FGOイベント ぐだぐだ新邪馬台国 プレイ日記08(終) 約束のニライカナイ



ぐだぐだイベント感想、最終回!

邪馬台国を名乗る土地でのぶっちぎり茶の湯バトルもこれにて閉幕。
要素だけを並べると意味不明すぎるが、これで全部マジでガチなんだから相変わらずぐだぐだイベントはブッ飛んでいる。ブッ飛びつつも知性に溢れ、意外とシリアス寄りなのも毎度おなじみの光景だ。
今年は去年の追加ピックアップのような巨大爆弾こそ無かったけど、最初から最後までバランスと“ヒキ”の巧いシナリオを楽しませてもらった。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





ニライカナイ

怒れる利休




あの激昂ぶりを考えると、もう1バトルくらい挟まるかとも思ったが……。
彼らの“最期”は想像していたより穏やかで、千利休という人物の静の部分がしんしんと伝わってくる。
やはり彼には、そして彼女も、怨念に怒り狂い暴れるよりも、ただ静かに茶を飲む姿の方が似合っているな。











千利休は主人公のことさえも「弱き者」の側として思いやってくれた。多くの報われぬ魂たちのためにと何度でも立ち上がり続けようとしたのは、彼の怒りの強さ故でもあるだろうけど、それ以上に彼が優しかったからだろう。
どこまでも進み続け、狂い続けようとした彼を我に返らせたのは、駒姫と主人公という、彼が守らんとした子供たちだ。
子らの声だけで怒りが完全に収まるものでもないだろうし、復讐の想いが消えるわけでもないだろうが、彼はようやく足を止めた。茶々や三成やシュシャたち全員を踏みにじってまで強行しようとしたことことだけは、やめてくれた。
それは“改心”と呼べるほど単純なものでもないのだろうが、それでも千利休は自身の怒りを確かに収め、子供たちのために消えていくことを選んでくれた。









本日の茶席はこれにて終い。
やり方は狂っていたし暴走しきっていたけど、利休の憤りも駒姫の無念も真っ当なものだったし、駒姫のことはもちろん利休のことも最後まで憎み切れなかった。とても面白い、良いキャラクターをしているなぁ。
そして茶々&三成に「どうか、お二人とも自分をお許しになってくださいませ」とまで言ってくれる駒姫ちゃんはマジ天使。
オマケ編で多少の天然おとぼけっぷりが盛られたけど、それはそれでとてもキュートで魅力的だ。







母と子の別れ






ニライカナイへと向かう魂はもうひとつ。
まだまだ幼いのに、「おにちゃん」として弟・拾のために頑張ろうとする捨が健気すぎ……。

改めて『淀の方』として捨を抱きしめ、母として優しい言葉をかけていく茶々と、母の腕の中で思わず泣きじゃくってしまう捨の姿に、プレイヤーもまた顔面崩壊。もう泣くっきゃない。
こんなの……我慢できるわけないだろ……。淀の方が気高く美しくて、捨が健気で愛らしくて、涙ぼーろぼーろですよ。
こういう親子ネタには素直に弱いんだって! しかも他でもない茶々親子にクローズアップとか、色々な意味で感動がヤバい。こんな日が来るなんて思ってなかった。
ぐだぐだ明治維新から始まった茶々との日々、茶々の言動のひとつひとつ、各イベントでの会話やバレンタインイベントでのやりとり……何もかもが走馬灯のように脳裏を駆け抜けていく……。









メチャクチャ美しいしハチャメチャに感動する、本当に良い場面だった……。
そして同時に、「もうアヴェンジャー淀君の実装は無いな」と思い知る。ちょっと残念だけど、仕方がない。
茶々にとっての大きな無念は、ここで完全に晴れたとまでは言わないだろうが、彼女は新たな確かな一歩を踏み出した。
ここまでのものを見せてもらったんだ、アヴェンジャー状態なんてもはや無粋さ……。
大人茶々を見たくなかったといえばウソにはなるが、諦めもつく。
諦めて納得せざるを得ないくらい、いやそれを乗り越えるほどに本当に美しい結末だった!
何もかもありがとう、ぐだぐだ新邪馬台国!!







おわり




これにてぐだぐだイベント感想、完結だ。
今回はちょっと私事でバタバタしていたこともあり、あまり丁寧な感想を書けなかったことに悔いが残る……。
でも単発感想では済まないくらい中身がパンパンに詰まっていたし、何よりも面白かった。
やっぱりぐだぐだシリーズは毎年クオリティが高いな! 安定の質が定期的に供給される環境、とても幸せなことだと思う。









前々回の「ぐだぐだ邪馬台国(以下ぐだ邪馬)」に対する今回の「ぐだぐだ新邪馬台国(以下ぐだ新)」はまさに前作・続編のような関係性だった。
「ぐだ邪馬」は正直説明不足な面も多く……というより、一部場面で極端に説明が偏っているのが個人的にモヤモヤしていたけど、今回はその反省を踏まえてってわけでもないだろうが、全体的にバランスよく説明と伏線とがバラまかれていたのがとても好印象だった。
おかげで「ぐだ邪馬」への理解度も深まり、改めてマテリアルから「ぐだ邪馬」を見直してみた時にもすごくわかりやすく、更に面白く感じられた。
ありがとう「ぐだ新」……! まさかまさかの壱与の実装及び配布もファインプレー以外の何物でもなかった。サイコー!!









今回の敵役はクコチヒコや三成、ついでにちょっぴり山南さんなど人数多めだったが、インパクトが大きかったのはやはり千利休
ピーキーバーサーカーで、最後の最後までなかなか折れなかったところも含めてスゲー奴だった……。
個人的には敵としても悪(?)としてもかなり好きなタイプだった。
ラストの和解はもうちょっと尺と説得力が欲しかったような気もするが……ってのは利休に限らない。
三成や山南の描写ももうちょっとずつ欲しかった気がするけど、ぐだぐだはシンプルで無駄のないスピーディな構成が特徴でもあるので、このあたりの塩梅は人それぞれの好みによるかもしれないな。
個人的にはもうちょっとでいいから「余韻」や「間」が欲しかったな、という感じ。三成の対茶々のスタンスの変化だとか、ちょっと忙しなくて情緒が薄く、惜しかったようにも感じられた。









そして今回の個人的メインヒロインはなんといっても茶々。
最初は留守番組だったこともあって、まさかここまで大きくピックアップされることになるとは想像もしていなかった……。
しかも最後には捨のみならず拾までも!
もはや茶々も一緒に成仏しちゃっても不思議じゃないレベルに尊い光景を前に、代わりに俺のハートは満足&成仏した。
茶々がヒロインで、それ以上に母親で、ともかく良いものを見せてもらった……。
何度でも言おう。ありがとうぐだぐだ新邪馬台国









クコチヒコ(芹沢)や壱与、更に山南といった『一昨年の人気キャラ』が一堂に会した今年のぐだぐだイベント。
こうなってくると、来年か再来年あたりに去年の人気キャラも……と期待してしまいそうになるが、そこはググッと我慢して素直に待とう。変に煽りすぎるのも良くないし。
ともかく、今年も楽しいぐだぐだタイムだった! 次回も楽しみだな!