FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記28 等しく堕ちた末に
ヘファイストス及びプロメテウス=ヘファイストスは、カルデアの旅路の協力者としても『アフロディーテの夫』や『村正の師』という設定的にも重要で面白いキャラクターだった。
ハゲ弄られのじいさんキャラとしても魅力的だったし、ビジュアル的にわかりやすい“立ち絵”等のグラフィックが欲しかったような気もする。ミネルヴァやオリオンのようなマスコット(?)系端末だけでもワンチャン。
関連記事
「FGO第二部 Lostbelt No.4 プレイ日記01 美しくも寂しい場所」
「FGO第二部 Lostbelt No.3 プレイ日記01 辿り着いた彷徨海」
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
決意の神妃
怖ろしい在り方を「選んだ」大神
亡きアテナ神が遺した機械端末・聖梟ミネルヴァを伴って現れた神妃エウロペ。
大西洋異聞帯における彼女は『女神ヘラと同化して半神となっている』という話だったけど、芯となっている英霊エウロペ自身は“汎人類史”側のサーヴァントなのだという。
アトランティスでのオデュッセウスやケイローンのように、出自からして異聞帯側というワケではなかったのか。
彼女は汎人類史だろうと異聞帯だろうと分け隔てなく、生きる人々全てを愛おしむ懐深い女性だった。その点が、異聞帯でもゼウスの寵愛を受けるに至った理由なのかもしれない。
そんな優しき神妃の口から明かされた、デメテルとアフロディーテに関する“真相”……。
あの女神たちは壊れかけ、狂いかけていたように見えたけど、それはオリュンピアマキアにおける傷や異聞帯の歪みが原因だったわけではなかった。彼女たちはゼウス神に意見したこと等がきっかけで、いわば“狂わされて”いた。
……なかなか衝撃的な事実だ。「プレイ日記22 新しい明日を夢見て」の時に感じた大神ゼウスのイメージと、随分異なる。そのまま言葉を受け止めると、「酷い」と感じてしまう。
だが、それも全てはゼウスなりの愛と庇護の形なんだろう。彼のやり方を批難したエウロペも、「かくも怖ろしい在り方をお選びになった」と少し弁護するような言い方もしている。やむを得ず、世界と人々を守るためにこそ、ゼウスはこの道を選ばざるを得なかった……?
デメテルたちの苦しみを考えればやりすぎだし、酷すぎるとも思うけど、そのあたりもゼウスは覚悟の上なのかもしれない。
もはや言葉は届かないと嘆くエウロペの気持ちもわかるけど、なんとなくゼウスの気持ちもわからないでもないような気がする。
そしてキリシュタリアは、そんなゼウスに共感と好意を抱いたからこそ、盟友としての関係を結ぶに至ったのかもしれない……と、ここはまだ単なる想像。
優しくあたたかな時間
『大召喚器』完成の時までは時間がかかる。残された短い休息時間で、カルデア一行や破神同盟に対してエウロペは「母」のように振る舞い、手料理を用意してくれた。
ずっと悲しげな憂い顔だった彼女の素の表情が、ようやく見えたような感じだ。マイルームなどで覗かせていた「優しいおばあちゃま」じみた言動があったけぇ……。溢れんばかりの無償の愛を注いでくれる存在を前にして、耐えられる人間なんているわけがないよ、ママァ……。
ギリシャ異聞帯においては貴重かつ、最後になるかもしれない穏やかな時に、誰もが表情を綻ばせているのが印象的だった。
“ホワホワ”した空気を生み出すエウロペおばあちゃまの固有結界発動中(※嘘)。
……と、エウロペや双子たちとホームドラマを楽しんでいる間にも、プロメテウス=ヘファイストスとホームズは難しい話を続けている。
重要な設定ではあるのだろうけど、場面の変化少なく情報がモリモリと流れていくので、なかなか頭に入っていかない。 オリュンポス編は、こういう『説明パート』的な場面が多い気がするなぁ。
削ってはいけない要素だというのはわかるが、小出しにされていく&エンタメ性のない画面になりがちなのが悩ましい。
とりあえず「プレイ日記21 彼方より飛来した巨いなるもの」でも予測されていた異聞帯発生時期についてほぼ明らかになったといっていい。
第二のマギア、セファールとの戦いで勝利するために、ゼウスは全能合神を成功させた。機神は合体機能を有している……というより、そもそも全ては元は単一存在だったという。すなわちはじめにカオスありき。
敵か味方か千子村正
そんな中、コソコソと出ていこうとしていた村正を武蔵ちゃんが追う。
カルデア一行の前では中立を謳っていた村正だが、そう単純な関係ではない。彼は『異星の神』の使徒としてプロメテウス=ヘファイストスの護衛を任されていたが、ゼウスからはカルデアの排除を依頼されていた。前者を優先しているうちには後者の仕事は始めない、という言い草で中立を保ってはいたが、そろそろ潮時。余計な衝突を避けるためか、カルデア一行には打ち明けないまま、村正は工房から去っていこうとしていた。
何も言わずに出ていくのは、彼なりの不器用な気遣いの形でもあるんだろう。プロメテウス=ヘファイストスの存在もあって、さしあたり「今回は」戦いを避けることができた。
ただ……次に会った時は、そうも行かないはずだ。下総ではもちろん、今回も村正の優しさに甘えた形になったとも言えるので、改めて敵対するとなると心理的ハードルは高い。
あと気になったのは、村正に与えられた『役割』の話。
服を見繕う? 信頼できる執事役? ……シェロ?
