FGOイベント アークティック・サマーワールド! プレイ日記07(終) 優しき女神たち



2022夏イベント感想、最終回!

7月末の周年記念から始まった楽しい夏の日々もそろそろ終わり。
お祭りが終わってしまうような気分でちょっとしんみりするけれど、新しい何かを次の楽しみに、また日々を歩き出そう。
ワルキューレ三姉妹の誰を選ぶか決めきれなくて、まだ悩んでる人……いるか? さすがにそろそろ決めた方がいいぜ……!



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





真の夏の女王

明かされる真実






最後の地、アークティック・タワー。
ついに黒幕登場という場面になって我々の前に立ちふさがったのは……“鬼屋”以降は同行者として仲間になっていたはずの伊吹童子
真相を明かすと共に伊吹童子の姿はガラッと変わり、口調も懐かしの特異点平安京・簡易霊衣で言うところの『大蛇神の分け御霊』の時のように威厳のある喋り方に変化した。

道満の裏の黒幕の存在はずっと示唆されていたけど、まさか伊吹童子だったとは……!
「ソソソ」連呼でイマイチ道満のテンションが上がり切っていなかったのは、彼女が関わっていたからだと思えばなるほど納得。平安京での失敗再び……とまでは言わずとも、似て非なる構図になっているのは普通なら居心地が悪いだろう。まぁ道満の場合、もっと単純に性格やノリが合わないってだけかもしれない。
ただの使いっ走りで終わる男でもなし、まだ何か暗躍していそうな気もするが……さておき、今重要視すべきは伊吹童子だ。彼女が敵になるってのは、色々な意味でヤバい。











更に明かされていく様々な真相。
冒頭プロローグパートで独白していたのが他でもない伊吹童子だった、ってのには驚かされた。てっきりスカディのモノローグかと思い込んでいた。

ただ、真の女王がスカディではなく伊吹童子であったとわかっても、その姿勢に大きな変化はない。神としての高すぎる視野にあれど、彼女たちは二人とも主人公たちを思いやっている。これはある意味での優しさで、甘やかしだ。
真の黒幕を謳われても、正直対立し辛いものがある。大きすぎる神の愛を前に、我々の立場的には反発せざるを得ないけど、気持ち自体はありがたいしなぁ。

……伊吹の口ぶりから、てっきり去年の恐竜騒動with聖杯の裏にも彼女が一枚噛んでいたのかとも思ったが、さすがにそういうわけでもないのかな。
あくまでも去年は眺めていただけで、去年の事件の黒幕側に立っていた道満に声をかけたのが発端だったのだろうか。
一年巡って何?







神々の優しさ






大いなる神との対話は難しく、戦闘での勝利は簡単には望めない。
……と、ここで立ち上がったのはスカディ!
本気の茨城童子相手では力による説得はおそらく不可能だったようにも思うが、もうひとりの黒幕とも呼べるスカディが改めて丁寧に真摯に己の想いを語っていったことで、ようやく声は届いた。











スカディにとってミニサバフェスでの漫画作業は、自身の心を整理し直す良い機会であり、とても大きな意味をもつ行為になっていたんだな……と改めてわかる、この場での言葉選び。
我武者羅な否定でも反発でもなく、スカディは穏やかな笑顔で「ありがとう」と締めくくった。だからこそ伊吹童子の心を動かし、その想いを鎮められたのだろうと思う。

神様の高すぎる視野とデカすぎる優しさとがきっかけになった事件だったが、双方ともに納得できたなら問題なし。
オールオーケ! これにて一件落着!!
裏で更に悪さをしようとしていた道満には、二年連続のお仕置きオチが待っているのだった。
トホホ~って空気にすらならないから可愛くないヤローだよ。ハ~アッ!!







おわり




これにて2022年夏イベント感想、完結だ。
今年も盛沢山な夏だった……!
星5三人実装と聞いた時にはナンテコッタとただただ驚き戸惑っていたけど、今ならばわかる。三人が三人とも大物すぎて、そりゃこうなるわ! 星4に収まるキャラじゃねぇもん!









