ランス6 プレイ日記037 まっすぐすぎた男



名無しのモブは言うまでもなく、立ち絵や専用バトルキャラがある登場人物でも、時には驚くほどアッサリ退場してしまう。

ランス6では男はもちろん、かわいい女の子キャラさえ、ひどい目に合うことは少なくない。
そういうものが苦手なプレイヤーには、わりと辛い展開が多いといえるかもしれない。

だが、そんな部分も含めて、「らしい」と思う。
主人公にとって都合の良すぎる展開もあれば、驚くほどハードな展開もあって、甘さと辛さの振れ幅がとても大きい。
そこが本作の魅力のひとつなんだろうなぁ。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります





征伐のミトの噂






珍しく、カオルと亮子さんが二人きり。
ミトの事件解決に関する号外の話題で、すっかりご機嫌のカオル。
そんな彼女から、他の人物に対する時と同様に、さり気なく情報を集めようとしている亮子だが……。

うーん、これはさすがに相手が悪すぎる。
ランスの仲間だからと見くびっていたのか、話の切り出し方がストレートすぎて不自然過ぎると言わざるを得ないだろう。







逆に誘導尋問を受けるハメになり、焦りまくる亮子さん。
ぴーんち。亮子ぴーんち!
そしてこの立ち絵はちょっと珍しい気もする。
やりこめられてしまう亮子、というのがこの頃はレアっぽい。

結局この場は、ランスシリーズ伝家の宝刀「おなかが痛い」で切り抜けた(?)。
都合が悪くなると腹痛を訴える者は多い。
最新作でもケイブワンやランスが愛用する手段。







その後、フラフラやってきたランスとミトの話題になり、笑顔で脅すカオル&わりと素直に応じるランスのやりとりも見ることができた。
ちょっと面白い。

これを機に、「カオルはミトファン」だということを知ったランス。
そのネタで、軽い連続イベントとなっていく。







全3回で構成される『征伐のミトの噂』シリーズは、カオルのFR上限にも関わるため、避けては通れない必要不可欠なイベントだ。
蟹玉の消費がかなり激しいのが悩みどころ。
しかし機を逃すとまずい(と思う)ので、ここは素直に玉を集めまくって一気に終わらせよう。









カオルの好感度のために、ミトを持ち上げまくるランス。
ほぼ計画通りに進んでいたはずなのに、最後には自ら「もういい。ぷんすか」と怒り出す。

なんともランスらしい、子供っぽい拗ね方だ。
しかしわかりやすすぎて、どうにも憎めない。

おそらくカオルも、ランスのそういった部分に好感を抱いているようにも思える。
子供扱いされているようで、ランスからすれば不本意かもしれないな。





ペンタゴンを止めよ(破壊工作)




毒ガス作戦に続き、破壊工作を目論んでいるペンタゴンを止めるべく、向かうのは……おっ、イタリア。しかもイタリアの1級市民街だ!
普段、玉集めのためにウロウロしている場所は2級市民街だ。1級市民街へはなかなか入る機会がないので、ちょっとレアだ。ちょっと嬉しい。ワクワク。

とはいえ、今回も戦闘オンリーのクエストなので、街の中を散策することはできない。
ガッカリ。







毒ガスではロドネーが相手だったが、今回はキングジョージ。
しかし、キングジョージの側は、ランスたちのことをはっきりと憶えてすらいなかった。
治安本部では、そちらから喧嘩を売ってきた関係だったのに……。
あまり頭の良いタイプではなさそうな印象ではあったが、これは想像以上というか予想外。心配になるレベル。









部下の発言からして、既に破壊作戦自体も失敗してしまっている様子だ。
ロドネーはそれなりに成功しかけていたし、これもまた対照的な姿。

感情に任せてしまう、無茶をしすぎてしまうというのも、キングジョージ自身の悪癖として確かにあるのだろう。
だがこの無謀さは……まさかとは思うが、最初からキングジョージを囮にして犠牲にする前提だったのでは、とも邪推してしまう。

とはいえ仮にも8騎士のひとりなワケだし、下っ端のように簡単に切り捨てはしないか。
やはりネルソンの命令に忠実かつ真面目すぎるせいで、キングジョージが暴走してしまっただけかもしれない。
“おもり”ではなく、キングジョージを御せる参謀が付いていたなら、また結果は違ったかもな。









今回もボス戦、キングジョージ戦が発生する。
この戦闘は、時間制限があるので注意しよう。
クエスト開始時に、しっかり用意をしておきたい。

うっかりメモしそびれてしまったのだが、確か制限は9ターン。
……9は中途半端な気がするな。10か?


タイムオーバーになっても問題は無く、強制終了になるだけだろう。
しかし治安本部の時とは異なりワンチャン見えたので、私は何度か粘った。
結果、ギリギリ勝利することができた。
スピード勝負なので、あまり「ため」に頼り過ぎないことを心掛けた。
いっそ回復を捨てて、シィルポジもアタッカーにしてもよかったかもしれない。







既に作戦失敗が決まっていた影響か、今回は早くも軍隊が現場に辿り着いた。
治安隊どころか、将軍付きとは豪華だな。さすがは1級市民街ってことなのかもしれない。

暴れ狂うキングジョージは、怒りの矛先を魔法使いであるアレックスに変えて、引き続き戦い始めた。
当然応じるアレックス。
そんな彼を守る肉の壁が『奴隷兵士』だったのにちょっとアッ……と思う。
ああでも奴隷であって、2級市民とは限らないのか?
そもそもうちにも奴隷(シィル)がいるしな……。人のこと言える立場ではなかった。









一連の事件は、ウルザやダニエルいわく「キングジョージらしいといえばらしい」「まっすぐすぎる男だからな」、らしい。
そ、それでいいのか? まぁいいか。


この時は私も気付いていなかったが、後になって、この時におそらくキングジョージはそのまま命を落としたのだろうということが察せられるようになった。

あれが彼との最後の戦いだったのか。そして最後の会話でもあったのか。
立ち絵も立派だし専用戦闘キャラもあったし、メイン級のイメージだったけれど……記憶していた以上かつ想像以上に、早い退場だったように思う。

盲目的で危険な男ではあったが、やはり少しかわいそうな奴でもあった。
更生の余地も、無くは無かったと思いたいのだがな……。