FGOイベント 非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ プレイ日記06 異形の子供たち
太公望の印象は話が進むごとにコロコロと変わっていった。
個人的には「ちゃんと謝る」ことができるあたりが予想外で、すごく好感度が上がったな。
人でなし寄りのチートキャラって悪さへの自覚や反省も薄く、謝ったとしても表面だけの謝罪で終わりがちなので、そういう部分に他のロクデナシとの“違い”を明確に感じた。仲間だけでなくコヤンスカヤ相手にすら誠心誠意謝罪するのは、人間として正しい。エライッ!
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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
目指すはツングースカ爆心地
なんだかんだで有能道士
『好きな人(仮)を見間違える』というなかなか恥ずかしい大失敗をやらかした太公望だが、ここからの頑張りが凄い。
裏切りそうな怪しいイケメン……と見せかけて腹黒軍師……と思いきやポンコツ発覚……からの大戦果×複数! 太公望の株の乱高下が半端ねぇ~!
決着に向けての策も用意しているようだが、コヤンスカヤに隠すついでにプレイヤーにも今はまだ内緒。
みんなでギュッと集まって「ごにょごにょ」するのはシュールながらあったかくて、なんか良い光景だと思った。仲いいね君ら。
コヤンスカヤの嗜好と目的
ツングースカ爆心地跡、領域中心地にそびえたつのはNFF本社ビル。
そこで我々を出迎えたのは、「本領域で唯一、言語を操ることを許された疑似生命」だというPB。どこかで見たことあるような気がしないでもない黒ウサギだ。
PBの存在及び、彼について言及する時のコヤンスカヤの態度は、なかなか意外なものだった。
コヤンスカヤにそういった情じみたものがあったのか……と驚くのはさすがに失礼だし今更過ぎるか。彼女はブリテン異聞帯でも、ムリアンと“普通の友人”じみた関係を結んでいた。
ビジネスチックな関係を築くことのほうが圧倒的に多いだけで、コヤンスカヤが完全に冷酷なヒトではないということは、今までの異聞帯でもちょくちょく目にして知ってきた。
それでもコヤンスカヤは人類の敵に変わりない。
彼女は改めて自身の目的を明かし、最終的に目指しているのは『オークション』だ、などと嘯いた。
オークションか……。それこそムリアンの影響で出てきた単語なんだろうか? コヤンスカヤらしいといえばらしいが、急に視野が狭くなったというか、目標が若干ちっちゃくなったような印象でもある。
ニキチッチが何か言いかけて、「いや、言うまい」した気持ちも正直わかる。
ただ、妙に偽悪的というか、わざとそれっぽい言動をしているように見えなくもないんだよなぁ。
付け入るスキを与えているというほどではないけど、本気なのか正直怪しい。やっぱりコヤンスカヤ、あんまり元気ではないし機嫌よくもなさそうだ。これもブリテン異聞帯でのトラブル故にダメージが蓄積されているからなんだろうか?
第四の獣
太公望に「まずは彼女を、無理にでも大人しくさせてください!」と頼まれるままに戦闘(レイド)開幕。
ビースト相手に大人しくさせるもクソもあるぅ!? 無茶苦茶すぎて草ァ!!
戦力的にはメッチャクチャ不安な気もするが、戦わねばならないのならやるしかない。
『人類悪生殖』の文字を掲げて現れたビーストの姿は……おや。戦闘突入前CGの時点ではまさに妖狐の嫁入りめいた造形かと思っていたが、シルエットが無くなると想像の姿とは随分と違う。
おぞましいクリーチャーじみたパーツで構成されているけど、どこか美しく神々しくもあるなぁ。あとどうしたって注目せずにはいられないふくにゅry
……しかし、レイドはさておき『攻略戦』はキツかった。
頑張って最後まで削ってからの謎即死、ヒドくない?
罠じゃん……。
いや周囲も見ろって話なんだけどさぁ……。
決着?
獣の母
最後のレイド、そして『攻略戦』を終えて……。
今まで少しずつ描かれてきたコヤンスカヤ誕生の秘密を語るモノローグが再び開幕。
“これら”はおそらく、後の展開でまさに太公望が「見た」情報そのものなんだろう。
最終的な答えは太公望が口にするけど、太公望と共にモノローグを読んできたプレイヤーにも、コヤンスカヤの正体はだいたいわかってきた。
そして彼女がおそらくは最も隠したかったであろう、複雑で繊細な感情についても見えてしまった。
キツいことや悪趣味なことを散々言ってきたコヤンスカヤにとって、それらも本音のひとつではあるのだろうけど、内側に秘めた「真の愛を知りたい」という柔らかな欲求を覆い隠すためのベールでもあったのかもしれないなぁ。
はじめて『生存領域』と『殺戮領域』の在り方および生物の特徴を知った時には、「歪で不気味だなぁ」なんて考えてしまったけど……失礼な物言いだったな、と今では思う。
どこかチグハグで歪んで見えてしまうのは、それだけコヤンスカヤの心が複雑だったからこそなんだろう。異常にも感じられていた自我や自己のなさも、まさに太公望が表現した通り「もうちょっと勇気がなかった」だけだったのかもしれない。
歪で不気味で、それでもどこか美しさもある光景は、まさにコヤンスカヤの心の混沌そのもの。故の固有結界だったんだなぁ……。
……と納得する一方で、虎戦車の存在にはツッコまざるを得ない。
ひとつだけ世界観違いすぎない?
また新たな流血差分
モノローグも明けて、戦いも終結が近い。……のか? 本当に?
レイドという一大イベントも開催されたし、『攻略戦』の難易度はビースト相手相応の厳しさでもあったとは思うが……なんというか、あまり勝った気がしない。“打倒した”感がない、というか。
でも、コヤンスカヤは人形態に戻り、予定通りある程度「大人しくさせる」ことには成功したといっていい。 ここからどう話が進み、決着を迎えるのか……。すべてはやはり、太公望が用意した“打つ手”にかかっているのだろう。
頼むぞ太公望! けど正直、もう一戦くらいは覚悟している……!