異星の神、アストライア説……?? ネーヨ
悪役は「希望を寸前でぶち壊す」的なのがお好き
破神作戦は最終段階へ
村正は去ったが、彼が作成指揮をしてくれた大召喚器アイテールは無事に完成した。
この道具及びカリギュラの用意する触媒で、冠位召喚は達成される……はず。起動するのは、ゼウスの対峙したその瞬間の予定だ。
不安は拭いきれないけど、ここまで来たらやるしかない!
……と、このタイミングでリンボ強襲! そりゃそうだよね!
っつーかリンボ曰く、希望を眼前で砕きたいがために、今の今までマジで待機していたらしい。
ご丁寧な事ですねぇ! お疲れ様です!!
悪人のよくある(そして足を掬われやすい)ムーブだけど、性質は悪いのに努力してる感じは微妙にダサい気がする。
思想がちっちゃいというか、しょーもないというか。
今日もリンボに振り回される俺ら
カストロが良いこと言った!
初めてカストロが良いことを言ったぞ!
俺たちが言いたかったことをハッキリ代弁してくれる奴って今まで意外と少なかったので、これは嬉しい。
ディオスクロイへの好感度が上がった瞬間。
しかしディオスクロイを相手にしているうちに、リンボはプロメテウス=ヘファイストスとエウロペに手を出していた。
「なにしろこれは身内の不始末、我ら『異星の神』の使徒が手を出すのも筋違いと言うものですので!」とか言ってたじゃん! 参加しない雰囲気だったじゃん!
大嘘つき!! リンボのバカ!! 信じた俺もバカ!!! バ~~~~カ!!!!(※ヤケクソ)
共に汚れる道を選び
攫われたエウロペを追うことはできず、さしあたって乗り越えるべき敵は双子神。
いよいよ決着の時と考えているからか、変な感じでテンション上がりまくりなカストロは、破神同盟を「蟲だ!」と言いつつヒャッハーしている。それに妹も乗っかってくるので、いよいよ状況は混沌まみれ。
ヤベーよ、そのノリ。小物染みてて負けフラグだよ……という我らの内なる声を、アデーレが代弁してくれた。
アデーレの言葉で思い出される、前回に垣間見えた『モノローグ』。
相手の考えが分からなくて、予想が当たる時もあれば外れることもあって……それでも信頼と愛は揺るがないと言っていた“誰か”。
そして、「差し出口なものか。これは、俺の正当なる怒りだ」というカストロの言い草に、何か言いたげだったけど結局言わなかったポルクスの姿……。
彼女に代わって、アデーレはカストロの罪を指摘する。
そこから探偵ホームズは、ディオスクロイが続けてきた『ヒト殺し』の動機を読み解いていった。
「遠い恨み」に、「歪んだ羨望」。
それらを指摘されて、ポルクスはカストロ以上に激高する。鍵はやはり彼女の方だったか。彼女がどの道を選んでいたかによって、ディオスクロイが進む方向は大きく変わっていたのかもしれない。
カストロの憎しみが消えることはなくても、ポルクスの立ち位置次第では、彼らはもう少し他者に寄り添うことも出来たのかもしれない。
そうすればカルデアとも、きっとキリシュアリアとも、破神同盟やワンチャンカイニスとさえも、少し違う関係性を築けたのかもしれないが……。今となっては全ては遅すぎる。
共に死ぬ
ガチギレディオスクロイとラストバトル。
オリュンポス序盤から現在まで、度々戦ってきた相手なので、攻略法は身に沁みている。
そこまで苦戦する相手ではないとも思うが、今回は永続&解除不可な行動不能無効付な点にやや注意したい。
結局タゲ集中が最強ですわよ~! ガッツ持ちだとなおウマし。
やり方も泥臭く、清廉さに欠け、最後には見下していた人間の手によって終わり……双子神の最期は、どこか哀れでさえあった。
寄り添ったまま逝けただけでも、わずかな救いと言えるかもしれない。ポルクスはそれを望んでいたからこそ、最後まで兄に付き従い続けていたのかもしれないな。
愚かでもあるけど、悲しく健気な兄妹でもあった。
そしてディオスクロイ双子神と破神同盟の双子は、結局『仇と人間』以上ではなかった……のかな?
ポルクスとアデーレの選択の違いなど、対照的な存在として設定はされていたのだろうけど、意外とアッサリと終わってしまったような印象もある。この先、補完の機会はまだあるのだろうか?