FGOイベント 水怪クライシス プレイ日記09 信仰が形作った神性
今年の夏イベントの水着枠について、まだ予想記事は書いていないけど、個人的な本命はモルガン&エレシュキガルだった。
……ダブル本命が水怪イベで登場しちゃった! 予想がパー! ウワーッ!!
しかも二人とも、今回のイベントで不可欠なレベルの超重要人物かつ大活躍だったので何も言えねぇ。
だがまぁ……まだ「無い」と決まったわけでもないから……。
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
歪められた神
島の正体
コンの献身とラムダの努力で、島水没の危機は免れた。
……が、事件はまだ終わらない。むしろここからが本題だ。
周囲の水を全て吸い上げたことで露になった島の“本体”は、我々の想像を絶する外観をしていた。
衝撃的なビジュアルに思わず「ヒーッ」と悲鳴を上げそうになる。今まで『コンの住まう穏やかな島』と認識して、遊んだり開拓したりと楽しんできた大地が、こんな物体だったとは……。
ただし、この大地の正体こそが“黒幕”そのものなのかというと、それは違うっぽい? 我々は最初から、その点からして騙されていたってこと?
多くの衝撃があったけど、これらの真実を知ったうえで過去を振り返ってみると、色々なことが符合していく。
この島で初めて出会った登場人物たち……敵対した各水怪や『屈強な半魚人』、味方側であるコンや徴姉妹といったキャラクターたちに対しても、最初のうちはそれぞれ一定の警戒心を読者目線では抱いていた。
しかし、“この相手”に関しては警戒することさえ忘れ、なんとなく言葉の全てを疑うことなく受け入れてしまっていた。今になって思えばメッチャ油断してらァ!
なんといっても効いていたのは、そのガワの外見だろう。我々にとってその姿は、どうしたっていつか出会った名もなき弟と重なってしまう。
親しみのある彼に似ていたからこそ、つい警戒を怠ってしまって、最初から可能性そのものを無意識のうちに排除してしまっていた。
うーん、やられた……。黒幕にしてやられたというよりは、脚本に見事に踊らされた感。
怒れる神と『さまよえる湖』
本性を現した歪神ダゴン。
その動機は、いわゆる無辜の怪物じみた現在の姿への憤り、か……。
似たような境遇としてどうしても思い出されるのはディオスクロイの兄さま。オリュンポスでの彼の言動も今のダゴンに近いものがあったし、彼らの苦しみと怒り自体は正直理解できなくもない。だからってやっていいこと悪いことはあるけども。
エレシュキガルがこの特異点同行鯖として選抜されたのも、度々何かに反応していたのも、全てはダゴンの大本の神性に関わっていたわけだ。
ダゴンの現状や動機をわかりやすく解説してくれるクッション役としても見事な配役。
太歳について詳しく知るふーやーちゃんといい、大水対策でドンピシャに活躍できるラムダといい、今回の特異点同行メンバーの人選が完璧すぎる……。
今までの各イベントとて同行鯖にはそれぞれ何らかの意味付けがされていたけど、その必然性の濃度はイベントによって異なった。今回の巧さは特濃レベル。
ここからはダゴンの真相解説タイムwithダヴィンチちゃん。
それこそいつかのクコチヒコさんを思い出すスーパー説明パートじゃねぇか……!
ダゴンさんが親切にアンサーを並べていってくれるのがちょっとシュールでワロタ。義理も無いのにスゲー丁寧に教えてくれるじゃん。
内容は面白いし納得もしやすかったけど、ちょっと畳みかけすぎな感じは否めない。
ただ今回のシナリオの場合、合間合間にこまめにダヴィンチちゃんが疑問を投げかけてくれたり謎を少しずつ解いていく場面も挟まれてはいたので、クコチヒコ説明タイムよりは自然な仕上がりかな。
犯人の正体と動機にも繋がってくる以上、途中で明かしていくわけにもいかなかっただろうし、設定開示パートが終盤に偏ってしまうのは物語の構造的に仕方がないともいえる。
ダゴンがやけに丁寧に答えてくれる点については……まぁ、ダゴンさんが優しくておしゃべりってことで……。
VSダゴン開幕! デッッケ!! レイド用ボスみたいなサイズ感!!!