特に印象的だったのは、今年のメインヒロインと呼んでも過言ではないスカディ。
中盤に脱落した時にはちょっと心配したけど、サバフェス編でのアレソレを経ての終盤の復活&対話する姿は見事だった。
今まで少しずつ描かれてきた、「北欧異聞帯を失ったスカディ」の物語が、ついにここまで辿り着いたか……と感無量。
漫画と特異点に込められた想い、その重さ、しっかりと伝わってきた。でも変に暗くなりすぎず、爽やかな結末に至れたのもとても良かった。
今回のイベントシナリオそのものがスカディにとってのひとつの決着であり、総まとめであり最終回のようでもあったエピソードとして考えると、とても完成度が高かったと思う。そう思うと、彼女はメインヒロインであり主人公でもあったな。









最も活躍したのはスカディだったと思うが、他のキャラクターについてもそれぞれ魅力的に描かれていた。
LAは散々胡散臭い雰囲気を出しておいて、最後には便利で頼れるおねーさんとして綺麗に終わらせてきたあたりがズルいし、伊吹童子に関しては終盤のアレソレに驚かされたものの彼女らしくて良かったとも思う。

たとえば武則天など、参加が終盤になったり短期間のスポット参戦に収まったキャラは出番の尺という意味では少なめになってしまったが、ミニシナリオでの補完や細かな言動でしっかりそれぞれ「彼女(彼)らしく」描かれていたので、物足りなく感じるほどではなかったように思う。
悪い意味での「居るだけ」のような場面はあまり無かったんじゃないかな? 気合の入った夏イベントらしく、そのあたりはさすがに丁寧だった。

ミニシナリオといえば、エピローグ後に解放された『太陽のようなキミたちへ』も改めてとても良かった。
ガレスはもちろん、今回の事件を受けての伊吹童子のフォローにもなっていて、もうひとつのエピローグとも言えるような濃い内容になっていた。









そして肝心のメインシナリオ、本筋については……どんでん返しもさほど無く、今年はわりと静かで大人しいイベントだったようにも思う。去年が色々な意味でブッ飛びすぎていただけに、なおさら大人しく感じられたのかもしれない。
それが悪いってわけではなく、人によって物語や空気感への嗜好はそれぞれ別れるだけだろう。個人的には今年も去年も、タイプは違えどそれぞれ楽しめた。









ただ……せっかくの配布鯖であるワルキューレ三人娘の活躍が少なかったり、昨年も大暴れしていた道満が二年連続悪役だったり、キャラクターごとの描写の偏りは少々気になったかな。出番の尺というよりは描写の濃さという意味で。

特にワルキューレ! 勿体ない!
「三人の中から一騎しか選べない」という血も涙もない所業を行うのなら、もっと悩んだり苦しんだりするだけの魅力的な描写が欲しかった。
もちろんワルキューレは既存の鯖で、彼女たちの良いところはそれぞれ知っているけど、もっと『今夏のワルキューレ』だからこそのグッと引き込まれるような場面が、できれば三人それぞれ欲しかったと思う。

道満の方も、彼らしいオチではあるけど二年連続似たようなパターンというのは、キャラとしての広がりが無くてむしろ惜しいような気もした。
エピローグの片方を丸々担うあたり、扱いとしてはビッグだしインパクトもあったけど……個人的には、今までの道満とはまた違うベクトルで驚かされるのを期待していたかな。ま、これは単なる個人の希望でしかないかもだが。









楽しかった周年記念も夏イベントも終わってしまって、正直寂しい……。
まだしばらくはインターバル期間が続くだろうけど、その後にまた新しい楽しい何かが待っていることを今は待つばかり。
今年もお疲れさまでした! あと大量の配布石、マジサンキュー!!
配布石と天井が存在する夏、個人的にはスッゲー心穏やかに過ごせた気がした。