ランス6 プレイ日記045 ゼスの変化を夢見た男



またひとり、良いキャラクターが命を落としていく。
散り様が美しいと、それだけで魅力的に思えてくる……けれど、本音を言えば、どんな形であっても良い奴には生き残ってほしかったとも考えてしまう。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります





トラップだらけの基地









マンタリ森の探索を終えて、ペンタゴン基地に降りていく。
いきなりボスアイコンが現れるけれど、雑魚兵なのでサクッと退治。

……問題は、ここから先だ。
根気が必要な作業なので、暇な時に頑張ろう。
あと、このダンジョンの赤トゲ強敵はかなり手強いので、しっかりと準備を整えてから挑もう。









ペンタゴン基地では、天井の電灯が消えているマスは落とし穴になっている
ぼんやり歩いていると、あれよあれよと最下層まで落ちていってしまう。
ダメージやゲームオーバーに関わることはないが、マス埋めをしたいプレイヤー心理にはかなりの負担。

また、最下層には複数の赤トゲが存在している。
先程も述べた通り、かなりの強敵。
特に注意したいのは、アカメが大量に出てくるアイコンだ。
攻撃力がエゲつないため、パットンすら沈む。

探索途中にフラッと寄ると、酷い目に合う。体験談。
できれば拠点に一度戻ってセーブをしてから、万全の体制を整えて挑もう。
ヤバいと思った時は、戦略的撤退で緊急避難を行うのも大切。









そんな感じで慎重にダンジョン&拠点を行き来していると、マリアのFRが溜まった。ボーナスゲット!
もちろんまずは援護射撃の発動率アップを選ぶ。
マリア最強伝説はまだ始まったばかりだぜ……。









落とし穴に落ちたり戻ったりを繰り返しつつ、奥へと進んでいく。
扉の先にあったのは、倉庫のような小さな部屋。
棚に並んでいるのは、見るからにヤバイ代物だ。

不注意に触れようとした仲間を制したカロリア。
ムシ使いなだけあって、毒には強い彼女だけれど、そんなカロリアですら触れただけでもピリピリする猛毒だったらしい。

「手を洗わないとっ……!」と、カロリアを心配してくれたのはマリア。
いつかランスが言っていた通り、ランスの周囲の女はカロリアをかわいがっているんだなぁと伺い知れるちょっとした良い台詞&シーン。
カロリアがあったかい部屋であったかい仲間に囲まれてあったかいごはんを食べていると想像するだけで、心がポカポカするんじゃ。









他にも爆弾工場や、謎のサンタ人形工場などもある。
毒と爆弾はわかるけれど、人形は何なんだろう?
明らかに怪しいけれど、この後のストーリーに関わってきていただろうか。どうだっただろう?

そして人形はさておき、危険なテロリストそのものと化しているペンタゴンの現状を前に、言葉を失うウルザ。
ショックを受けている……というより、怒り過ぎてクラクラしているらしい。
そんなウルザの感情の変化を、ダニエルは密かに喜んでいるようにも見えた。





生意気なガキ、三度






道を塞ぐようにしていたボスアイコン。
誰かと思えば、まさかの『生意気なガキ』だった。
ムシ使いの村をずっとウロウロしていたのに、まさかこんな場所に現れるとは……。

どう考えても偶然ではないだろうし、後を追ってきたのだろうか。
それにしても、ペンタゴン基地を襲撃(?)中に出会うとは、なかなかタイミングが悪い。

ダニエルとウルザは、少年とは初対面だろう。
テロ問題でピリピリしている最中に、ランスのシモの騒動に巻き込まれるとは……。
この騒ぎの間、彼らはどんな顔をして待っていたのだろう。想像するとちょっと笑える。









そして、ついに決定的な言葉が少年の口から出てきた。
プレイヤーにはわかりきっていたことだが……この生意気そうで目つきが悪く、ギザギザ歯が目立つクソガキの正体は……ランスの息子だったのだ!
衝撃の事実……ッッ!!









これには、さすがのランス本人も驚いた。
本来ならば出来ないはずの、悪魔と人間のハーフ。
しかも相手は、あのフェリス。

フェリスの現状については、少年はまだ詳しく語ろうとはしなかった。
しかし、何か不穏な気配を感じさせる呟きもしている。
フェリスがどうなってしまったのかは気になる……が、「とにかく、お前は許さないんだ!」と叫んで、少年はいつも通りに襲い掛かってきた。









相変わらず、あまり強くはない。
しかし、少しずつHPも上がってきている。
さすがに以前のように、一発で倒すことはできなくなってきた。

戦闘の後は、またも走って逃げていってしまった少年。
『ランスの息子登場』という爆弾だけを放り投げて、去っていったような状況だ。







正史での息子発覚は、これが初めて……だったはず。
ランス自身もショックだし、彼に想いを寄せている女性陣もショックを受けていた。

珍しく、シィルがランスを軽く問い詰める。
問い詰める、というほどでもないけれど、ランスも巧く躱せない。
「知らん」で通そうとする様は、ランスらしくもなく、タジタジしている雰囲気だった。ウケる。





フットという男






落とし穴エリアを踏破した先に、またも現れたボスアイコン。
現れたのは、フットだった。
ネルソンやエリザベスの姿は傍にはなく、ここでようやく、フット個人と話をすることができた。









フットは、ペンタゴン1の良識派と言われている男だった。
実際に彼自身は、ネルソンのやり方について、全てが正しいと思い込んでいるわけではなかったとハッキリ言った。
キングジョージやエリザベスのように盲目的なわけでもなければ、ロドネーのような危険思想を持っているわけでもない。

やはりフットは、常識的な会話が成り立つ相手だ。
ウルザもそうわかっているからか、懸命に説得しようとするが……。







「恩がある」とフットは語った。
どんな過去があったのか、ネルソンになぜそこまで入れ込んでいるのか、わからないままだった。
キングジョージ達ほど盲目的ではなくとも、それでもフットはフットで、ネルソンに魅せられてしまっているのだろうな……。

何かが違えば、心強い味方になってくれた男だったのだろう。
しかし、致命的な部分で、ウルザとフットの道はズレてしまっていた。
10の頃までフットが生きていれば……と思わないでもないが、どうあってもフットは途中でネルソンのために命を落としていたようにも思う。









フットは、敵としてはそう強い相手では無かった。
増援の最期に、「フットの愛犬」が登場するのがちょっと辛い。

……しかし、ビジュアルが落書き犬なのが、スッゲー力が抜ける。
まぁきちんと専用戦闘キャラとか用意されてたら、感情移入して泣いてしまうから、別に良いけれども。









フットの最期……。
パイプの火を付けるシーンは、定番ながら胸を打つ。
他の敵ならば罠を疑いたくもなるが、相手がフットだからか、ウルザもダニエルも止めることはしなかった。

悪い男では、決してなかった。
むしろ、愛嬌もあって精神的にも肉体的にも強い、頼りになりそうな良いキャラクターだった。

この道を選んだことを、フットは悔いてはいないだろう。
それでも彼が望んだ、『ゼスが変わるところ』を、見せてあげたかったな……とも思う。