しかも3回行動、全体攻撃が基本のバーサーカークラス……と何もかも殺意の塊。
キャストリアで貼った粛正防御を1ターンで全剥がしすなーッ!
ダヴィンチちゃんが事前に不安を覚えていた通り、一戦目は案の定のイベント戦。
敵の攻撃が痛いのはもちろん、謎バフでガッチガチになっていて、まともにダメージが通らない。バフ詳細では「神性持ちならセーフ」みたく謳っていたが普通に硬ぇ。
神への対抗策
人々の信仰
ダゴンにとってこの地は文字通りホーム。
かろうじて対抗できそうな神性持ちで今行動可能なのはエレシュキガルくらいか?
だが先ほどのバトルでの神性与ダメージ量を考えるに、エレちゃんが一人二人いる程度では到底勝ち目が見えない。
打つ手の無い状況を前にして、ついに徴側が弱音を漏らす。
昨夜の決戦前夜から、もっと前から抱えていた不安や自信のなさが表出してしまった彼女に対し、まず弐っちゃんが声をかけようとして……同時に、主人公も強く声を上げた。
リーダーとしての顔の裏に弱さを抱えている彼女を、何度だって妹の弐っちゃんは支えようとするし、今は同じように主人公も支えようとしている。そしてコンたちも側を信頼し、想っている。
昨夜の時点でトラウマを乗り越えたようにも見えた徴側だが、人は簡単に変われるものでもないし、窮地になればどうしたって不安が蘇ってしまうのは道理だ。そんな人間臭い彼女を支えるのが妹弐っちゃんであり、この島で築いてきたコンや主人公たちとの絆であることが改めて強調されるのがメチャクチャ熱い……!
……と、このタイミングでまさかのマシュ参戦!?
今回の不参加はてっきりいつものイベント留守番パターンかと思っていたので、こんな終盤での現地到着は予想外! 燃える!
更に、マシュが持ってきてくれた特製アンカーフローを通じて、ダヴィンチちゃんの超絶テクからの徴姉妹再臨だと……!?
改めて自信を失い沈みかけていた徴側の元に、故郷の人々の想いが届いたことで、強化と逆転の一手になるなんて熱すぎるだろ!?
ダゴンとの対比や今回の舞台との符号といった設定面での噛み合いっぷりも巧すぎ。
弐っちゃんが度々口にしていた、シスコンじみた「自慢のお姉ちゃん」「お姉ちゃんは最高の王様」といった台詞の数々が、ここでまた活きる。
ようやく、改めて、その言葉と想いは姉に届いた。そして二人は人と神の間のような、少し異形じみた姿へと変身する。
経緯も外見も設定も、何もかも素晴らしい……。メチャクチャ熱い。
島開拓の時点で徴姉妹とはすっかり馴染んで、大切な仲間だと思うようになっていたけど、あれらの描写もまだまだ序の口だったのだと痛感する。
徴姉妹、スッゲ~~~~~良い……。ここだけで今までより更に好きになっちゃった。なお、最後の最後にもう一度爆弾は残されている模様。
天才の援助
更にもう一手!
来るか来るかと思っていたが、やはりここで来た!!
島エンジョイ勢にしてコンラヴァーなモルガン陛下だッッ!!!
主人公の依頼に二つ返事とまでは言わないが、反応は悪くない。
細かいことだけど、マシュに対するモルガンの言動が比較的優しくて甘い感じに見えるのも、第二部第六章を踏破した人間としてはグッとくる……。
エレシュキガルは神性冥界属性、ラムダは関係性、ふーやーちゃんは知識。
現地同行鯖3ヒロインズについては、既にそれぞれの役割をほぼ終えたかと思っていたが、ここに来て更に“意味”を持たせてくるだと……!?
オイオイオイ、物語の構築が巧すぎるだろ!!!???
今まで秘され続けていた『今回の配布鯖』の正体がついに明かされそうな気配。
一体誰なのか? どんな姿かたちをしているのか?
次回、水怪イベント感想最終回!