Lostbelt No.7 後編感想



かなり遅くなったけど、第二部第七章後編感想を書いていく。
既に記憶もちょっと怪しい面があるけれども、基本的な感想はクリア直後に書き溜めておいたので、そう変なことは言っていないはず……だと思う!



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





感想




第二部第七章は、色々な意味で第六章(アヴァロン)とは真逆をいくような物語だった。
わかりやすく異なるのが、登場人物の性質のベクトルだ。アヴァロンにおける登場人物の多くについては、人間の悪性を煮詰めて突き詰めた中にもある輝き・美しさを描いていて、それは眩くとも重たく苦しいものでもあった。
一方のミクトランの登場人物たちは、それぞれ違いはあれど各々の正義や理念の元に、穏やかな善性を抱えながら突き進む様が印象的で、後口は爽やかで心地よい。
後味が良いのは圧倒的にミクトランだけど、個人的には飲み込み辛くてしんどくて仕方がないアヴァロンのほうがより刺さったかな……と、いうのは、あくまでも人それぞれの嗜好。プレイヤーによってどちらがより好みだったかは変わってくるだろう。
どっちの世界もブッ壊れてメチャクチャになったことに変わりはないのに、びっくりするほど明るくて爽やかで穏やかなのが不思議なんだよな、ミクトラン……。今までの各異聞帯と比較しても、かなり特殊なタイプの舞台と物語だったと思う。









最終的に穏やかな気持ちに落ち着いた要因のひとつは、デイビット&テスカトリポカとの最後の会話の雰囲気にあるのかもしれない。
冒険の真っただ中ではそんな暇も余裕もなくて、ゆっくり話をすることはほぼできなかったけど……最後のあの場面で、ようやく落ち着いた環境で素の彼らを見られたような感じもあって、なんだかとても心が静かになるような時間だった。
最後の秋の森でのオベロンとの会話といい、「因縁の敵相手に、何事もなかったかのように最後に静かに会話をする」場面って良いよなぁ。すごく好きだ。

結局最後まで彼らのことは、特にデイビットのことはわかったようなわからないような気分のままだったけど、それでも間違いなく好ましい人物だなという結論に至った。
ブルーブックの件もあるし、デイビットが再び物語上に再登場する余地はまだあるのだろうか?
うーん、これっきりでも不思議ではないけど、また会えるのなら会ってみたいな。他のクリプターにも言えることだけど、彼らともう少し話をできるのなら、ぜひしたい。









七章で印象的だったキャラクターはまだまだたくさん。
テペウとククルカンについては、結末が特に予想外で興味深かった。テペウとの別れなんて、驚くほどあっさりとしていたもんなぁ。でもそのあっさりさ加減が絶妙だったし、ククルカンだけが目にした最期の姿と言葉はとても印象的だった。ORTを一回殺したのは、やっぱりテペウだったのかな。
ククルカンが最後まで、イベント戦闘ですら敵対することなく味方であり続けてくれたのも、作中の立ち位置では「結局は敵」ムーブしつつも降り切れなかったところも含めて本当に愛おしかった。
可愛いんだ、このインベーダー。好きにならないわけがないというか、なんなら前編で出会った時から好きになってた。









そして物語の上で特に胸に刺さったのは、オルガマリー関連の全て。
代表的なのはワクチャンとのあれこれだなぁ。積み重ねが丁寧で、どんどん引き込まれていって、最後の様は想像通りでもあったのだけど美しくてたまらなかった。
ワクチャンは本当にかっけぇ奴だったよ……。格好いいけど可愛いところもあり、切ない背景も背負っているけどどこまでも明るくちょっとバカっぽいところにも癒される、良いキャラクターだった。
立ち位置的にはせいぜいサブキャラポジだと思うけど、七章登場人物の中でもトップクラスに魅力的だったな。

そしてU-オルガマリー本人については……。中盤(後半序盤)で離ればなれになった時は、「続きは終章で」と引っ張られるのかもと覚悟していただけに、その後の展開はすごく面白かったし興味深かった。
すれ違ったこともあったけど、最後にはもう一度助けてくれたオルガマリーは、やっぱり最高に格好いい。彼女の結末については、まだあれっきりとは思えなくて、今はまだもう一度会えるような気がしていて……悲しいという感情が追い付いていない感じがする。
何にせよ、彼女は最後まで輝いていた。そんな彼女に見惚れっぱなしだった。









システム面で面白かったのは、言うまでもなくORT戦の仕様。まさに総力戦、埒外の大決戦だと盛り上げに盛り上げられまくっていて、どうしたって燃えないわけにはいかなかった。
主人公の顔グラフィックの変化も神演出。プロテアオルタたちの反応もキいてた。

全体的な戦闘難易度としては、個人的にはそれほどではなかったような気もするかな。とはいえ霊脈石には素直に頼ったので、感覚がインフレしているだけかもしれない。
ちなみに各大ボス戦で大活躍したのは水着エリちでした。ツエーわ、この娘。









第七章では色々なことが明かされた。
間もなく公開された奏章プロローグでも、更にあれやこれやと明かされて、新情報の多さでおぼれそうになっている。
それなのにまだまだ引っかかる点が明確に残されていたり、新たな謎が用意されたりと、落ち着く暇もない……!
そろそろ第二部終章でクライマックスだろうと思っていたのに、ゴールはまだもう少し先にあるようだ。嬉しいやら忙しいやら。
何にせよ、まだしばらくFGOとの付き合いは続きそうだ。