今回はステくんと……。









今までの別れと新たな別れ、色々なことに思いを馳せて切ない気持ちに浸りたかったけど……そんな余裕を量産型コロンブスは根こそぎ奪っていく。
ンなもん前にしてシリアスポエム語ってられっか!

『ステくんを奪われる』展開はクリストファー君との初対面時にも発生したが、今回は完全に奪い攫われてしまった。
最後の宝物を目前にして肝心のステくんを奪われるのはかなりの痛手。精神的にもショックが大きいのは言うまでもないが、即物的な観点でもピンチだ。
なのに絵面がいまいちシリアスになりきれないのはなぜなのか!
量産型コロンブスに大事なモノを攫われて大ピンチとか、恥ずかしすぎて誰にも言えないよ……。
これ、特異点解決後にレポートに残すの? マジ? 隠ぺいしとかない?





気遣い上手なカーマちゃん






幼子を攫われた新米ママとしての焦りや怒り。だけでなく、ダヴィンチちゃんは冷静で冷徹な思考も出来ている。
……けど、それでもやはり、いつも通りの調子とは言い切れない。
カーマの口から言及されたあたり、やはり我々の思い込みではなく、現実としてダヴィンチちゃんは「浮かれて」いたわけだ。ステくんの存在が大きな理由になっているのはもちろん、水着ダヴィンチちゃんマテリアルで書かれていた初の微小特異点への意気込みも合わさって、ペースが狂っているんだろう。

それは間違いなく危うさで弱味だが、それでも否定できないというかしたくないというか、そんなダヴィンチちゃんがそのままで過ごすのを見守りたいとも思ってしまうんだよなぁ。
カルデアのレオナルド・ダ・ヴィンチを受け継ぐモノではなく、「このダヴィンチちゃん」が彼女らしく過ごして、時に浮かれたり小さなミスをしつつも自由に楽しく新たな思い出を作っていくのを邪魔したくない。
……とか色々と深く考え始めるとどんどん悲しく切なくなっていっちゃうからやめような?
この夏だけはよぉ……最後まで笑っていようぜ……!







DOMANへの対処を一人で考えてくれたり、コロンブス対策も手伝ってくれたり、このあたりから単独行動しつつも大活躍なカーマちゃん。
ダヴィンチちゃんのことも気遣ってくれたようなものだし、なんかこう……怒られるかもしれないが、素直に頼りになるなぁこの魔王!
「この夏こそあなたを堕落させてあげますよククク」みたく言ってたのに、フツーに仲間の一人だし頼りになる強者でしかなくない? 能力からして半分以上チートだし。

そんなデキる女でありつつも可愛げやあざとさアピールも忘れないなんて……ずるい! カーマちゃん、ずるいぞ!
こんなの好きにならないわけないじゃん!

機会が無さそうなのでここで言っておくけど、裏面のカーマ編(仮称)もカーマちゃん詰め合わせでサイコーに可愛かったね……。
青肌霊衣もいいけど、やはり競泳水着風バージョンもひとつ……ご検討願えればと……。





終結に向けて動き出す者たち






その頃のクリストファー君&DOMAN&ステくん。
ダヴィンチちゃんは「大切に扱う気がする」と言っていたけど、実際は予想以上にベタな猫かわいがりっぷり。クリストファー君の正体を思えば“商品は大切に扱う”姿勢は当然だが、反応的にはもっと純粋に恐竜に喜ぶ少年のそれにも見える。
少年体であることから、マジで純粋な恐竜への憧れや独占欲こそが執着の根源だったりするのだろうか? だとしたらやっぱり、クリストファー君はそう悪い奴ではないのかもしれない。

問題となるのは悪い奴ほぼ確定なDOMANの側だが、クリストファー君との関係は意外と面白い感じで、これはこれでバランスが整っている。
もっとギスギスしている、あるいはDOMAN側が裏で操っているパターンかと思っていたが……むしろDOMANの方が雑にパシられまくっている模様。オモロ。呪詛を吐きつつ草むしりしてるDOMAN見~せて。









更に別の場所では、単身で煉獄を探していたオルタが無事に煉獄と再会を果たす。
それ自体は嬉しいことだったが、前回に煉獄が発見した“何か”を彼女も知ることになり、なんだか雲行きが怪しい感じにもなってきた。

沖田オルタ&煉獄が本当の意味での敵になるわけもないし、その点に不安はないが……あまり思いつめないでほしいな。
すぐにオルタ自身が否定したけど、煉獄の「なに、全てが敵だなんていつもの事さ……」という台詞がとても悲しい。
わかるけど……わかるけど! でも、そんなこと言うなよ! せめて今はさ!
今はオルタにも煉獄にも俺たちが、仲間がたくさんいるじゃんか!
……と熱血主人公みたいな感情を抱き、自分で自分がちょっと恥ずかしくなる。そういう年頃だから。